はやいもので今日で2月は終わりだ。
ついこの間新しい年になったばかりだと思ったのに...。
昔、母から教わった「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という言葉を思い出した。
年度末は本当に何かと忙しく、時の経つのが速く感じられる。
ところで2月はなぜ28日までしかないかご存知だろうか?
1年を約365日に収めなければならないのはわかるとして、他に31日まである月がたくさんあるのに、なぜこんな中途半端なことになっているのか...。
普通に考えたら365÷12=30あまり5だから、5ヶ月を31日までにして残りの7ヶ月を30日にすれば、こんな偏りは起きないはずである。
これについては、2年前に塾で暦に関する特別講座を実施したときに勉強した。
事の始まりは古代ローマまでさかのぼるのである。
詳しくはこちらを参照願いたい。→YOMIURI ONLINE 「ものしり百科」
閑話休題、塾で使っているオリジナル教材で、算数の問題を途中の考え方も含めてすべて文章にさせるプリントがある。
もとは私立や国立の中学の入試問題だが、それを解くだけでなく過程も論理的に書かせるよう加工してあるのだ。
対象は主に中学生。
当初の思惑としては、解くこと自体は難しくないので、このプリントで考え方を言葉にする説明力を鍛えるつもりだった。
ところが実際やらせてみると、説明の前段階の「問題を解く」ことで苦労する子も少なくない。
たとえばこんな具合だ。
最小公倍数などを駆使して、誕生日を当てる問題。
最終的に月と日を足して42という結果が出るのだが、ここから迷う子がいる。
正解はもちろん12月30日だが、「11月31日」もあるし...と悩んでしまうのだ!
え?!11月って何日まであるか知ってる?
と確認してみると、何月が何日まであるか、きちんとわかっている子の方が圧倒的に少ない。
4月が31日まであったり、7月が30日までしかなかったり、中3でもメタメタである。
そんなものなのだろうか...。
「これ知ってないと困らない?」と聞いても「別に...」である。
ま、今のところそうかも知れない。
今月が何日まであろうが、中学生の日常生活には関係ないかも知れない。
でも大人になったら、月給にしても日給にしても、1日の違いは大きいんだよ...。
そもそも中学生だって、2月28日に「あさって」の約束をして、「2月30日」だと思っていたら困るんじゃなかろうか...。
聞けば、31日まである月を「大の月」、それ以外を「小の月」と呼ぶことも知らないと言う。
私は子どものときに「小の月」の覚え方を次のように教わった。
「に・し・む・く・さむらい(西向く侍)」。
同年代以上の方はご存知の方も多いと思うが、知らない方のために一応説明しておく。
「に・し・む・く」までは2月、4月、6月、9月でいいですね。
問題は「さむらい」=11月です。
「十」と「一」を漢数字で書いて縦に並べる。
それをくっつけると「武士」の「士」になるので「さむらい」=11月というこじつけである。
こじつけであろうが何だろうが、わたしはこれで完璧に「小の月」を覚えた。
当然、それ以外が「大の月」。
学校で教わったのか、親に教えてもらったのか定かではないが、この年になるまでしっかり記憶しているのだ。
もちろん、こんな重宝なものを私の代で途絶えさせてはならないと、生徒にも伝授している。
今の子どもたちはこういうこと、どこでも教わらないのだろうか。
冒頭に書いた「1月は行く...」やことわざ、慣用句なども含め、生活の知恵や豆知識的なものが受け継がれることが少なくなってきた時代に、淋しさと共に若干の危惧を感じている。
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ついこの間新しい年になったばかりだと思ったのに...。
昔、母から教わった「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という言葉を思い出した。
年度末は本当に何かと忙しく、時の経つのが速く感じられる。
ところで2月はなぜ28日までしかないかご存知だろうか?
1年を約365日に収めなければならないのはわかるとして、他に31日まである月がたくさんあるのに、なぜこんな中途半端なことになっているのか...。
普通に考えたら365÷12=30あまり5だから、5ヶ月を31日までにして残りの7ヶ月を30日にすれば、こんな偏りは起きないはずである。
これについては、2年前に塾で暦に関する特別講座を実施したときに勉強した。
事の始まりは古代ローマまでさかのぼるのである。
詳しくはこちらを参照願いたい。→YOMIURI ONLINE 「ものしり百科」
閑話休題、塾で使っているオリジナル教材で、算数の問題を途中の考え方も含めてすべて文章にさせるプリントがある。
もとは私立や国立の中学の入試問題だが、それを解くだけでなく過程も論理的に書かせるよう加工してあるのだ。
対象は主に中学生。
当初の思惑としては、解くこと自体は難しくないので、このプリントで考え方を言葉にする説明力を鍛えるつもりだった。
ところが実際やらせてみると、説明の前段階の「問題を解く」ことで苦労する子も少なくない。
たとえばこんな具合だ。
最小公倍数などを駆使して、誕生日を当てる問題。
最終的に月と日を足して42という結果が出るのだが、ここから迷う子がいる。
正解はもちろん12月30日だが、「11月31日」もあるし...と悩んでしまうのだ!
え?!11月って何日まであるか知ってる?
と確認してみると、何月が何日まであるか、きちんとわかっている子の方が圧倒的に少ない。
4月が31日まであったり、7月が30日までしかなかったり、中3でもメタメタである。
そんなものなのだろうか...。
「これ知ってないと困らない?」と聞いても「別に...」である。
ま、今のところそうかも知れない。
今月が何日まであろうが、中学生の日常生活には関係ないかも知れない。
でも大人になったら、月給にしても日給にしても、1日の違いは大きいんだよ...。
そもそも中学生だって、2月28日に「あさって」の約束をして、「2月30日」だと思っていたら困るんじゃなかろうか...。
聞けば、31日まである月を「大の月」、それ以外を「小の月」と呼ぶことも知らないと言う。
私は子どものときに「小の月」の覚え方を次のように教わった。
「に・し・む・く・さむらい(西向く侍)」。
同年代以上の方はご存知の方も多いと思うが、知らない方のために一応説明しておく。
「に・し・む・く」までは2月、4月、6月、9月でいいですね。
問題は「さむらい」=11月です。
「十」と「一」を漢数字で書いて縦に並べる。
それをくっつけると「武士」の「士」になるので「さむらい」=11月というこじつけである。
こじつけであろうが何だろうが、わたしはこれで完璧に「小の月」を覚えた。
当然、それ以外が「大の月」。
学校で教わったのか、親に教えてもらったのか定かではないが、この年になるまでしっかり記憶しているのだ。
もちろん、こんな重宝なものを私の代で途絶えさせてはならないと、生徒にも伝授している。
今の子どもたちはこういうこと、どこでも教わらないのだろうか。
冒頭に書いた「1月は行く...」やことわざ、慣用句なども含め、生活の知恵や豆知識的なものが受け継がれることが少なくなってきた時代に、淋しさと共に若干の危惧を感じている。
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