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Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

サラバ!(中)

2017年11月26日 17時17分10秒 | ベリーの感想文(本・映画)
サラバ! 中 (小学館文庫)
西 加奈子
小学館

西加奈子 著 : サラバ!(中)
を、読んだ。


両親の離婚で、エジプトでの生活に終わりを告げて
母、姉と三人んで日本に帰国し
新しい生活がはじまる。
何事もそつなくこなし、うまく生きて行く歩に対して
トラブルメーカーな姉を疎ましく思い始める思春期に
阪神淡路大震災を経験する。



何もかもが満たされていたような
上巻のエジプト生活が、嘘のように
日常が連続する日本での生活
ワタシもきっと、歩の母のように
そして、トラブルメーカーの姉のように
不安定になるんじゃないか?と思った。





サラバ!(上)

2017年11月22日 17時09分57秒 | ベリーの感想文(本・映画)
サラバ! 上 (小学館文庫)
西 加奈子
小学館

西加奈子 著 :サラバ!
を、読んだ。


1977年、垰歩はイランの病院で生まれた。
左足からそっと、この世に登場した。
静かで聡明な父、その父がかすむほど美しく華やかな母
そして、獰猛なまでに変わり者の姉との四人家族の物語。


一家の物語は、全て一人息子歩の視点から描かれる
赤ちゃんの頃の記憶のない時代は、
母や姉、叔母から聞いた話をつなぎ合わせ
私感も交えて、語られる。
幸せそうに笑う、家族の写真のイメージが
ずっと頭から離れなかった。





ファンタスティックビースト 魔法使いの旅

2017年11月04日 17時22分07秒 | ベリーの感想文(本・映画)



ファンタスティックビースト(映画)CSオンデマンド
を、見た。




舞台は100年くらい前のNY
ニュート・スキャマンダーは、大西洋を渡ってアメリカにやって来た。
摩天楼を見上げては、お上りさんよろしく
旅行バッグを引きずって歩いていたが
バッグから何やら怪しい生き物がNYの街に逃げ出した。




アメリカの魔法省に目をつけられつつ
街中を魔法生物を探して、駆け回る事になるのだが
魔法生物よりも、危険で不穏な雰囲気が街を包み始め
スキャマンダーは、マグルを含めた4人組で
マグルとの全面戦争を回避すべく
危機に立ち向かう羽目になる。




ハリーポッターシリーズの、スピンオフ作品
ハリーが生まれるずっとずっと前の時代のお話で
ハリーが授業で使う、魔法生物の本を書いた著書が主人公だった。
しかし、ダンブルドアはもう現役だったっていう
なんでもありで、楽しい魔法の物語だった







ジーサンズ

2017年11月03日 16時59分10秒 | ベリーの感想文(本・映画)



ジーサンズ(映画)CSオンデマンド
を、見た。




同じ製鉄工場で長年働いた、仲良し3人組
わずかな年金で、それぞれなんとか暮らしていたが
ある日、勤めていた工場が買収されると同時に
年金基金が解体し、消滅するという。
彼らは生活の糧を失う事に。

ピンチはそれだけにとどまらず
家が奪われそうになる者
重病で臓器移植が必要になる者
生活の破綻は目の前迫っている。




老いるまで、善良な市民として生きて来た彼らだったが
人生の最終章に、大きな賭けに出ることを決意する。
失った年金の分だけ、銀行から返してもらうのだ。
つまり、銀行強盗。
ある筋から紹介して貰った男に
銀行強盗の指導を受けて
いざっ!!!!!



名優ぞろいのこの映画
全員、年寄りぶってノロノロ歩いたり
腰が曲がっていたりするけれど
いい男っぷりは、老いてもなお溢れ出ていて
カッコイイことこの上なかった。


男も女も、本当にカッコイイ人は
歳をとっても、カラダの奥から放たれる光は
弱まるどころか、円熟味を増して
強く優しく輝く気がする。
そんな人に少しでも近づけるように
日々を生きて行こう ☆*.







つるかめ助産院

2017年10月26日 17時06分12秒 | ベリーの感想文(本・映画)
つるかめ助産院 (集英社文庫)
小川 糸
集英社

小川糸 著: つるかめ助産院
を、読んだ。


まりあは、南の小さな島にやって来た。
突然姿を消した、夫と訪れた事がある小さな島。
その日のうちに、島を出て本土に戻るつもりだったのに
島唯一の助産院で妊娠を告げられ、しばらく滞在することになる。
助産院の院長亀子、ベトナム人のパクチー嬢や旅人サミーと
島で暮らし、助産院を手伝って行く中で
まりあは、愛情と信頼を学んで行く。




以前NHKのドラマにもなった作品。
やっぱ文字で読むと、自分だけのオリジナルの物語になる不思議。
のどかな南の島の物語だけど、
登場人物たちは、それぞれ暗い過去を抱えていて
仲良く親密に暮らしていながらも
緻密に距離を図り、繊細に傷に触れないように
明るく元気に暮らしていたのが、印象的だった。