……始めようと思ったが、その前に今回のスケジューリングの難しさを書かせて下さい。
まあ何で苦労したかといって、紀伊半島の広さですよ。
今回のわたしの場合は初めに関空ありきだったので、熊野には西側からのアプローチになることは決定済み。
そして西側からのアプローチは、……認識していた距離よりだいぶ遠かったのでした。
熊野古道というより熊野三山がメインなので、場所としては那智・新宮・本宮ですね。
当初は、那智か新宮に3泊しても良いかと思っていた。宿をあちこち変える旅行よりは
一ヶ所定住型の方が落ち着く。
そのつもりで宿を探していたのだが、しばらく経ってから時刻表を購入してチェックしたところ、
え?和歌山から新宮って……2時間おきにしか特急がないの?
ええっ、それに和歌山から新宮って特急で3時間もかかるの?
なんとなく、わたしは特急2時間鈍行4時間というような距離感でいたから、
それが1.5倍になるというのは根本的に考え方を変えなければいけない。
特急にまるまる3時間乗っているというのも、けっこうお金かかるしなあ。
3時間連続の乗車というのも出来れば避けたい。
そもそも仙台空港を9:30に出て、11:00に関空に着くのだから、
その日の夜、宿に到着するまで、関空と新宮の間でゆったり思いのままに観光出来ると思うじゃないですか。
途中どこを見ようとか色々考えていたわけですよ。
和歌山も城下町で見る所ありそうだし、紀三井寺、道成寺……白浜はリゾートだからまあ見なくてもいい。
そのうち、串本という地名に眼がとまる。おおっ!そういえばここには串本があったじゃないですか!
串本の無量寺には長沢芦雪の虎がある。前に美術番組で見たけれども、
「こんな遠いところまではなかなか行かないよなー」と思っていたところだ。
今回行けばちょうどいい!!まさにこのためにあったようなもんだ!
大層テンションがあがって色々調べたところ、……どうしてもあと30分というところで行けない(T_T)。
11:00に関空に着いて、
スムーズに11:30発の和歌山行きのバスに乗れたとして、
12:10に和歌山駅に着いて、
――だが、特急くろしおの発車時間は12:00ちょうど。これには乗れないから、
次のくろしおは14:01発、そうすると串本到着が16:12で、
串本駅から決して遠くはないであろう無量寺の拝観時間は16:30……
ああ、あと30分あれば何の問題もなく無量寺に行けるのに!!
バスで行く方法はないか、鈍行列車での接続はどうか、レンタカーという手もあるのか、
色々色々考えたが、……やっぱり絶対的な距離には勝てません。
無量寺は諦めました。
では初日の観光はどこにするのか、けっこうこれが難しい。
和歌山ならば、ラーメン食べたりお城を見たり、たくさん見どころがある。
むしろ見どころがありすぎて今回2時間見るだけだと中途半端。
関空に近いし、良く考えたらまた後日高野山と組み合わせて、改めて来るべきだよなあ。
出来れば今回は、せっかく新宮まで行くんだし、もっと奥まった所の観光をしたい。
ってーか、11:00に関空着いて、夜までの間に観光できる時間ってたった2時間しかないの?
なんかちょっと始末に悪いですよ、紀伊半島の距離。
だんだん考えているうち、宿泊場所も微妙に変化してきて。
本宮と熊野古道は海側から日帰りで行くつもりだったけど、
したいと思っていた船下りに時間を合わせるのが難しそう。
そうしたら船下りをあきらめて、むしろ本宮付近に宿を取ったらゆっくり古道を歩けるのか?
ようやくそう心に決めて、本宮大社に激近の洋風民宿に予約のメールを出したところ、
まさかの「6月いっぱいは休業中です」という返事。
予約でいっぱいという事態は想定内だが、休業って!
