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2022-12-02 | 点検、オーバーホール
先日頂いた問い合わせです。
下記の文章をお読みになり問い合わせを受けました。

+まずは、転記します

・チューブラー
今でもレースシーンにおいてはチューブラーがスタンダード。
チューブラーホイールはリムが軽く、また上質な乗り心地を提供してくれるので、性能面での満足度は非常に高いもの。
でも運用面はちょっと厄介。小さなパンクはシーラント剤で対応できることがほとんどですが、タイヤ交換のとき、毎度爪がもげる思いをしながらリムテープを剥がす作業(*1)はいつも悲鳴を上げたくなるレベル(リムセメントはもっと面倒)。タイヤ1本の値段が高価な点(1万〜)も考慮すべきところ。

それでも使いたくなる乗り心地、軽さ、そして耐久性の高さはチューブラーの大きな強みです。


・クリンチャー
カーボンクリンチャーの歴史はまだ浅いものの、各社が力を入れている分野で、次第にサイクリストたちから信頼を獲得するホイールになっています。
ただリムがチューブラーよりも重い点や、リムブレーキングによる摩擦熱に弱い点(*2)は理解した上で使う必要があります(ディスクタイプであれば熱問題はクリア)。
デメリットがあった上でも選択したい理由が、クリンチャーならではの運用しやすさ。アルミホイール時代からクリンチャーに慣れ親しんできたサイクリストにとって、タイヤの選定基準やパンク時の対応が変わらないという点はとても楽。


・チューブレス
クリンチャーの先を行くトレンド(*3)が、今後主流になっていく(*4)チューブレス。
特にクリンチャー+チューブレス対応可能な「チューブレスレディ*」ホイールのラインナップが増えています。
*チューブレステープ、バルブ、シーラントを使ってチューブレス化できるクリンチャーホイール。
チューブレスは内部にチューブを持たないので乗り心地が良く、転がり抵抗を減らすことが可能。パンクにも強い(*5)
タイヤがワイド化する流れの中で、その恩恵はさらに大きくなり(リム内のスペースが広がることでめっちゃ固いチューブレスも取り外しが容易になる)、28cがスタンダードになる近い将来にはチューブレスの時代が訪れることになりそう。(一部固有名詞を削除)


と、言う内容を提示されました。

拝見した印象は、文章の専門家!って感じです。
意図的な操作か、結論に正当性を持たせるために創作した文章だな。と、思いました。

これが、個人のサイトならまだしも公に印象される場での文章なのが残念です。

では、どこが問題なのか。

*1 こんな事思った事ありません、激しすぎませんか?
取外しに関して言えば、クリンチャー、チューブラ、チューブレスレディでしょうか?
チューブラは頑張れば外せますw、チューブレスレディは「外せない」との意見をプロアマ問わず耳にします。両者は同順位かもしれませんが、外せないは・・・ 大変さの場所違いですね。

*2 これは、正直意図が分かりません。だとするとチューブレスレディにも書き加えないといけないのでは? と、思いました。

*3*4 これは疑問です確かにアメリカではもはやトレンドですね。しかし、ヨーロッパブランドの数社が公式にそのトレンドに疑問を呈しています。
その情報をとるのは簡単なのですが。。。

*5 パンクにも種類があります。チューブレスレディの空気漏れもかなり多いです。原因はシーラントの劣化か、元々の施工不良です。クリンチャーやチューブラには無い要因です。
正確な集計が必要だと思いますが、当店のお客様はこれらがきっかけにクリンチャーに戻り。「クリンチャーでいいね」と言う方が全てです。

ちなみに、今回は私の私見の全てでは無く。
お客様に質問された内容へのみの意見で、他にも検討内容はあります。


結論。
こんなに偏った結果にはならないと思います。
当店ではお好みに合わせ使用して頂きますが、今の「チューブレスレディが全能」みたいな感じは?? 売る側の都合すぎると思っています。

各方向からの妄想だけで決めてしまうのは勿体ない事です。
結論を書くために、中が確証のない説明が流行りすぎでは?と、思っているのですが、それもニーズではあるとも思っています。

お疲れさまでした。
読んでいただきありがとうございます。 

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