ぴよ姉の気晴らし日記

ぴよ姉の気晴らしの日々(Since* 2006.4.17)

ローザス『Desh』

2007-04-11 11:30:39 | Dance
 2005年以来、2年ぶりの来日であるローザスの公演 初日を観にいってきた。
会場は、さいたま市にある、JR与野本町駅から徒歩8分、彩の国さいたま芸術劇場である。

今回は新作『Desh』インド古典音楽を使い、ヨガの要素を取り入れた作品だという。さらに、インディアというジョン・コルトレーンの曲も使うのだそうだ。う~ん、ローザスといえばキレのよい動きの作品が多いが、どんな感じになるのだろう? 想像がつかない!!

今回来日のダンサーは3人
マリオン・バレスター、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、サルヴァ・サンチェス。
1作品(インディア)を除き、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの振付、そして彼女自身も踊る。
5つの作品で構成されていた♪

舞台空間はいたってシンプル!雑然と上手・下手に置かれたアンティーク椅子、白い布が、ストンと落ちてきたり、又上がったりと、不規則に上下に動く。作品の間に灯される明かりは、上から幾つかぶら下がっている白熱球だけで、何ともいい感じ。
作品を踊る前にダンサーが出てくるけど、かるーくリハーサルでもする感じに舞台の奥から、歩いてくる。しばらく無音での動きがあり、やがて音楽が鳴り始める・・・。踊っていて、一旦抜けて休んでいるかのようだったり、突然、ジョーゼットのうわっぱりを羽織って 腕まくりして、他のダンサーに混じり踊りだしたりもしていた。

Desh(the second part of the night)上演時間:約 1時間30分

RAGA DESH/ラーガ・デッシュ(約30分)
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ダンサー:マリオン・バレスター、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル

RAAG KHAMAJ/ラーグ・カマグ(約20分)
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ダンサー:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル

TAVIL TANI/タヴィル・ターニ(約10分)
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ダンサー:全員

INDIA/インディア(約15分)
振付:サルヴァ・サンチェス
ダンサー:サルヴァ・サンチェス

DHUN/ドゥン(約15分)
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ダンサー:全員

4つ目の作品、コルトレーン「インディア」を使った作品、男性の振付だったが、やっぱりアンヌ・テレサに影響を受けている感じのもの。ダンサーの好みの問題だが、私はいまひとつだった。まず男性の頭と肩の空間があまりなく、うつむき加減で背中が丸い感じに見えてしまった。曲がジャジーなので、ステップや、シャープな、男性ならではのスピーディーな動きも、前半の段階で、もっと見せるべきだったと思うし、ちょっと残念

一番興奮し、印象に残ったのは、最初の作品、RAGA DESH/ラーガ・デッシュ とても長いパートだったけど、ゆるやかでありながらも、シャープな動き。最初と中間と最後で、同じ振りが出てくるが、きついはずなのに最後に向かうほど、ダンサーの動きが大きくなってハッキリしてきて(特にアンヌ・テレサ)力強くなっていった。

舞台の方向をかなり意識したもので、斜め、横、縦と、二人がきっちりと方角を決めていくのが気持ちいい。舞台の方向の番号で言うと(バレエだけ?)8番、4番、6番、2番、1番・・・これらの方向を二人がきちんと決めていくって、方向を見失わないで踊るって、ものすごく からだのコントロールをして、どれだけ集中して意識しているのか って、何となくやっているようでも凄いのが分かる! 大変なはずのに、時々は、もう一人のダンサーを意識し、アイコンタクトして語りかけているようで、必死感が無いのが すごいや・・・。私が踊ったら、きっとハーハーで方向も見失ってしまうよ

2つ目の作品、RAAG KHAMAJ/ラーグ・カマグはアンヌ・テレサのソロ。コートを羽織ながら出てきて、転げまわってから始まる。やっぱり ゆるやかだけど、踊ったら さぞかしハードだろう。ひっちゃきに踊るのではなく、ときどき呼吸するように、ふわっとした空気が流れる。彼女の雰囲気のあるしぐさが、なんとも女性らしい!

素敵だった

終演して拍手が鳴り止まず、3・4回のレベランス。

作品は、ダンサーの技術だけでなく、その人の雰囲気でも、かなり左右されるもんだなぁって、つくづく感じた。


公演日程は、以下の通り。

4月10日(火)・11日(水)・12日(木)開演:19:30
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

4月14日(土)開演:19:00
会場:滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 中ホール



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