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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

16.鴨のご夫婦。

2012-07-14 | フランス/France:2012
現地に来る前は全く視野に入っていなかったのに、長距離バスが使えなくなったせいで
急に行くことにしたリル・シュル・ラ・ソルグ。電車に乗って行きます。
この町の名前もやっぱり覚えられない……。





L'Isle-sur-la-Sorgue is famous for waterwheel.

ここは水車とアンティークで有名なところらしいです。
有名といっても、ガイドブックで2ページしか割かれていない小さな町。村というべきかもしれない。
アンティーク市が開かれている日曜日に行くのがオススメ、と書いてあり、
日曜日に行きかけたのだが、……何も混んでいる時に行かなくてもいいかな、と思いなおし。
人混みは苦手です。

そしたら、それが大正解!(だったと思う。まあアンティーク市の時も愉しかったかもしれんが)
静かでくつろげる、とてもいい町で。大好きになりました。
ここで人がいっぱいいたら、全然印象が違っただろうなー。

ちいさな町なので、時計回りに一周ぐるっと歩いた感じになります。町を運河が取り巻いている。
水がとてもきれい。





Beautiful waterway.Fantastic.







この辺は、時計で方角を例えると11時くらいの場所。









この辺は12時くらい。


この12時くらいの場所にはベンチがあって、そこに座ってしばらくぼーっとしてました。
シアワセだった……。


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ここで出会った鴨のご夫婦が大変面白かった。

I met duck couple.They were funny.




This is Mr.Chicken I named.

旦那さんの“のんびりさん”。(命名 by Mo.)








こちらは奥さんの“ちゃっかりさん”。(同上)

This is his wife,named "Cheeky".

Mrs.came to me and she got food aroud me confidently,
but Mr.sat down about 3 meters from me,and quacked in a wisper.
It sounds "don't go near the one,it's dangerous,come back to me,don't go,come back....."
I think.......husband has full of cares,both duck and human.


ベンチに座っていたら彼らが寄って来たので、持っていた南部煎餅を上げたんですな。
だが少し意地悪して、自分の足元辺りに。食べたかったら勇気を振り絞って近づいて来い。

そしたら、ちゃっかりさんは堂々とわたしの足元まで来てひたすら煎餅を食いまくっているのに、
のんびりさんは少し離れたところから奥さんを見ながら、小さくがーがーと鳴いている。
その声の調子が「おい、人間にそんなに近づくな。大丈夫かー。危ないんじゃないかー。
戻って来いー。戻って来いってば」と、ブツブツ言っているようにしか聞こえない。

……オトコって大変ね。
わたしはいたくのんびりさんに同情した。旦那は苦労するなあ。
しかしやはり笑えるのであった。

その後、のんびりさんは座りこみ、わたしがいなくなるのを待っていたらしいが、
そこに別な鴨のカップルが登場し、追い払われてしまった。
「なにすんのよ!」とその強気カップルに怒ってみたが、
カモを相手に暴力沙汰に及ぶのもどうかと思ったし、のんびりさんはわたしが味方していることを
理解出来ないだろうし。結局何も出来ませんでした。
カワイソウなのんびりさん……


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カモたちに別れを告げて、さらに歩く。
町の14:00くらいのところまで来ると、レストランが何軒か見えてくる。
運河の合流地点で、この辺は池のようになっている。





そろそろお昼なのでご飯を食べよう。
上の写真のクリーム色の壁のレストラン、Cafe Belle vue?に入る。





自分の写真を撮ってもらったり、お店の人の写真を撮ったり。
そしてメニューは相変わらずplat du jour、本日の一皿。






今日は魚料理を選びました。多分タラかと思う。これも薄味で美味しかった。



フランス人は昼食にも時間をかけるんだろうが、
日本人で、一人旅の旅行者であるわたしは、食事をしていても間が持たず、
せいぜい食事にかけるのは30分くらいなんだよね。
あまりにもサッサカ食べ終わるので、自分が野蛮人になった気がする。
やっぱり文化的強者は食事もゆっくり優雅に、というのが望ましい。









15.タラスコンへ。

2012-07-10 | フランス/France:2012
タラスコンはとても小さい町。うーん、色々度外視して例えれば、……涌谷町辺り?
ちっちゃい城下町という意味で。

ここの見どころは城塞とソレイヤード美術館。





Castle of the Tarascon.

ここもいい感じでした。観光客は数えるほどしかいなくてサビしいが……












あまりいい写真になっていないけれども、中庭の雰囲気が良かった。
さすがに屋上で、人っ子一人いない状態は不安になる。
そして風が(以下略)。










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次にソレイヤード美術館へ。





Souleiado museum.




