映画と音楽そして旅

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(清水・鞍馬)「高台寺 円徳院」

2006-07-30 21:59:38 | 旅 おでかけ
 豊臣秀吉の正妻の「寧々」の方は秀吉の死後に朝廷から、「高台院」という名を賜ったのを機この地にお寺を建立することを発願します。
 また実家の木下家の菩提寺として開かれたのがこの円徳院です。
 この日は高台寺は以前にお参りしてあるので、円徳院の正門だけ写してきました。高台寺はシーズンにはライトアップされて大変賑わいます。

 このお寺は寧々様の故事と共に幕末には、新撰組総長近藤勇と意見が合わず、分離独立した伊東甲子太郎たちが、屯所を置いた事でも知られています。
 彼らはここを拠点として孝明天皇の御陵の警備に、当たったため「高台寺党」と云われましたが、近藤勇は彼に用件にかこつけて伊東を誘き出すと、酒を飲ませ酔わせた上で待ち伏せして伊東を殺害しました。
 
 これが世にも有名な「京都油小路の惨劇」ですが、伊東が文武両道に優れた人格者であったことから、この「だまし討ち」は近藤の生涯での最大の汚点になったことは残念なことでした。
 最後まで時流に抵抗した新撰組総長近藤勇ですが、私が彼を「サムライ」として、評価できるのは、「池田屋騒動」ぐらいまでです。
 彼らは合意の上の「分離」であって「脱走」ではなかったし、近藤は伊東たちに対して何故もっと堂々とした行動が取れなかったのか…彼の悲惨で情けない最後と思い合わせてみても、やはり「武士」としては潔く北海の土になった土方歳三の方が格段に上だな…と思いますね。
 


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