☆『生きる歓び』(ヴァンダナ・シヴァ・著、熊崎実・訳、築地書館)☆ . . . 本文を読む
『環境倫理学のすすめ』(加藤尚武・著、丸善ライブラリー)、『新・環境倫理学のすすめ』(加藤尚武・著、丸善ライブラリー)
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先日、加藤尚武先生の講演を聴いた。加藤先生はわれわれの“業界”では超有名人である。 . . . 本文を読む
『時間の香り』(高砂香料工業株式会社広報室・編、八坂書房)
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高砂香料のPR誌に掲載された随筆から50編を選んで編まれたもので、様々な分野の方々による文字どおり香り豊かな随筆が楽しめる。 . . . 本文を読む
『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(内山節・著、講談社現代新書)
たしかにキツネにだまされたことはない。日本人は1965年頃を境にキツネにだまされなくなった、と内山さんはいう。それは、戦後の経済発展により、自然の価値も経済的価値で判断されるようになったからだ。科学的真理が唯一の真理と考えられるようになった時代でもある。テレビや電話が普及し、情報のあり方やコミュニケーションが変化した . . . 本文を読む
『農が拓く東アジア共同体』(進藤榮一、豊田隆、鈴木宣弘・編、日本経済評論社)
日本の農業は危機的な状況にあるというが本当だろうか。物価高などの問題はあるにしても、毎日のゴハンやオカズにも事欠くという日本人は少ないだろう。しかし、日本の食料自給率を示されると背筋が寒くなってくる。例えば、本書から引用すると、日本の穀物自給率(2005年)は26%にすぎない。フランスの160%やアメリカの120%と . . . 本文を読む
『デザート・クァルテット』(テリー・テンペスト・ウィリアムス・著、メアリー・フランク・画、木下卓、結城正美・訳、松柏社)
本書のサブタイトルは「風景のエロティシズム」。この「エロティシズム」とは、ふつうに考える男と女との間のエロティシズムではなく、それを超えたものといえるだろう。人間は社会的存在である前に自然的存在であると捉えるならば、人間は本来的に性的存在であるといえる。そして、「エロス」と . . . 本文を読む
『色を奏でる』(志村ふくみ・著、井上隆雄・写真、ちくま文庫)、『語りかける花』(志村ふくみ・著、ちくま文庫)、『武蔵野』(国木田独歩・著、新潮文庫)
自然は色で満ちている。人間は自然の草木を使って織物を染めようとするが、なかなか思いどおりの色にはならない。人間が作り出した化学染料などとはことなり、どんな色が出るかは草木まかせだという。色は自然の草木から「いただく」ものなのだ。群馬県水上の藤原中 . . . 本文を読む