電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

循環ポンプのモーターがBON!

2014-07-18 17:54:11 | 電気事故・故障例

【お客様】:「漏電ブレーカーが落ちました。」と連絡がありました。

 早速、状況を聞いて現場に駆けつけます。

調査の結果・・・

 <原因>

   循環ポンプの動力モーターのコイル焼損(中が燃える)での漏電

 と、ここまでは、いつものように原因を切り離して

   部品交換の段取りとなります。

 しかし、

  1週間後に、その新品がまともや火を噴いたとの連絡が入ります。

さて、・・・

 次の日、現地の再調査をします。

 <モーターが焼ける原因の考察>

  ①ポンプ軸のロック

  ②欠相(3相の中で1相分の電圧無し場合)での回転不良による

    異常過熱による焼損

  が考えられます。

★調査結果★

  ①ポンプ軸のロックが無し。

  ②欠相⇒”漏電ブレーカーでのS相から電圧が出ていない”のを確認。

Bureka_1  

  ◆電気の回路はこんな感じ◆

  Bureka4_2

    ※どうやら、欠相状態が発生したようです。

早速、ブレーカーを分解する。

  ⇒S相(真ん中)の接点の接触が悪い。

   Bureka_2

  すぐに、近くの電気材料屋さんにブレーカーを買いに走る。

Bureka_3

  新品に替えて、各相の電圧を測定⇒OK

では、

 なぜ、このように漏電ブレーカーの接触不良が発生したのか?

  ⇒一例として、あるブレーカーの仕様書には、

   定格電流開閉回数6000回無電流開閉回数4000回

   とあります。

    一日2回ブレーカーを動作すと月約40回一年で240回

     これを20年以上続けると5000回以上になることが予想できます。

   ブレーカーも古くなるので、

    動作機構のガタと接点焼けによる接触不良が発生したようです。

ここで、

 ご覧になられている方へのアドバイスです。

   電気を切る(遮断)する場合には、

    ブレーカーで切ることをせずに、

     スイッチorマグネットリレーでお願いします。

                       ・・・・ 電管太郎【電】

 


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