ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

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オオムラサキ

2005年06月28日 | 日々雑感
今朝、畑で、この夏初めてオオムラサキのオスを見つけました。
この前メスを見かけたので、そろそろ美しいオスにも出会えるかな...と期待していました。

毎年思うことですが、やはりこの蝶、日本の国蝶だけあって、ただ美しいだけじゃなくて気品があります。
派手さでは、これもときどき見かけるクジャクチョウの方が上ですが、オオムラサキの配色には及びません。
日本の蝶では、ミヤマカラスアゲハと双璧をなす色だと思っています。
(携帯で撮った写真なので小さくてすみません...。)

こういう自然の中での感動を、もっと子どもたちにも味わわせたいものです。
信州に住んでいても、子どもたちは虫や花の名前、驚くほど知りません。
「自然を大切に」というお題目のもとに、かつて小学生の自由研究の定番であった昆虫採集も、今や全く人気がないようです。
虫を捕まえて、標本にするために命を奪って...という体験もせずして、「自然保護」や「命の大切さ」が語れるとは私は思わないのですが...。

あの養老孟司さん(昆虫大好き)も言われていたと思いますが、そもそも子どもの昆虫採集くらいで自然破壊なんか起きないんですけどね...。

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「生きる力」って?(「教室だより」7月号から)

2005年06月27日 | 「教室だより」から
先日、県民文化会館であの「北の国から」でおなじみの倉本聰氏の講演を聴いて来ました。富良野での生活で考えられたことを中心に1時間半ほどのお話でしたが、さすがという感じでアッと言う間に時間が過ぎてしまい、内容に深い共感を覚えました。日本やアメリカはいったいどこまで走り続けるのか。効率や便利さをどこまで求めるのか。ヨーロッパのように、ゴールを設定してそこまで行けば十分という発想はできないものか。…特にそんな話が印象に残りました。

「北の国から」というドラマの根底にあるのも、ひたすら便利さばかりを追求して、自然との付き合いや人間らしさといった大切なものを置き去りにしてきた、現代社会への批判、警鐘だと思います。世の中が便利になればなるほど、人は機械や他人に頼り、自分でできることはどんどん少なくなってくる。純や蛍がまだ小学生だった頃の話で、猛吹雪で停電になり、暖房から何からすべて電気に頼っていた家は大騒ぎ、でももともと電化製品がない五郎さんの家は普段通り…というのがありました。で、その吹雪で雪に埋もれてしまった純たちの車を助けたのも、大雪で動けない重機ではなく、昔ながらの馬だったという話でした。まあ、あくまでもドラマですからうまく出来すぎという感もありますが、科学に頼りきった生活への痛烈な風刺になっていて考えさせられました。

 私は今、信州の小さな町の小さな集落に住んでいます。周りはお年寄りばかりですが、彼らは農機や水道などにトラブルがあっても、ほとんど自分で直してしまいます。ウチでも何度もお世話になりました。昔は今のように電話1本ですぐに修理しに来てくれるということもなかったでしょうから、結局ほとんどのことを自力で解決せざるを得なかったのでしょう。プロのように短時間で美しい仕上がりではなくても、生活を続けて行くには十分です。

翻って今は、お金さえ出せばどんなことでも人にやってもらうことができます。様々な代行業が大はやりです。機械だって今より性能がいい、効率的で至れり尽くせりのものが簡単に手に入ります。でもその分、人間はどんどん、自分では何もできないひ弱な存在になりつつあるのではないでしょうか。手間がかかることは機械がやってくれる、めんどうなことはすぐに人にお任せ…では、やがては考える力まで失われていきます。

不便な方がいいとは言いませんが、自分では無理とあきらめる前に、何とかならないかやってみる、あれこれ考えてみる姿勢だけは忘れてはいけないと思っています。子どもたちにもそういう意味での本当の「生きる力」をつけたいものですね。

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算数を文章で

2005年06月25日 | ことば・国語
前回触れた「わかりやすく説明する」力をつける自作プリントですが、いろいろな教材を参考に、例えば次のような作業をさせています。