ソレイヤードというのはプロヴァンスで有名な生地製造会社だそうで、
そこの本社付属の美術館というから、それなりのものを想像していた。だが。

……ここって物置ですか?
入場料を取る美術館としては、ぎょっとするほど貧弱な展示。
写真は、何とか絵になりそうな部分を撮っているのでそこまでではないが、
美術館部分の半分くらいは、ほんと物置でした。だって昔の服が積み上がってて、
そこにほこりよけの布がかけられてたりするんだよ!

こんなんで金を取るなよ。と思いました。













昔ながらの方法での型染め実演。
ここの人たちは(プロヴァンスの人にしては)愛想がなかった。






昔の染色実験室をそのまま残しているそうな。
少し不思議な雰囲気。ハリー・ポッター的かもね。


城塞とソレイアードを見てタラスコンは終了。


駅前のプラタナスの並木が美しい。





Beautiful plane tree.

青い空に映える、ぴかぴかの緑の葉っぱ。






帰りの電車の車窓から、鉄塔。



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アヴィニョンには18:00に帰ってきました。
フランスは日が長いのでそんな時間でもまだまだ明るい。
暗くなるのは22:00頃じゃなかったかな。だから今回は夜景の写真がほぼない。





F子さんからいただいたスカーフを帽子に巻いてみました。
デザイン的にはぴったりなのだが、惜しむらくはこれを巻くと、帽子がけっこう重くなるんですよね。

夕飯を仕入れに駅から街なかへ。
買った後、道路沿いの公園に入りベンチに座る。







I was perfectly happy in this calm public garden.


ああ、至福だなあ……。

夕暮れ。
涼しい風が吹きすぎる。
人々は思い思いに憩う。わたしはもうここにはいないけれど、
この時間は、今までもこれからもずっと続いていくもの。
光と。風が、きれいだ。



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ところで、今晩の夕食はお寿司でした。








Sushi.delicious!


なんとびっくりすることに、プロヴァンスにはお寿司やさんがあるんですよ!
前日に見つけて、翌日の夕食はお寿司にしようと決めていた。




Sushi restaurant and delivery.





宅配もしているらしい。






店内はけっこうモダンなデザイン。
わたしはテイクアウトだったので1Fしか見ていないけれど、2Fがテーブル席なようだ。

そして、ホテルに帰って食べたところ、これが美味しい!
今まで食べた海外寿司の中でダントツ!日本国内で食べたもののなかでも上位に来るかと思われる。
まあわたしが普段食べるお寿司なんて、回っている奴かスーパーのパック寿司ですが……
これは16.5ユーロ≒1800円くらい。さすがにちょっとお高い。

なんというか、旨味というか、甘みがあったんですよね。
おコメも、外国に多いパサパサしたものじゃなくて、ちゃんと粘り気がある奴。
ネタの鮮度という意味ではそりゃ当然地元で食べるものにかなわないが、
総合的な味としては、日本のお寿司に十分対抗出来る。
ちなみに右の二つは軍艦巻きではなくて、「チューリップ」というカテゴリーになってました。

買う時に「ワサビはいる?醤油は?」と訊かれたんだけど、
その後で「醤油はsalty?sweet?」と言われたのにはびっくりしました。
そりゃ醤油はソルティだろう!と思ったのでしょっぱい醤油をもらってきましたが、
甘い醤油というのはどんなもんなんだろう、という疑問が頭から去らない。
むしろ甘い醤油を体験してみるべきだった。
この醤油も、家で使っている醤油より美味しかったなあ……。









14.ニームへ。

2012-07-06 | フランス/France:2012
今日はニームへ行きます。

今回行ったプロヴァンスの街は、けっこう似たような雰囲気のところが多かった。
アヴィニョンにだけは古代劇場も円形闘技場もないんだけど、
オランジュにもニームにもアルルにも(サントマリー・ド・ラ・メールにも)その類があり、
正直そういうものって、フォーマット通りというか、それほど変わり映えしないというか……
早い話、ローマのコロッセオの縮小版なわけですよ。

そしてあっちは堂々たる“遺跡”なわけだが、こっちにあるのは、実は今も現役で、
闘牛場として使われていたりするので、遺跡感に乏しく。
雰囲気を味わう、という感じではないんだよなあ……






Roman Arena in Nimes.

ニームの円形闘技場。











この、赤かったりフェンスがあったり、ブルドーザーがあったりするところが……
2000年くらい前に作られた建物が現役なのはむしろ喜ばしいのですが、
やはり雰囲気はないなあ、という話。


そしてもう一つ、ローマ時代の遺跡。





Temple,named Maison carree.

