“発達障害”を取り上げた もう一つの番組は、4/22(日)放送のフジ「ザ・ノンフィクション」だ。たまにTVを付けっ放しにしていて、そのまま見ることが、よくある番組。
今回のタイトルは『私を理解してください ~発達障害を知っていますか~』だ。
あっ いきなり導入部から衝撃が走る。
つい 1年ほど前に私が面接で熱く語ってしまった「少年犯罪と発達障害のかかわり」に触れているのだ。昨年6月に起きた 奈良の医師宅母子3人放火殺人事件、それから 学校職員3人刺殺事件、発達障害だった子による犯罪を立て続けに報道する。事件が起き、その後の精神鑑定を受けたら、そうだったってことらしい。
「だから 違うんだって!!」
その後、専門家といわれるかたから、きちんと説明はあったが、この番組の入り方では、一瞬だとしても、発達障害ってものに偏見を抱かれる・・・。見た目は何ら変わらない。だけど、発達障害を受け止めて理解していないと、その特性である、こだわりや社会との関わりが苦手なところが分からないまま、周囲の人が関わることになる。当然 なかなか うまくはいかない。
番組に出演してたジャーナリスト草薙厚子さんが、奈良の放火殺人事件について話す。字義通り性(ものごとをその言葉通りに理解してしまうこと)による気持ちの行き違いがあったからだそうだ。「今度、嘘ついたら殺すぞ!」と父親に言われ、それが怖くなって犯行に及んだとの説明だった。前もって発達障害とわかっていたら、こんな悲惨な事件は起きなかったはずだと話していた。
そして、発達障害をもつ成人男性2人を取材カメラが追う。
49歳の男性イラストレーターの場合、9年前に、アスペルガーとADHDと診断される。ADHDである彼の部屋はとんでもなく汚い 片づけが苦手なのだ。毎朝起きてすることは決まっている。自閉の人は、自分の生活リズムみたいなのがあって、もし誰かによって、違う順序にされようものなら、それだけでパニックが起きてしまうほど動揺してしまう。
アスペルガーの特徴は、約束の時間に行こうと思っていても、行く途中で他に興味のあることに遭遇すると、何をしようとしていたかの目的を忘れてしまう。仕事をしていく上で最低限守るべきところだが、時間を守らない、時間に来ないということも稀ではない。でも 彼の場合、理解のある人の下で仕事が出来ているから救われている。
それから、こだわり。何故か 自分が好きなものは、ほかの人も好きと思い込んでしまう。自分でも「押し付けになっちゃう」って、分かっているんだけど直せないらしい。思い込みも多く、ヘンな行動をすることも・・・。あるとき 散歩をしていて、前から来る人に「刃物で刺される」と思い込んでしまい、パニックを起こしたそう。普段、パニックを起こさないために気をつけていることは、耳アテをして外部からの音を遮断すること、人と目を合わせないこと だと話した。
彼が救われているのは、傍に理解者がいて、月に1回はジャズライヴハウスに連れて行ってもらい、そこで、人とのかかわりを練習できていること。少しでも 自分の周りだけでも 理解者を増やしていくと 生きやすいのかもしれない。
37歳の男性の場合、広汎性発達障害と診断される。
小学校、中学校、高校、社会人、ずっとずっといじめにあって来た。いまだに親は障害を認めず、「早く働け!」と言うばかり。一時は死ぬことばかり考えていたが、死にきれず・・・ホームレスになったとき、ボランティア団体に保護され、現在に至る。
月に何度か、その施設の近くの魚屋さんで仕事をする訓練をしている。働くことは好きみたいだ。でも毎日長い時間となると、人との関わりに問題が生じてくるという。自身もときどき過去を思い返し 辛かった日々がフラッシュバックして、自分を低く評価して責めるばかりだが、かたや 全然 気にしていないような勝手な行動をとっているところを見ると、悩みが無いようにも思われてしまうみたいなのだ。
40歳、50歳になっても、なかなか改善していけないのを目の当たりにすると、我が家だって、他人事じゃないなぁーと思う。TBS「イブニング5」で特集取材された小学生よりも、成人してから 社会と関われない苦しみを見せられるのは辛い。その場の空気を読めず、自分勝手な行動をしているように思われるが、そこが個性(障害)なのである。うちの息子が言うように、障害でなくて「一個性として受け止めてほしい」 と言っても、はたから見れば、わがままにしか思われないので、そうそう簡単には理解してくれる訳ないだろうなぁ~と、痛感する。
