【お客様】:「漏電ブレーカーが落ちました。」と連絡がありました。
早速、状況を聞いて現場に駆けつけます。
調査の結果・・・
<原因>
循環ポンプの動力モーターのコイル焼損(中が燃える)での漏電
と、ここまでは、いつものように原因を切り離して
部品交換の段取りとなります。
しかし、
1週間後に、その新品がまともや火を噴いたとの連絡が入ります。
さて、・・・
次の日、現地の再調査をします。
<モーターが焼ける原因の考察>
①ポンプ軸のロック
②欠相(3相の中で1相分の電圧無し場合)での回転不良による
異常過熱による焼損
が考えられます。
★調査結果★
①ポンプ軸のロックが無し。
②欠相⇒”漏電ブレーカーでのS相から電圧が出ていない”のを確認。
◆電気の回路はこんな感じ◆
※どうやら、欠相状態が発生したようです。
早速、ブレーカーを分解する。
⇒S相(真ん中)の接点の接触が悪い。
すぐに、近くの電気材料屋さんにブレーカーを買いに走る。
新品に替えて、各相の電圧を測定⇒OK
では、
なぜ、このように漏電ブレーカーの接触不良が発生したのか?
⇒一例として、あるブレーカーの仕様書には、
定格電流開閉回数6000回+無電流開閉回数4000回
とあります。
一日2回ブレーカーを動作すと月約40回⇒一年で240回
これを20年以上続けると5000回以上になることが予想できます。
ブレーカーも古くなるので、
動作機構のガタと接点焼けによる接触不良が発生したようです。
ここで、
ご覧になられている方へのアドバイスです。
電気を切る(遮断)する場合には、
ブレーカーで切ることをせずに、
スイッチorマグネットリレーでお願いします。
・・・・ 電管太郎【電】
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