6/24放送の
TBS「情熱大陸」(日曜 PM11:00~) 今回は、コンテンポラリーダンサーである 森山開次さんを追跡取材している。この番組の葉加瀬太郎の音楽と窪田等さんのナレーションが心地いい♪
いつも録画している『新堂本兄弟』(この日のゲストは阿部サダヲ)と被っていたので、どっちを見ようか迷ったが、「舞妓Haaaan!!!」 のサダヲちゃんを見て、「情熱大陸」を、録画し、後で ゆっくり見ることにした。
この番組では、よくダンサーを取り上げている。
バレエに限らずコンテンポラリーダンサーも何人か出演した。
開次さんとの出会いは随分と前になる。
今でこそ、NHKの「からだであそぼ」にレギュラー出演、「トップランナー」にも出演、どんどんメジャーになってきているが、まだまだ、無名だったかな?というときだった。
開次さんとの出会い=コンテンポラリーダンスとの出合い!
最初にクラスに出たときは、彼の名前も知らない。
たまたま時間が空いていて、いけるクラスが開次さんのクラスだっただけ。
「すごい!体が解放されて、すっごく気持ちいいー!!ありがとう。」
って、クラスが終わった後に、正直な気持ちを自然に伝えていた。
「そうでしょー?」って、ちょっとハニカんで嬉しそうに返してくれた。
クラスは、容赦なくハイペース!
2時間ぐらいのダンスクラスが終わると、汗びっしょり、多少体調が悪くてクラスに出ても、汗を全身掻いて、調子よくなっているぐらい(笑) 体の隅々まで使わないところはない。毎回終わると脱力して放心状態になった。
ジャズもバレエもモダンもハウスやヒップホップ!あらゆるジャンル、すべてのダンス要素が入ってくる。それだけに留まらず、日舞や武術(剣術、合気道)も取り上げてみたり、マイムっぽかったり、まるで 玉手箱のようなコンビネーション♪
アチチュードしてキープ~!じゃなくて、倒れちゃって転がってもいいの!?
ピルエットをプリエしたまま、回っていいの!?
肩甲骨からアームス(腕)を使って表現していいの!?
視線は観客(前)を意識しなくてもいいんだ・・・(笑)
私には、何もかもが衝撃だった。
クラスは昼間。
勤め人の私では自由が利かなく、いつもは通えなかった。
シャイな指導が笑えて、楽しい。
でも、後半のコンビネーションの振り写しはガンガン進む。
何度も脱落しかけた(-_-;)
ダンスクラスは、前半にストレッチなどをやるのだが、彼のは、ほんとにキッツイ柔軟やストレッチと、筋肉トレーニング!私は柔軟な体でないし、腹筋なんか相当きつ~いのに、涼しい顔でこなしている周りのみんなに仰天(笑)
「悔しいー!負けるもんか~!」が、ダンスへの原動力になった。
舞台については何度かここでも書いたことがある。
最近では、より独創的なものになってきた。
彼の舞台は遠くから観るより、近くのほうが絶対にいい。
縦横無尽な動きは、柔軟さと身体能力の高さを感じさせる。
ポーズをキープするのにあらゆる筋肉を駆使しているのがわかるぐらいがいい。
呼吸や汗を認識できるぐらいに・・・。
この辺に近いことは、実際に現地のホールに着いたときに、本人も語っていた。
ヴェネチアで、1時間ほど息を呑むひっそりとした時間が過ぎたと伝えていたが、
本当に息苦しいほどの緊張をする時間で、観る側は呼吸さえもできないんじゃないかと思ってしまうような舞台だ。
今の私には観るのはシンドイ。
作品を作っていくにあたって絵で詩や文で表し、それをカラダで具現化していく。
舞台作品の絵を見せてもらったことがあった「苦しい、テンパっている」。
出来上がる寸前まで緊張は続いているんだなーと知った。
でも、反して楽しんで踊ることもある。
ライヴハウスのような小さいスペースでやるパフォーマンス。
演奏者数名と同じ舞台の上で踊ったときがあった。
終演後に沢山のファンの人に囲まれていた開次さん。
「あそこでの表現はどういう意味があるんですか?」と聞かれて、
「インプロ(即興)だよ、意味なんてない」みたいなニュアンスで答えていた。
私には、その回答が、とても気持ちよかった。
と いうのは、ダンスにはセリフがないから、表現に意味合いを探しがち。
で、コンテンポラリーというと、なおさら、難解・不可解。
意味とかポエムちっくなものを想像しがちだ。でも苦手。
踊りは、いいとか悪いとか楽しいとか爽快とか、単純に観たい!感じたい!
そんな直感的傾向の私は、コンテンポラリー作品は苦手なほうだ。
でも、踊るのは気持ちいい。
好きか嫌いかは、好みがスッパリ分かれるだろう。
ヴェネチア・ビエンナーレ、その中のダンスフェスティバル、テーマは『Body & Eros』(6/14~6/30)出場者15組の中でベストパフォーマーには金獅子賞が贈られるというもの。
~実際の舞台、少し観ることができた~
終演と同時に爆発したような拍手。
現地の人達、ダンス評論家の評価は高かったみたいだ。
(金獅子賞の発表は6/30)
ラスト 番組恒例のスタッフからの質問は、「なぜ踊るのですか?」
「踊りたいから 踊るんです。はい」
だね。理屈とかじゃなくて、それに尽きるんだ。
アーティストも、売れるためとか、いろんなことを考えていくと、その人じゃなくなってしまうだろうし、だんだんと そのハザマで厳しくなってくるんだろうけど、そもそもの原点は、きっと 一緒なんだろうなぁ。
踊りたいから踊る!
歌いたいから歌う!
そして、伝えたいから伝えるのだ。
番組では、妻も娘もいる33歳と公表していた。
メディアで伝えるのは初めてではないだろうか?
関連して笑い話。
物腰や言葉遣いが柔らかくて、クラスに行って顔を合わすと、
「おはよう~♪」って 満面の笑みで手を振ってくれていた。
なので、最初は、「あっちか?」と思った。
でも、本人に聞いたという人から「違うみたいよ」って・・・。
本人に聞くか? あははは・・・
※ オフィシャルサイトはこちら
◆森山開次◆ Kaiji Moriyama Official Web Site
【情報追記 7/1】
6/30に金獅子賞の発表があった。
La Biennale di Venezia(ヴェネチア・ビエンナーレの公式サイト)
ダンスフェスティバルのTOPニュースで確認する。
“Biennale Dance 5th International Festival of Contemporary Dance Chris Haring Golden Lion for the Best Performance”とある。
Liquid Loft - Chris Haring (Austria)
The Art of Seduction - Posing Project B
ベストパフォーマーとなったのは、ウィーン在住 Chris Haring さん♪
評価や解説、原文を読んで解釈しようとしたが、私にゃ能力がなかった・・・。
公式サイトを読んでみてくださいませ(^^ゞ