動揺し、なんだかますますわからなくなって、当初の目的とはだいぶずれて、
本宮大社から若干離れた温泉宿に決めてしまいました。
そもそも熊野古道への交通の便を考えて本宮の宿を探したはずなのだが。
ここは交通の便がけっこう不安なんどよねー。
宿にメールで問い合わせすると、熊野古道への無料送迎をしてくれるそうなんだけど、
その時間帯も微妙に難しい……。
なんかもう、移動が難しいですよ、紀伊半島。
一人旅の最大のメリットは、時間を気にせずに自由に旅程を伸縮出来ることだと思うのだが、
今回の旅程は、伸縮する部分がほとんどない、ただ一本の道から落ちないように突き進むという旅行でした。

まあ何で苦労したかといって、紀伊半島の広さですよ。
今回のわたしの場合は初めに関空ありきだったので、熊野には西側からのアプローチになることは決定済み。
そして西側からのアプローチは、……認識していた距離よりだいぶ遠かったのでした。
熊野古道というより熊野三山がメインなので、場所としては那智・新宮・本宮ですね。
当初は、那智か新宮に3泊しても良いかと思っていた。宿をあちこち変える旅行よりは
一ヶ所定住型の方が落ち着く。
そのつもりで宿を探していたのだが、しばらく経ってから時刻表を購入してチェックしたところ、
え?和歌山から新宮って……2時間おきにしか特急がないの?
ええっ、それに和歌山から新宮って特急で3時間もかかるの?
なんとなく、わたしは特急2時間鈍行4時間というような距離感でいたから、
それが1.5倍になるというのは根本的に考え方を変えなければいけない。
特急にまるまる3時間乗っているというのも、けっこうお金かかるしなあ。
3時間連続の乗車というのも出来れば避けたい。
そもそも仙台空港を9:30に出て、11:00に関空に着くのだから、
その日の夜、宿に到着するまで、関空と新宮の間でゆったり思いのままに観光出来ると思うじゃないですか。
途中どこを見ようとか色々考えていたわけですよ。
和歌山も城下町で見る所ありそうだし、紀三井寺、道成寺……白浜はリゾートだからまあ見なくてもいい。
そのうち、串本という地名に眼がとまる。おおっ!そういえばここには串本があったじゃないですか!
串本の無量寺には長沢芦雪の虎がある。前に美術番組で見たけれども、
「こんな遠いところまではなかなか行かないよなー」と思っていたところだ。
今回行けばちょうどいい!!まさにこのためにあったようなもんだ!
大層テンションがあがって色々調べたところ、……どうしてもあと30分というところで行けない(T_T)。
11:00に関空に着いて、
スムーズに11:30発の和歌山行きのバスに乗れたとして、
12:10に和歌山駅に着いて、
――だが、特急くろしおの発車時間は12:00ちょうど。これには乗れないから、
次のくろしおは14:01発、そうすると串本到着が16:12で、
串本駅から決して遠くはないであろう無量寺の拝観時間は16:30……
ああ、あと30分あれば何の問題もなく無量寺に行けるのに!!
バスで行く方法はないか、鈍行列車での接続はどうか、レンタカーという手もあるのか、
色々色々考えたが、……やっぱり絶対的な距離には勝てません。
無量寺は諦めました。
では初日の観光はどこにするのか、けっこうこれが難しい。
和歌山ならば、ラーメン食べたりお城を見たり、たくさん見どころがある。
むしろ見どころがありすぎて今回2時間見るだけだと中途半端。
関空に近いし、良く考えたらまた後日高野山と組み合わせて、改めて来るべきだよなあ。
出来れば今回は、せっかく新宮まで行くんだし、もっと奥まった所の観光をしたい。
ってーか、11:00に関空着いて、夜までの間に観光できる時間ってたった2時間しかないの?
なんかちょっと始末に悪いですよ、紀伊半島の距離。
だんだん考えているうち、宿泊場所も微妙に変化してきて。
本宮と熊野古道は海側から日帰りで行くつもりだったけど、
したいと思っていた船下りに時間を合わせるのが難しそう。
そうしたら船下りをあきらめて、むしろ本宮付近に宿を取ったらゆっくり古道を歩けるのか?
ようやくそう心に決めて、本宮大社に激近の洋風民宿に予約のメールを出したところ、
まさかの「6月いっぱいは休業中です」という返事。
予約でいっぱいという事態は想定内だが、休業って!
動揺し、なんだかますますわからなくなって、当初の目的とはだいぶずれて、
本宮大社から若干離れた温泉宿に決めてしまいました。
そもそも熊野古道への交通の便を考えて本宮の宿を探したはずなのだが。
ここは交通の便がけっこう不安なんどよねー。
宿にメールで問い合わせすると、熊野古道への無料送迎をしてくれるそうなんだけど、
その時間帯も微妙に難しい……。
なんかもう、移動が難しいですよ、紀伊半島。
一人旅の最大のメリットは、時間を気にせずに自由に旅程を伸縮出来ることだと思うのだが、
今回の旅程は、伸縮する部分がほとんどない、ただ一本の道から落ちないように突き進むという旅行でした。
