「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

「年暮る」

2015年12月31日 | Monologue & Essay
     風音はしなかったが、屋根の一部のトタンを打つ雨音を少しうるさく思いながら床に就いた。夜更けにいちど目を覚ましたが、トタンを鳴らす音は続いていた。それでもやがて意識は遠ざかり、つぎに微睡みからもどってくると、雨音はポツリポツリと小さく、間隔も長くなっていた。障子窓が白みをおびてきて、床のそばの時計の針も見えてきた。針が8時を回ったところで、おもむろに床からはなれた。ひとり住まいで、何もする . . . 本文を読む
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本棚

2015年12月26日 | Monologue & Essay
本棚は懐かしい。でも、本棚は恥ずかしくもある。 . . . 本文を読む
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希薄な危機感―『文系学部解体』

2015年12月24日 | Arts
☆『文系学部解体』(室井尚・著、角川新書)☆   もともと自然が好きで、その延長線上で自然科学に興味を持ち、大学学部でも物理学を専攻した。そのお陰で、ごくごく基礎的なものとはいえ、物理や数学に関連したことが、いま携わっているわずかな仕事のメインとなっている。数えてみたわけではないが、親しい友人も理系出身者が多いのではないかと思う。そんなこともあって、わたしも理系の人間と思われがちなのだが、本人に . . . 本文を読む
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異例から多様へ―『大村 智 物語』

2015年12月20日 | Science
☆『大村 智 物語』(馬場錬成・著、中央公論新社)☆ . . . 本文を読む
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