イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

読んだ本の続き

2006-02-19 14:25:37 | 日記
(5) 烏賀陽正弘著「『朝日』ともあろうものが。」amazonの該当ページ
元朝日社員による体験に基づいた本。
電車の忘れ物として位牌や遺骨があったという記事を読んだ記憶があるだろうか。
あれ、捏造だそうです。
個人的には処分に困ったらそういう方法もあるのかと感銘を受けたんだけど。
ちなみに、著者はあくまで(窓際)平社員だったので
社説や天声人語や声の欄と言ったあたりのことは書かれていません。

それにしても天声人語ってつまらないよなぁ。
中学生のころ、たまに読んで感心したものだったが。
最近になって自らを鼓舞して読んでみると、
一体何が目的か分からない衒学的な文章が続き、
最後にお粗末な結論が述べられていることが多く
がっかりする。
最近の例では、
「大学入試センター試験では英語のリスニングがあるから、みんな静かにしよう」
「今の時期に大学入試をすると寒い。」
などがあったとさ。
これ、別々の日に載りました。

(6) 高階秀爾、鈴木杜幾子編著「ボッティチェッリ全作品」。amazonの該当ページ
今度の週末は用事があるので、急いで読みました。
全部で140枚の作品が載せられている。
特徴は、
a. 近年になって洗浄・修復が終わったものは新しく写真を撮りなおしたこと
b. ルネッサンス当時は作者が作品に署名することは稀であり、
  作品の真贋に関して注意が必要であるが、
  この本ではそのあたりの吟味をしていること
だろうか。
140枚の中には素人の私にも違う人物の作品であることが
容易に分かるものがある。

思わず見とれた女神があるわけですが、
解説によると「愛欲」と「美」の女神だったそうで。