 「自分の名前(or住所)を漢字でどう書くか、電話で話している相手に説明する文を書きなさい。」

 「(地図を見て)駅から○○公民館までの道を、はじめて訪れる人にもわかるように説明しなさい。」

 「上の図を、見ていない人にもわかるように説明しなさい。聞いた人があなたの説明だけを頼りに、
  どれだけ正確に図を復元できるかがポイントです。」
                                      ....などなど...。

ほんの一部ですが、こんなことを通して、語彙を増やすことや言葉を厳密に使うことの大切さ、相手の立場に立ってわかりやすく正確に伝える技量の重要性をわかってほしいと考えています。

実はこれらの逆バージョンもあるのです。
すなわち、説明を読んで地図や図形を描いたり、人の名前を漢字に直したり...というもの。
こちらも読み取りの練習など、いろいろ使えます。

算数や数学の解き方を文章に表す...ということにも取り組み中。
考え方を整理したり理解を深めるためには、途中式を書くのはもちろんですが、言葉で表現するのはさらに有効ではないかと思っています。
友だちに教えてあげると、教えた方もよりよくわかる...というのと同じです。
証明なんてモロに説明の文章ですもんねぇ...。

そこでそんな中から一題。
もし可能なら、小中学生の生徒さんやお子さんにやらせてみて、どんな説明を書いたか教えていただけませんか?
今後の参考にしたいので...。ご協力よろしくお願いします!

 次の問題の解き方を、小学5年生くらいにもわかるように説明しなさい。
「端から端まで42mの道があります。
 この道に沿って街路樹を2m、3m、2m、2m、3m、2mという間隔で植えていきます。
 両端にも木があるように植えると、木は全部で何本必要になるでしょう?」

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説明力

2005年06月22日 | ことば・国語
例えば人に道を聞いたときに、要領よく教えてくれる人と、親切なのはわかるんだけど教え方が今一という人がいますね。
家電やPCソフトの説明書でも、一番知りたい肝心なところが詳しく書いてなくてイライラ...という経験ありませんか?

他人にものごとを説明するというのは、実は大変なことなんですよね。
伝えようとする事物や手順について、自分の頭の中で十二分に整理できていることは大前提。
でもそれだけではうまく伝わりません。
よく知っている人が説明すると、専門的すぎてかえってわかりにくいということもあります。
相手の知識や理解度によって、どこまでの内容をどういう言葉でどの順番で伝えればいいのか、微妙な匙加減がどうしても必要...。
パソコンの初心者にいきなりホームページの作り方を教える...なんて無謀なことは誰もしませんよね。

さらに、相手が目の前にいて話しながら説明するのであれば、「ここをこうやって」と身振りや行動で説明の足りない部分を補うこともできますが、文章で説明するとなるとその芸当はできません。
だからこそ、書き言葉だけでわかりやすく誤解なく伝える技量は、習熟させる価値が十分あるものだと思います。

そこで私の塾では主に中学生に、様々な題材と手法を通じて「わかりやすく説明する」プリントを課しています(←詳細はまた後日紹介します)。
これで国語の成績が上がるかどうかは知りませんが、説明上手になることでその事物に関する理解度は確実に上がるし、言語表現力も鍛えられるはず。
数学、理科、社会などの学習もここに取り込んで行けないか模索中です。

将来に向けても自己PRや意見発表、プレゼンテーションなどにきっと役立つはず。
合コンやお見合いで、初対面の相手に自分をうまく伝えるのも大切ですね!

