『ハートをつなごう』 － 大人の発達障害

　7月末に放送された、NHK『ハートをつなごう』。
ずっと、この番組を見ている。今回は、－大人の発達障害－ を取り上げた。
学校に在籍している時と違って、自分で決めて、自分で行動。
それは、健常者と何も変わらない。
でも 何かがうまくいかないと悩み、精神科を受診して、発達障害と診断されるケースもある。

番組では当事者を取材、障害者手帳の話が出てきた。
自分が障害を受入れて、将来的に必要と思えるかどうか・・・
やはり、そこに辿りつく。
仕事をする上で、障害者職業センターなどといった機関にサポートしてもらう。
ジョブコーチやカウンセラーがついてバックアップしてもらう。
たった一人で仕事を探していくより、そのほうが良いに決まってる！

息子はまだ養護学校に在籍しているが、これから、どのように生きていくか？
履歴に養護学校と残ってしまう事が嫌だと言った。
でも 自分で意味があると思って、その学校に行くとも言った。
少しして、本当に就職できるの？と尋ねてきた。まだ働くなんて想像できない10代。
普通がいいという彼も、現実には、それ以前の問題ばかりである。
いつかは仕事に就くことができるのか・・・うちの息子の場合、まだまだ課題ばかり。
やっぱり私が稼げばいいという問題じゃなくて、自立が最終目標。
わかっちゃいるけど、亀の歩み。
ただ、一時より前向きになっているのは認められる。

続けるには「好きなことしかしない」と、当事者が経験を語った。
そうじゃないことをした場合、その苦手なことに対して、やっぱりうまくいかない。
結果、雇用側から責められ、自己否定が生まれてしまう。
だから、好きなことを伸ばして、自己肯定していけることが望ましいという。

確かに、健常者であっても、苦手なことを仕事にしてたら躓くし、
ダメな人間だって思ってしまうのは一緒。
まさに、私の前職がそうだったのかな～。
いい年になっても、何が合っているか見つからず、自己否定するが、私はそれも一理だと思った。
じゃぁ、これは辛いけど、でも楽しいとか、頑張って努力したいとかって、見つかるはずだから。
夢が持てたり 大好きだって思えるのが、BESTではあるけれど…

　居場所がないと辛い。
　自分が肯定できないと辛い。

少なくとも、支援があることで心の支えになる。
今後、来るであろう将来の準備はすすめなきゃいけないだろうな。

スタジオにも来ていたアスペルガー症候群と診断された31歳の男性。
何度か就職するも、3年と続いた事がない。
頼まれた事を忘れてしまう、一度に複数の事が出来ない、対人関係、つまりコミュニケーションがうまくいかないなど、本人は何故なのか？理由もわからず、退職を余儀なくされ、次の就職口を探すが、ままならず、その間も 引きこもりを数年を繰り返したそう。
今は障害者職業センターの紹介で石油会社に就職。
雇用側の理解、且つ、信頼を得て、自分のペースで得意とする事で仕事ができている。
私より偉いんじゃない？
良い企業にめぐり合えるかどうかは、障害者・健常者、関係ないのだと思った。

2回目の放送では、転職15回の女性が出演。
この人達は偉い!!ちゃんと前向きに生きようとしている。
番組に出られる時点で、ある程度乗り越えられたんだなぁと感じた。

多分、健常者である私も、心機一転、新たな環境で仕事を始めようとしている。
『一緒に頑張りましょう！』と、理解を示してくれた管理職の方々。
どうなるかはわからないが、マズは信じる事から始まるのかな？

私が、いまだに こんなに迷っているんだもん！
息子だって、これからなんだ。