ここはメゾン・カレという神殿。シーザーの孫に捧げられた神殿だそうです。
捧げられたというのは、神として祀られていたということなのだろうか。
まあローマ時代は皇帝が神格化されたり……していた気がする。さだかではないけれども。
日本でいうと、徳川家康が東照宮に神として祀られている。
他に怨霊化して霊鎮めのために神社が作られた例は数多い。

メゾン・カレもきれいすぎて、遺跡感がなく。アレコレ文句を言って申し訳ないけれども。
ここ、神殿のくせに、今は何になっているかというと、単にアトラクションになっていてね。
プロヴァンス近辺の歴史に関係する3D映画を上映しているの。

でもこの3D映画は面白かった。
最初にローマ時代の祭司が、まさに今メゾン・カレで儀式を行う、という設定で、
香を焚いたりお辞儀をしたりし。神様にお伺いを立てる。
「ニームで史上最も勇敢だった人は誰か?」
そうすると鳩(?)が時間と空間を超え、勇敢だった人を紹介してくれるという趣向。

グラディエーター、騎士、革命時の反乱分子、2005年の闘牛士とか、5、6人出て来た。
彼らは、史料にはちゃんと出て来るけれども、知名度は(特に余所者にとっては)ほとんどない人々。
そういう人を紹介するには、この映画はいい組み立てだと思った。
メゾン・カレという地の利も活かしている。
人生初の3D映画だったので、それも楽しめた。
メガネをかけているわたしは、もちろんメガネ・オン・メガネですよ。



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お昼ごはんを食べます。






Ordinary lunch.But good taste.


ランチメニューの、普通~~~~のステーキなんですけどもね。

これがなぜか美味しいんだなあ。普通に美味しい。普通にすごく美味しい。
今思い出しても、このステーキはまた食べたい気がする。13ユーロ≒1500円。



そして、ふと見かけた街角のショーウィンドー。





Kokeshi!! Japanese product!! Soooo big(1 metre over)! 690 euro!
What a person who think he can sell it.I will never buy this.

巨大こけし。

これがどのくらいの大きさかというと……うーん、1メートル強くらい?
横幅もあるので相当ですよ。
重そー。どうやって持って来たんだ。そもそも持って来る意味があるのか?

だってこれ690ユーロもするんです……。75000円くらいっすよ。買わんで。ワタシは。





smallers are not bad.....



ちっちゃい方は、てへっ★的なお値段。でもこれでも800円超えますけどね。
まあ輸入物としてはこんなものであろう。


ニームはこれだけで終わり。
本当はこの日、アヴィニョンから世界遺産のポン・デュ・ガールへバスで行き、
そこからニームへやはりバスで移動、というはずだったのだが、前述のごとく
長距離バスがちっとも信頼出来ないのでポン・デュ・ガール省略。
ニームももう少し見ようと思えば見どころはなんぼかあったのですが、……熱意がなかった。

じゃあ午後からはどこへ行こう?ニームの隣町のタラスコンへ行ってみよう。








13.安易に徒歩を選ぶべきではない。

2012-07-03 | フランス/France:2012
祝福の谷の修道院はサンタンドレ要塞のすぐ目と鼻の先にあるのだが――
例によって最短距離では行けない。

入口は要塞とは正反対のところにあり。まあ要塞と修道院の建て方を関連付けろとまでは
要求しないが、要塞から来た観光客が迷わない程度には標識を立てて置いて欲しいと!
わたしは声を大にして訴えたい!





Entrance of Benedictine monastery.















ここは竹とか柿の木とかがあって、特に柿の木なんてヨーロッパの他のところで見た記憶も
なかったりするから、おや?と思いながら写真を撮った。





Is it persimmon tree?

柿ですよね?

そして謎な存在が1つ。





What's this? Enigma.

なんでしょうかね、これ?
修道院の中庭の柱のところにあったのですが。
矢印の方にも、特に何も変わったものはなかったんだけどなー。
はるかな昔にあったインベーダーゲームのインベーダーに見えないこともない……



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来る時はバスで来たが、帰りは歩こうと思っていた。アヴィニョンまで2、3キロだというし。
そして実際歩いたんですよ。……しかし一日も終わろうとする(=それまで散々歩き回っている)
このタイミングで3キロ歩くとかいう選択は、もう年齢的に止めた方がいいかもしれない……

そんなに複雑な道じゃなかったはずなのに迷いましたしね。

修道院を出てすぐのところで道を訊いた地元民らしき人は、
「一番近い道を教えるわね」と言って、詳しく教えてくれた。
若干……裏道な気がしたが、行けば行けるような気がした。
だがその通りに行ってみると、上り坂になる上に、車だけが通って行くような感じなんですよ。
例えて言えば、八木山の工大前みたいな雰囲気。あそこも、車はたくさん通るけど、
旅行者が徒歩で通るような道じゃないでしょう?

