ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

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お詫び

2006年11月08日 | 学習一般
前回の記事「必修科目未履修問題」については、ブログ上やメールで大きなご批判の声を頂きました。初めはカチンと来て反論しようとしましたが、そこでまともに反論さえできない自分に気がつきました。コメントを頂いた方にも失礼なレスで逃げていただけです。

皆さんのご批判を反芻してみて、そのどれもが深い考察の元になされたものであることを実感し、ようやく目が覚めました。

よく調べもせず、深く考えもせず、また人の意見の根拠に思いを巡らすこともなく、偉そうに断言する記事を掲載したことを心からお詫び申し上げます。特に、学習指導要領を変えればいいという意見は「言語道断である」と書いた部分は、多くの方のご意見を冒涜したものであり、また不快感を呼び起こす表現でした。申し訳ありませんでした。

顧みれば前回だけではなく、最近の私の記事は、独りよがりで格好をつけているだけの薄っぺらなものが多かったと思います。人の忠告に耳を傾けようともせず、ただ一人で生意気なことを書き並べていただけです。言葉にこだわるブログでありながら言葉の重みがわかっていなかった、論理的思考の大切さを訴えながら自分が実践できていなかったのだと思います。

なお、今回の件を反省するため、勝手ながら今月いっぱい新たな記事のエントリーを自粛させていただきます。また再開後も、確かな根拠なき暴論は二度と掲載しないとお約束いたします。

多くの方々にご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。



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必修科目未履修問題

2006年11月02日 | 学習一般
この問題が全国的になってから、やはり一言書き残しておかなければと思いながら一週間が過ぎた。
対象者のあまりの多さに、当初救済策は考えないと言っていた政府も、ここに来て必要な時間数を削減する「徳政令」の適用を考え始めた。

マスコミの論調としては、生徒がかわいそう、生徒に負担のないようにというものが多いと感じる。
補習のうち何割かは大学入試が終わった春休みに行うことになりそうだ。

しかし、これでは学習指導要領を遵守してきちんと履修させてきた学校、学んできた生徒が馬鹿を見る。
今でさえ、なぜそういう立場の人間からもっと声が上がらないのか不思議なくらいだ。
入試までに正規の時間数を履修した生徒は、受験で優遇されるような措置を大学側は考えてもいいのではないか。

この問題は多くのブログでも採り上げられているが、気になる論調のものも少なくない。
一つは「なぜ世界史を必修で学ばなければならないのか」というもの。
これは論点のすり替え以外の何物でもない。
何が必修かという問題ではないのだ。
では、日本史が必修なら意見が変わってくるのか?
世界史と共に多くの高校で未履修が続出している「情報」についてはどう考えるのか?

もう一つの気になる論調は、学習指導要領が現実に即していないのであり、現場の実情に合わせて変えるべきだというものである。
これについては言語道断であると断言する。

言うまでもなく、高校は大学入試のためにあるのではない。
義務教育を終えた者が、さらに広い、あるいは深い教養を身につけるための高等学習機関である。
今の日本は「教養」を軽視しすぎているのではないか。
大学の「教養課程」も絶滅しつつある。
生物をろくに学ばないままでも医者になれる教育システムは、根本的におかしいのではないかと思う。

大学入試に直結する教科だけを効率的に学べばいいという考え方の高校が増えれば、やがてそれが中学にも降りてくる。
高校入試に必要なことだけ...。
小学校では中学で必要なことだけ..。
そう望む親や子が増えてきても不思議はないだろう。
かくして、まともな教養もない、人格的にも未熟な若者が量産されて行く...。

少し極論に過ぎたかも知れないが、今回の問題の根はそれだけ深いものだと思う。
私は、高校は本来やるべきことを徹底するべきだと考えている。
大学入試のことまで世話を焼く必要はない!
学校に面倒を見てもらわなければ入試にも対応できない生徒は、大学へ行く資格などないということだ。
入試に関係ない科目も履修しながら、一方で自分で受験勉強もきっちりできる。
そんな自立した生徒だけが大学生になれる...それが本当の姿だと思うのだが...。


長野県内でも多くの高校で未履修が明らかになった。
いわゆる進学校が名を連ね、そうでない高校の方がきちんと履修させている傾向が強い。
この状況をどう思われるだろう。
やはり進学校はそれなりの受験対策をしてくれている、と再認識するだろうか。
私はむしろ、だったら自分の子には「そうでない高校」で学んでもらいたい。
受験テクニックより幅広い教養を身につけてほしいと考える。

それにしても、歴史と伝統のある県内のトップクラスの高校がすべて未履修問題を抱えていたのは残念である。
ウチは高校のやるべきことをやるのみ、という気概を持った有名校が一校くらいあってほしかった。


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