さて、この旅も終りが見えてきました。
ギリシャにいるのは今日一日と、明日の夕方まで。夕方には帰りの飛行機に乗ってしまう。
本日、まずはケラミコスへ。
ここは墓地の遺跡で、アテネ国立考古学博物館で見た墓碑群も大方はここにあったもの。
しかし実際に行ってみると、むしろ城壁の遺跡という部分が重要かな?

The ruins of ancient walls in Kerameikos.
城壁の遺跡部分。日本と違い、外国の古代都市は外敵に備えて周りをぐるりと
城壁で囲む作りが一般的。
古代の墓地は、城壁のすぐ外側に置かれることが多かったらしい。たしかそう。
墓地遺跡としてはこんな感じ。
Ancient graveyard.


馬に乗った墓碑を捧げられた人物は、馬術の名手だったのだそうだ。
日本の墓石はみんな似たような直方体だけど、ユニークな形の墓石があったりしたら面白いな。
ところで前々からちょっと疑問なのだが、西洋の墓地って散歩コースになったりしてるよね?
「赤毛のアン」でも、大学生になったアンが「ちょっと散歩に行きましょう」と言って
向かう場所が墓地だったりするし。「素敵な墓地を見つけたの」とか言っていたような。
それに対して日本の墓地は、どう考えても散歩コースにはならん。
家族の人が毎日お墓参りして、あたかも散歩のようになっているというようなことはあるだろうが。
この感覚の違いってなんだろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そしてここに衝撃的な出会いが!
朝早かったので(8:30頃着いた)ケラミコスにはほとんど人がいない。
わたしはゆっくりのんびりそこら辺を歩き回っていたのだが……
すぐそこからアヤシゲな物音がする。人はいないはずなのに。
音の方に目を向けると、

a tortoise?Why are you here?
……カメ?
なぜこんなところにカメがいるのだ?ギリシャには野良ガメがいるんかい!
道の端っこ、草が生えた所をズサズサと微かな音を立てつつ進んで行く。
甲羅の大きさは長径20センチ、短径13,4センチくらいだろうか。
思わず近づくと奴は歩みを止めて警戒する。こちらも暇な旅人の身の上、根競べなら負けないぞ。
しばらく動かないでいると、奴は大丈夫と見たのか再びそろそろと動き出す。
途中、たんぽぽに似た小さな花をぱっくりと食べる。
ほほう、それが好物か。では協力してやろう。
茎が長く、奴には届かなさそうな花を折って鼻先に突きつける。
すぐにばくっと食べるかと思いきや、……カメも結構脳みそのある生物っぽい。
突然目の前に現れた花がどうもアヤシイと思っているようで、じっと様子を窺う。
が、食欲に負けたのか、やはりぱくっと。……しかし半分くらいかじって気を変えたらしく、
「ふん!」という感じで顔をそむけ、今度は急いで歩き出す。カメのくせにけっこう早い。
すぐそばの岩の下の穴に逃げられた。巣かな?

実はこの後、もう一匹別の野良ガメに遭遇。

Another tortoise.
しかしこちらはさっきのよりちょっと小さく、そして数段臆病なヤツだったらしく、
わたしが近付くと頭と足をひっこめてもう本当に動かない。
ものすごく怖がっている感じが伝わって来たので、あまりちょっかいを出さずに解放してやった。
(でも、1,2度甲羅をつついたりはしたかも……虐待か?)
ケラミコスには小さな小さな博物館があって、そこには墓碑のオリジナルが保存されている。
(つまり戸外にあるのはコピー。外に置いておくと劣化するからだろう。)
それなりに色々あるのだが、良いものは考古学博物館の方へ運んだというのをどこかで読んだので、
あまりちゃんと見なかったかもしれない。展示方法もちょっと雑っぽかったな。

Greek sphinx.
スフィンクス。これも墓碑だったかな。ギリシャのスフィンクスは上半身は女性で
体は獅子で、翼がある。道を行く旅人に謎をかけて、答えられない人間をかっ食らう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9
ケミラコスを出て。次はアイギナ島へ。
ギリシャにいるのは今日一日と、明日の夕方まで。夕方には帰りの飛行機に乗ってしまう。
本日、まずはケラミコスへ。
ここは墓地の遺跡で、アテネ国立考古学博物館で見た墓碑群も大方はここにあったもの。
しかし実際に行ってみると、むしろ城壁の遺跡という部分が重要かな?