たまたま通りかかった人に再度訊いてみる。
この人たちも地元民らしかったけど、親娘で顔を見合わせた後、
「この道じゃないわねー」と言い、連れてって上げるから、とアリガタイ申し出。
さっきの骨董市をやっていた広場まで連れてってくれました。

ここまで来ればわかるから、あとはメインの道路に沿って、そのまま行けばいいんですが、
そこからアヴィニョンまでの道は、やっぱり散歩には向かないような道でした。
えー、例えて言えば、折立と西道路と八乙女と茂庭へ行く交差点の辺りの雰囲気ですかねえ。
車は通るけど、人間は歩いてないよ、というような。

まあでも実際に行ってみないと、こういう部分はわからないんです。
だってガイドブックにも徒歩なら30~40分て書いてあるし。
そして風も相変わらず強い……。


疲れた体にムチ打って、途中ところどころの写真を撮りつつ、アヴィニョンの町まで帰って来る。





A tower of Philippe the Beaux.

フィリップ美男王の塔。




Avignon bridge.

アヴィヨン橋。

へとへと。
街なかを通って、その日の夕飯を調達しつつ、ホテルへ。





Chicken panini and 3 kinds of sweets.
These are not for my one-gulp.

夕食。

チキンのパニーニと、トロペジェンヌという名のサントロペという町の名物菓子と、
ラズベリーが挟んであるマカロンと、ちっちゃいドーナツ。
これも夕飯と翌朝の朝食分として買い、夕飯としてはパニーニを半分、ちっちゃいドーナツ、
トロペジェンヌをふた口くらい、マカロンのラズベリーを3つくらい食べたのだが、
――実は翌日寝坊したので、パニーニは持っていって外出先で食べたけれども、
残りのお菓子類はほとんど食べられず、夕方帰ってきたらカビが生えていた(-_-;)。
やはり欲望のおもむくままに買ってはいかん。






12.サンタンドレ要塞。

2012-06-28 | フランス/France:2012


The gate of the fort.


写真がとてもいい加減。実は、暑い日差しの中、急な坂道を登って来たので、
後に戻っていい構図を探す気力がなかった。たまたま立ち止まったところでの一枚。












なんかねえ、いい感じなんですよ。なぜ、どこがいい感じなのか、振り返って考えても
言葉は出てこないのだが。
まあわたしは廃墟好き。(廃墟だけが好きなわけではないです、念のため。)
そしてこの要塞は美しい廃墟。それで十分。



山の上の高いところなので、そりゃ景色がいいのです。





From top of the Fort in strong wind.





中央手前にあるのが、次に行く“祝福の谷修道院”。











The pope palace from top of the fort.

法王宮のアップ。



欲望の おもむくままに 撮りまくり。(期せずして五七五)

……だがしかし、写真には写っていないけれど、昨日に引き続き風が激風。
特にこんな山の上の、しかも屋上なんてそんな日に来るところじゃないですよ。
信じてもらえないかもしれないが、このわたしが、飛ばされないように足を踏ん張ったんですから。

そういう苦労をした場所なので写真をあと3枚。どんだけシツコイ。ごめんなさい。












サンタンドレ要塞から山を下って、すぐそこの“祝福の谷の修道院”に向かう。
まるで物語に出て来そうな名前ですが、ほんとにこういう名前でガイドブックに載っている。
でも修道院がこういう名前だと、逆に陰鬱な場所を想像してしまうけどね。



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突然ですが!ここで閑話休題。

何人かの方はご存知ですが、ワタシはここ半年ほど、数十年ぶりに編み物をしておりまして。
自分がいつ飽きるか、びくびくしながら毛糸を大量買い(いや、コレ嘘。編み物をする人は
毛糸の100玉200玉なんて、大量のうちに入らないそうだ。わたしが抱えている在庫は、
数種類30玉程度だもん。)しているわけですが、実は旅行にも持ってきました。






I have done knitting for recent several month.


