「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

『ファウスト』

2007年05月21日 | Life
『ファウスト』(手塚治虫・著、朝日文庫)   ゲーテの『ファウスト』といえば、万学を修めたファウスト博士と悪魔のメフィストフェレスとの契約のくだりくらいしか知らないのだが、そのテーマには以前から興味があった。キリスト教的な人間像云々といった思想史的なことよりも、ファウストという老学者が悪魔に魂を渡してまでも求めようとしたものを知りたいと思ったからだ。もちろん、ファウストの人間像はその時代や思想の状 . . . 本文を読む
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『私の好きなお国ことば』

2007年05月07日 | Yuko Matsumoto, Ms.
『私の好きなお国ことば』(小学館辞典編集部・編、小学館)   この本のことは松本侑子さんのホームページで知った。旅行に出れば、その行き先でお土産や郷土料理がもっとも気になるが、その土地の方言を聞くのも楽しいものだ。そんな各地のお国ことばを、誰がどんなふうに紹介しているのかにも興味があったので、さっそく買ってみた。全国四十七都道府県ごとに一人ずつ(ただし大阪と福岡は二人)が、お国ことばをめぐって短い . . . 本文を読む
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『老いる準備』

2007年05月05日 | Life
『老いる準備』(上野千鶴子・著、学陽書房)   ここ数年、老いというものを意識するようになった。とくに昨年あたりからは、その意識が加速してきているように思う。それは生理的な現象や、心理的な面でも衰えをかなりはっきりと自覚し始めているからだろう。たとえば、視力にだけは自信があったのだが、メガネを必要とする場面がめっきり多くなってきた。テレビでよく見ているタレントやアイドルの顔は思い浮かぶのに名前が思 . . . 本文を読む
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原点に戻ろう

2007年05月03日 | Monologue & Essay
  最近、投稿記事が書評っぽく(それも下手な書評に)なりすぎている。原点は「人生(青春→朱夏→白秋→黒冬)の第三ステージ「白秋」へと向かうなかで、その想いを本やメディアに託して綴ってみたい」ということだった。少し原点に戻ってみよう。   今日から「カテゴリー」を設定し、記事を分類することにした。複数のカテゴリーに渡る記事も多いが、タイトルや内容よりも自分の“想い”にしたがって、今後も分類していこ . . . 本文を読む
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