バイク工房内の出来事。

バイク選びやメンテナンスのヒントを見つけていただければ。

フレームの精度のはなし

2020-09-11 | 間違いだらけのバイク選び
以前よりメンテナンスをお受けしているお客様が
「倒してしまって、大きいギヤをを使うとホイールにあったっちゃって!」
と、御来店いただきました。

リヤディレイラーがホイールに巻き込まれるケースが発生する状態です。
とても危険なのでお預かりして、ディレイラーハンガー交換です。


(画像が全体的にぼけてしまいました。御容赦!)

で、普通なら交換して終わりなのですが。。。
このバイクはこのようにツールが装着されます。




対角二枚の画像ですが、本来は丸い棒とリムの隙間が均一になります。

ただ、このフレームはエンドの精度が出ていないんです

変速不調がおこります。

したがってこのバイクは毎度修正を行います。

同メーカーの他バイクでも同じ現象があり、メーカーの品質になります。


本来新品は修正をしたくないのですがやむを得ません。


そして、もうひとつ

純正のディレイラーハンガーは鋳造の為修正が行えません。
ほとんどのメーカーがジュラルミンなのですが、何故か精度の悪いフレームに限って鋳造なのです。

したがって、アフターパーツブランドの物を使用しています。



メジャーブランドの価格をくぐるのも良いのですが、お客様が普通に担保されていると思っている品質は保証して欲しいです。


どうやっても変速不調が消えないバイクは一度ご相談ください。

(今回もお客様に許可を頂いて掲載しております)

お疲れさまでした。
読んでいただきありがとうございます。