結果、やっぱり「社会生活を送るのは難しい」ということだ。
後に残る思いは、- 切なさ - かな
今回のタイトルは『私を理解してください ~発達障害を知っていますか~』だ。
あっ いきなり導入部から衝撃が走る。
つい 1年ほど前に私が面接で熱く語ってしまった「少年犯罪と発達障害のかかわり」に触れているのだ。昨年6月に起きた 奈良の医師宅母子3人放火殺人事件、それから 学校職員3人刺殺事件、発達障害だった子による犯罪を立て続けに報道する。事件が起き、その後の精神鑑定を受けたら、そうだったってことらしい。
「だから 違うんだって!!」
その後、専門家といわれるかたから、きちんと説明はあったが、この番組の入り方では、一瞬だとしても、発達障害ってものに偏見を抱かれる・・・。見た目は何ら変わらない。だけど、発達障害を受け止めて理解していないと、その特性である、こだわりや社会との関わりが苦手なところが分からないまま、周囲の人が関わることになる。当然 なかなか うまくはいかない。
番組に出演してたジャーナリスト草薙厚子さんが、奈良の放火殺人事件について話す。字義通り性(ものごとをその言葉通りに理解してしまうこと)による気持ちの行き違いがあったからだそうだ。「今度、嘘ついたら殺すぞ!」と父親に言われ、それが怖くなって犯行に及んだとの説明だった。前もって発達障害とわかっていたら、こんな悲惨な事件は起きなかったはずだと話していた。
そして、発達障害をもつ成人男性2人を取材カメラが追う。
49歳の男性イラストレーターの場合、9年前に、アスペルガーとADHDと診断される。ADHDである彼の部屋はとんでもなく汚い 片づけが苦手なのだ。毎朝起きてすることは決まっている。自閉の人は、自分の生活リズムみたいなのがあって、もし誰かによって、違う順序にされようものなら、それだけでパニックが起きてしまうほど動揺してしまう。
アスペルガーの特徴は、約束の時間に行こうと思っていても、行く途中で他に興味のあることに遭遇すると、何をしようとしていたかの目的を忘れてしまう。仕事をしていく上で最低限守るべきところだが、時間を守らない、時間に来ないということも稀ではない。でも 彼の場合、理解のある人の下で仕事が出来ているから救われている。
それから、こだわり。何故か 自分が好きなものは、ほかの人も好きと思い込んでしまう。自分でも「押し付けになっちゃう」って、分かっているんだけど直せないらしい。思い込みも多く、ヘンな行動をすることも・・・。あるとき 散歩をしていて、前から来る人に「刃物で刺される」と思い込んでしまい、パニックを起こしたそう。普段、パニックを起こさないために気をつけていることは、耳アテをして外部からの音を遮断すること、人と目を合わせないこと だと話した。
彼が救われているのは、傍に理解者がいて、月に1回はジャズライヴハウスに連れて行ってもらい、そこで、人とのかかわりを練習できていること。少しでも 自分の周りだけでも 理解者を増やしていくと 生きやすいのかもしれない。
37歳の男性の場合、広汎性発達障害と診断される。
小学校、中学校、高校、社会人、ずっとずっといじめにあって来た。いまだに親は障害を認めず、「早く働け!」と言うばかり。一時は死ぬことばかり考えていたが、死にきれず・・・ホームレスになったとき、ボランティア団体に保護され、現在に至る。
月に何度か、その施設の近くの魚屋さんで仕事をする訓練をしている。働くことは好きみたいだ。でも毎日長い時間となると、人との関わりに問題が生じてくるという。自身もときどき過去を思い返し 辛かった日々がフラッシュバックして、自分を低く評価して責めるばかりだが、かたや 全然 気にしていないような勝手な行動をとっているところを見ると、悩みが無いようにも思われてしまうみたいなのだ。
40歳、50歳になっても、なかなか改善していけないのを目の当たりにすると、我が家だって、他人事じゃないなぁーと思う。TBS「イブニング5」で特集取材された小学生よりも、成人してから 社会と関われない苦しみを見せられるのは辛い。その場の空気を読めず、自分勝手な行動をしているように思われるが、そこが個性(障害)なのである。うちの息子が言うように、障害でなくて「一個性として受け止めてほしい」 と言っても、はたから見れば、わがままにしか思われないので、そうそう簡単には理解してくれる訳ないだろうなぁ~と、痛感する。
結果、やっぱり「社会生活を送るのは難しい」ということだ。
後に残る思いは、- 切なさ - かな