映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(バーチャル・ツアー)(1)「あずさ2号で信濃路へ!」①

2006-05-31 00:04:54 | 旅 おでかけ
 そんな訳で急に旅に出たくなりました。
 そこで…この度、国交省無認可「たそがれ観光」(今にも潰れそうなネーミングですが)を設立し、標記の「バーチャル・ツアー」を企画致しました。
 始発から終着まで根気よくお付き合い下さったお客様には、参加費無料の特典がございますので、早めのご乗車をお願い申し上げます。
 勿論、ダイヤ改正により「8時ちょうどの」この列車は、すでに消滅したことになっていますが、このツアーでは関係各位のご好意により、昔のダイヤのままで「こっそり」と特別運転して下さることになりました。そしてこの列車の原点とも云うべき、あの懐かしい「183系」に乗って「春まだ浅い…」ではなくて、緑の風も爽やかな初夏の信濃路を往くことになりました。
 
 ホームでは今日のために練習を重ねたと云う「トワイライト・オーケストラ」による、景気の良いファンファーレが高らかに鳴り響き、ピッカピッカのボディの色も懐かしい「あずさ2号」が静かに入線して来ました。
 あでやかな和服姿の「ミスあずさ」による乗務員への花束の贈呈があり、道中の無事を祈ってクス玉が割られると、あの懐かしいヒット曲が流れて来ました。
 「ワーッ…}という歓声が怒涛のように沸き起こりました。今日のメイン・ゲスト「狩人 似」のお二人さんが列車に乗り込んだのです。感激のあまり涙腺がうるうるして止まらない人も…その中には女性は勿論ですが、生まれて初めて泣いた…と云う男性も…
こうして我が「あずさ2号」は人々を大いなる感動の渦に巻き込みながら、警笛一声…水晶の輝きとワインの香りに包まれた甲州路…そして目指すは北アルプス連峰に抱かれた若人の夢とロマンの里…信州松本へ…
 再び帰り来ぬ過ぎし日の追憶のかけらを瞼に描きながら、信濃路を目指しひたすら疾走して行くのでした。
      (この記事はすべてフイクションです)     (続く)