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上を向いて

2005年06月21日 | 日々雑感
長野は連日の猛暑で、梅雨だというのにほとんど雨が降りません。農家は大ピンチです。
ウチでもカミさんが自家用に畑やっているので、農業の大変さは身に浸みます。

今日は6時過ぎに夕陽がとても綺麗でした。
ちょうど小学生が4名学習中だったので、みんなでしばらくボーっと眺めていました。
いつもバタバタ忙しがっていて、久しぶりにじっくり夕陽を見た気がします。

そう言えば昨日やはり小学生に夕立のことを聞かれて、説明する際に「夏の雲はどんな雲?今日はどんな雲出てた?」と聞いたら、「雲なんて見てないからわからない」と言われてしまいました。
う~ん...思わず絶句...。
入道雲を自分の目で見ていなければ、いくら理屈がわかっても、夕立との関係は単なる知識で終わってしまいます。

身近な自然に触れることが、感動したり疑問を持ったりの第一歩。
せっかく自然豊かな信州に住んでいるんだから、せめて一日に何度かは空を仰いでほしいものです。

夕方子どもが帰ってきたら、ぜひ聞いてみてください。
「今日はどんな空だった?」

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考えるのはめんどう?

2005年06月18日 | 学習一般
ちょっと難しい問題にぶつかると、すぐに解き方や答えを知りたがる子が多くなっている気がします。
考えるのがめんどうなのか、10秒くらいで「わかりません」と助けを求める子、それさえ言わないでただボーッと考えてるフリをしている子...。
私は少しでも自分で考えさせたいので、とりあえず何か書かせます。少しずつヒントを出して何とか10%でも1%でも自分の力で解かせます。

手間を考えれば、全部教えてしまった方が楽なんですよね。教える方も、教わる方も...。でもそれじゃすぐ忘れてしまう。その場だけできても全く身についていない。意味も分からずやり方だけ覚えているのは一番タチが悪いのです。例えば小学校で速さ・時間・距離の関係を図にして「ハ・ジ・キ」と暗記させる教え方。お陰で、中学生のほとんどが「ハ・ジ・キ」に頼らないと速さや時間の計算ができない。そんなの実体験に即して考えさせれば、手間はかかっても概念をしっかり植え付けることができるのに...。

こういうことが多くて悩んでしまいます。今の学校や一般の学習塾で一番足りないのが、自分であれこれ試したり考えたりという「試行錯誤」の時間だと思います。自分で考える喜びを十分体験しないまま、勉強とは覚えること、教えてもらうことだと勘違いしたまま大きくなっている若者が多いような気がします。もしかしたら若者だけでなく、日本人全体にその傾向があるかも...。

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自分と塾の紹介です。

2005年06月17日 | はじめに
こんにちは。ようこそ私のブログへ!

私は長野市で小さな私塾を経営している今年で48歳になるおじさんです。
生徒は小学生から高校生まで。個別指導なので、小学生は同じ時間に4~5名が学習していますが、やっていることは皆バラバラです。中高生は時間も自由。塾が開いている時間なら、何時間学習しようが何教科やろうが全く自由です。1回最低2時間は学習しようと言っていますが、部活だ何だでそこまで行かないこともしばしば...。

大手のチェーン塾と違って、立派な校舎も建てられなければ大々的な広告も打てません。生徒募集は口コミが頼りですが、正直なかなか集まるものではありません。私の塾は「テストを○○点上げる」「偏差値○○アップ!」「○○高校合格」といった、わかりやすい謳い文句でのPRはしていません。そういった具体的な目標を掲げることが生徒や保護者のニーズに答えるということなのでしょうが、私の指導方針は実に抽象的です。

読んで、考えて、書く力、もう少し細かく言うと語彙力、読解力、論理的思考力、要約力、言語表現力などを育て、伸ばす。これが私の塾の指導方針です。一言で言うとこのブログのタイトル「ことばを鍛え、思考を磨く」ということになります。う~ん...これではなかなか「あそこの塾に入れよう」とは思わないですよねぇ...。

わかってはいるんですが、この方針を変えようとは思いません。目先の目標のための塾ならやりません。小学生でも中学生でも、もっと将来に繋がる本物の「学力」をつけたい、せめてそういう「学力」の大切さを訴え続けたいと思って塾をやっています。自分の塾を「私塾」と呼ぶのも、実は畏れ多くも江戸時代の松下村塾や適塾などを意識してるんですよ。

生徒数や教室数を増やすより、数は少ないけど根強い共感者の存在を励みに、自分の思いを伝え続けていきたいと思っています。それにしても、もう少しでいいから生徒入ってこないかなぁ...。

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