「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

Fashionable KARA in Paris―『ジュ・テーム, KARA』

2013年08月04日 | Arts
☆『ジュ・テーム KARA』(竹書房)☆

  KARAのファンというわけではない。それどころか、韓国の女性アイドルグループとして認識したのは、一昨年の「紅白」出場前後くらいだ。あのお尻を振りながら歌う曲(「ミスター」という曲らしいが)もインパクトがあった。いまでも一人ひとり別々だったら、KARAのメンバーとわかるかどうかあやしいものだ。
  そんなKARAの写真集を買ったのは、アマゾンで何かを検索していて、たまたまこの写真集に行き当たったからだ(「KARAだ」と書くべきか(笑))。アマゾンのレビューが高評価だったのと、半額に近い価格で新品に近い品が出品されていたので、ついつい買ってしまったというのが本当のところだ。もちろんレビューの評価は当たり外れがあるが、今回は大当たりだった。
  まず写真集の厚さに驚かされる。掲載されている写真も見開き一頁ものから小さなものまで多種多様だが、どれも見ていてあきない。アイドル写真集にありがちなセクシーさを売りにしたものとも、明らかに一線を画している。舞台はパリなのだが、華やかなパリの街にアイドルをおいてみましたというような(パリが主役なのかアイドルが主役なのかわからないような)安易な作りともちがう。KARAの魅力がパリの風景に負けていない。むしろKARAによって、パリの街並みが引き立てられているかのようだ。結局のところどのように表現すべきか迷ってしまう。しいていえば、安直だが、やはりファッショナブルという言葉がもっともしっくりときそうだ。
  購入してからそろそろ2ヶ月になるが、何度も見返した。見ていると、イライラしているときでも、不思議とこころが落ち着いてくる。風景の写真に癒されることはよくあるが、人物の写真に癒されることはめったにないことだ。マカロンを作っている5人の表情は秀逸で、ついついマカロンを覗き込みそうになってしまう。表紙にも使われているセーヌ川にかかるボンヌフ橋での一枚にも引き込まれそうだ。
  付属のDVDも24分ながら見応え十分。メイキング編と5人個々のスライドショーに分かれている。メイキング編は、KARAといっしょにパリへ行ってきた思い出のビデオを見ているような気持にさせてくれる。スライドショーも、この種のスライドショーをあまり見たことがないので比較しようがないのだが、けっこう凝った作りのように思える。
  5人それぞれ個性があって、みんな可愛い(キュート?)のだが、身近に感じられる親しみやすさも兼ね備えている。KARAの魅力を集約すればそんなところだろうか。過去にファンである女性アイドルの写真集を買ったことは何度もあるが、2、3回見ると意外とあきてしまうものだ。それなのに、ファンでもなかったKARAの写真集にはいまだあきがこない。本当に買ってよかったと思える写真集だった。

  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 科学記者の思い―『気になる科... | トップ | 天文学と日本人の誇り―『日本... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Arts」カテゴリの最新記事