おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
診断士という職業に就いてから、創業セミナーだとか創業塾といったテーマのセミナーや研修をよく耳に、目にするようになりました。
私自身は、あまり「創業」というテーマでお話しをする機会がなく、また自分自身が創業セミナーや創業塾に参加したこともないので、くわしくはわかりませんが、やはり自分自身の棚卸などから始まって事業計画などをつくっていくような内容なのかなと思います。
他にもリーダーシップ系やコミュニケーション系の内容をからめたようなものもあるのかもしれませんね。
ずっと前から感じていたのですが、万が一潰れたとき、廃業するときのことを教える創業セミナーというのはどれくらいあるのでしょう?
あまり聞いたことがない気がしますし、人によっては、”創業セミナーでそんなネガティブなことを教えるなんて”という人もいるかもしれません。
しかしながら、創業しても数年後にやめていく、やめざるを得ない人達が多いのも現実でしょう。
自己資金のみでの事業であれば、誰に気を遣うことなく、やめてリスタートすればいいのですが、他人や金融機関から借り入れしたりしているとなかなか大変です。
希望に燃える「創業セミナー」などで、ネガティブなテーマと感じるのかも知れませんが、いざというときどうなるのか、潰れたらどんなことが待っているのか、どう対応し、どう廃業していけばいいのか、といったことを知らないまま、教えないまま、創業の話だけをするのは”無謀”で、”リスク管理”ができていないと思えて仕方がありません。
そんなことを前から思っていたところ、ずっと前に買っていて最近ようやく読んだ本の著者が、真っ先に会社の潰し方を学んだのだと。
●「外食・非常識経営論」 日本レストランシステム株式会社代表取締役会長 大林豁史
本の表紙をめくるとすぐに次のような言葉がでてきます。
”私は、起業の仕方の前に、「会社の潰し方」を学んだ。”
まず私は「どのように会社は潰れるのか」という過去の事例と、いざという場合の「会社の潰し方」について一所懸命に勉強した。万が一、そのときがきたらいかに会社を整理すべきなのかが気になったからだ。
もちろん、これはそうした状況になることを本気で想定した弱気の作戦ではない。会社経営が怖かったわけでもない。ボトムをわきまえた上でスタートするのが、逆に長続きする会社を作り上げる近道だと私は思ったのだ。
と、やはり同じように考える人はいるんだなと。
創業の事業計画の中で、事業リスクの洗い出しなんかもやるのでしょうけれど、そもそも事業を始めることそのもののリスクについて、もっと勉強しておくべきなのかなと思います。
著者も述べているように、”弱気の作戦”ではなく”前向きなリスク管理”だろうと思います。
経験の長い百戦錬磨の経営者でも、もうどうしようもない状態になってからいろいろな相談を持ちかけてくる人も多いのが実際の所です。どういう状態に、あるいは状況になったらどうするのか、誰が、どこが相談にのってくれるのか。
「万が一の引き際」の見極めって、その後の人生にまでかかわってくるものです。
これから創業したいという人は、こうしたこともぜひ知っておいていただきたいと思います。
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経済産業大臣登録 中小企業診断士
NPO法人金融検定協会認定 ターンアラウンドマネージャー
藤田雅三