ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

小学生にプロテイン?

2005年11月18日 | 日々雑感
小6で地区のスポーツクラブに入り、県下でも強豪に数えられる子が塾に来ている。
先日その子と雑談をしていて驚いたことがある。
筋肉を増すためにプロテインを飲んでいるそうだ。

プロテインは長男が高校野球をやっているときに飲んでいたから知っている。
でも、精々高校生以上が利用するものだと思っていた。
小学生が飲んでいると知って検索をかけてみると.....。
結構使われているようである。
初めから「小学生用」と謳っている商品まである。

成分についてはよく知らないが、決して害になるものではないのだろう。
しかし私は、いわゆるサプリメントで栄養を補うことにも抵抗がある人間だ。
本来食事をバランスよく摂れば事足りるものを、その部分を手抜きして「薬」で辻褄を合わせるのは本末転倒ではないか?

子どもなら尚更である。
毎日の食事を好き嫌いなく、よく噛んでよく味わって食べること。
そして何より、家族や友だちと語らいながら食事を楽しむこと。
これ以外に何が必要だろう.....。

若者の中に、食事は栄養を摂る手段に過ぎないと考える者が増えているそうだ。
時間に追われて朝食は抜き、昼はファストフード、夜はカップ麺。
栄養面が気になればウィダー・イン・ゼリーやカロリーメイト、その他諸々の補助食品.....。
食文化を考え直し、子どもたちに「食育」を進めることが急務だと感じている。

かなり脱線したので、小学生のプロテインに話を戻す。
ネットで得た情報によると、激しい練習に対応するためにプロテインの摂取は有効なのだそうである。
そこまでして練習しなければいけないのか。
普通の食事だけでついていける練習ではダメなのか。


それだけの練習をするためには、当然多くの時間が費やされているだろう。
勉強の時間も、友だちと遊ぶ時間も、一人本を読む時間も犠牲になっているはずだ。
そして先に触れた食事を含む家族とのゆったりした時間、睡眠時間までも.....。

イチローや松井、中田や中村を始め、様々なスポーツで世界を舞台に活躍する日本人が増えてきた。
その影響か、部活も含め、スポーツで強くなるためには何でもありという風潮がジワジワと蔓延しているように思う。
行きすぎた練習で事故が起きたというニュースに触れるたびに、勝利至上の日本の青少年スポーツ指導を、根本から考え直す必要を強く感じている。

学力はどうでもいいのか!?.....については次回に。


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