![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/7f/23c92d01f82da9e06f0a140b338d8c42.jpg)
西予市宇和町の石垣は、大体どこでもこういう石の質感で組まれている。
これは中町(なかのちょう)の山手側、坪ヶ谷にある県立宇和聾学校の石垣。
赤茶けた灰色とでも言うべきか、その色合いを適切な言葉で言い表すのは至難のわざだが、地味と言えば地味。それだけに、何気なく地元の風景に溶け込み、誰もそう意識しない景観の代表例。
でも、明石寺も山田薬師も、宇和盆地のどこの農家や水路の石垣も、全てコレである。これらチャート系の石垣は、三瓶や八幡浜市側の若山地区にも見られるが、城川から続く西予市全体に広がっていて、この層の北側に並行する佐田岬半島などの青石文化圏とは一線を画している。