The ruins of ancient walls in Kerameikos.
城壁の遺跡部分。日本と違い、外国の古代都市は外敵に備えて周りをぐるりと
城壁で囲む作りが一般的。
古代の墓地は、城壁のすぐ外側に置かれることが多かったらしい。たしかそう。
墓地遺跡としてはこんな感じ。
Ancient graveyard.


馬に乗った墓碑を捧げられた人物は、馬術の名手だったのだそうだ。
日本の墓石はみんな似たような直方体だけど、ユニークな形の墓石があったりしたら面白いな。
ところで前々からちょっと疑問なのだが、西洋の墓地って散歩コースになったりしてるよね?
「赤毛のアン」でも、大学生になったアンが「ちょっと散歩に行きましょう」と言って
向かう場所が墓地だったりするし。「素敵な墓地を見つけたの」とか言っていたような。
それに対して日本の墓地は、どう考えても散歩コースにはならん。
家族の人が毎日お墓参りして、あたかも散歩のようになっているというようなことはあるだろうが。
この感覚の違いってなんだろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そしてここに衝撃的な出会いが!
朝早かったので(8:30頃着いた)ケラミコスにはほとんど人がいない。
わたしはゆっくりのんびりそこら辺を歩き回っていたのだが……
すぐそこからアヤシゲな物音がする。人はいないはずなのに。
音の方に目を向けると、

a tortoise?Why are you here?
……カメ?
なぜこんなところにカメがいるのだ?ギリシャには野良ガメがいるんかい!
道の端っこ、草が生えた所をズサズサと微かな音を立てつつ進んで行く。
甲羅の大きさは長径20センチ、短径13,4センチくらいだろうか。
思わず近づくと奴は歩みを止めて警戒する。こちらも暇な旅人の身の上、根競べなら負けないぞ。
しばらく動かないでいると、奴は大丈夫と見たのか再びそろそろと動き出す。
途中、たんぽぽに似た小さな花をぱっくりと食べる。
ほほう、それが好物か。では協力してやろう。
茎が長く、奴には届かなさそうな花を折って鼻先に突きつける。
すぐにばくっと食べるかと思いきや、……カメも結構脳みそのある生物っぽい。
突然目の前に現れた花がどうもアヤシイと思っているようで、じっと様子を窺う。
が、食欲に負けたのか、やはりぱくっと。……しかし半分くらいかじって気を変えたらしく、
「ふん!」という感じで顔をそむけ、今度は急いで歩き出す。カメのくせにけっこう早い。
すぐそばの岩の下の穴に逃げられた。巣かな?

実はこの後、もう一匹別の野良ガメに遭遇。

Another tortoise.
しかしこちらはさっきのよりちょっと小さく、そして数段臆病なヤツだったらしく、
わたしが近付くと頭と足をひっこめてもう本当に動かない。
ものすごく怖がっている感じが伝わって来たので、あまりちょっかいを出さずに解放してやった。
(でも、1,2度甲羅をつついたりはしたかも……虐待か?)
ケラミコスには小さな小さな博物館があって、そこには墓碑のオリジナルが保存されている。
(つまり戸外にあるのはコピー。外に置いておくと劣化するからだろう。)
それなりに色々あるのだが、良いものは考古学博物館の方へ運んだというのをどこかで読んだので、
あまりちゃんと見なかったかもしれない。展示方法もちょっと雑っぽかったな。

Greek sphinx.
スフィンクス。これも墓碑だったかな。ギリシャのスフィンクスは上半身は女性で
体は獅子で、翼がある。道を行く旅人に謎をかけて、答えられない人間をかっ食らう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9
ケミラコスを出て。次はアイギナ島へ。