これはサマーセーターになる予定で2ヶ月前くらいから編んでたんだけど……
一枚で着られるようにしようと思って、編み地をかなりフラットにしてしまったせいで、
編んでてもつまらない&なかなか編み地が溜まらない。
まあ、他のと並行で編んでいるので(←飽きないように)2ヶ月びっちり拘束されているわけでは
ありませんが、さすがに取りかかって2ヶ月ともなると終わらせて楽になりたくなってくる。

旅行中なら他にやることもないわけだし。
簡単なパターンなので、編み物本も不要だし。
色々ちょうどいいんじゃないか。

というわけで、スーツケースに放り込んで、夜にテレビを見ながら、ホテルでちくちくちくちく。
結果的に、旅行中に3玉分編めたのかな。前身頃の3分の2くらいが編めたことになるので、
その後の進捗に大いに貢献しました。
大いに貢献したわりには、完成したのがつい先日の6月半ばだけど。
出来あがったものは編み地が厚く、夏向きではないので(半袖なのに……)、
実際に着られるとしたら9月頃(……)になりそうです。


そしてすでに完成したものも持って来ました。





Hat,I made it!






Stole,I made it!!


帽子はね。これは我ながらヨカッタ!
まあ近くで見ると色々粗がありますが、とても軽いので被っていて快適。
ホテルに戻っても、被っているのを忘れて載せたまま部屋にいるくらい。
折り曲げてもそんなにダメージがないので、かばんに入れることも出来る。
ただし、好みでつばを狭くしたので、日焼けにはあまり対応出来ません。
旅行中に顔は若干焼けた。日射病予防用。


レースっぽい方は、ストールというか、ボタンをつけたのでマーガレット風。
色々な着方が出来ます。
これも、使い勝手的には大変良かった。軽いわりに防寒機能もそこそこあるし。
……が、使った糸が真っ白でしかもラメ入りなので、どうも普段には使いにくい……
少なくともワタシのキャラクターには合わない。
誰にも会わない場所でこっそり着よう。←じゃあ何故そんな糸で編む。


……やっぱりね、何かをするとそれを人に見せたくなりますね。
こういうものもそうだし、そもそもこのブログもそういう欲望から生まれているわけですよね。
嗚呼。人間なるもの哉。






11.カルペ・ディエム。

2012-06-25 | フランス/France:2012
アヴィニョンに戻って、すぐ隣町のヴィルヌーヴ・レザヴィニョンへ。
そこから見るアヴィニョンがとてもきれいだとガイドブックに書いてあったので。

しかし、どーでもいいが町の名前が長くてオボエられない。
ヴィルヌーヴ(新しい村)・レザヴィニョン(アヴィニョン近辺の)という意味で、
わざわざレザヴィニョンとついているのは、フランスの中の、アヴィニョンの近くじゃないところに
また別のヴィルヌーヴという地名があるから。

町の歴史は、法王や取り巻きの貴族たちがその風光明媚な場所柄を愛で、
別荘を建てまくったことで始まると説明されれば、なるほどと頷けるのだが、
……ワタシ、長いカタカナって記憶に定着出来ないんです。
なので、韓流スターの名前なんか何度聞いても覚えられません。

ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンに関しては、ジュヌヴィエーヴとごっちゃになるのも大きいかな。
え?ジュヌヴィエーヴとは何かって?
やだなあ、怪盗ルパンの娘ですよ。……あれ?一般的じゃないですか?




ヴィルヌーヴ行きのバスは11番のバス停から出ると書いてあったが
ふと横を見ると、12番のバス停に停まっているバスがヴィルヌーヴ行き。
フランスのバスはこれだから……と内心ブツブツ言いつつ、運転手さんに
「ヴィルヌーヴ?」と訊くと、ウィ、かなんか言って。

チケットは乗車時に運転手さんから買う。
フランス語で値段を言われてもわからなかったので、わからないって顔をしたら、
運転手さんは察し良く、実際のコインを手のひらに載せて見せてくれた。
だが、裏返っていて数字部分が見えなかったため、手を伸ばしてコインを表返す(?)と、
……それがなぜか運転手さんのツボにはまったらしく、
「うわっはっは!」とオオウケ。
え?そこってそんなにウケるところですか?まあ、いいんですけど。

あ、そうそう。しかしこのバス、目的地に着くのにえらく時間がかかった。
ガイドブックだと10分程度と書いてあるのに、おそらく30分前後乗っていたのではないか。
思うに、きっと12番からのバスは外回りというか、ヴィルヌーブの中心地まで
遠回りして行くバスなんだよね。住宅地をずいぶん長いこと走ったもの。
例えていえば、動物園に行く時に、八木山橋を回るか霊屋橋を通るかという違い。
最終的に目的地に着けば問題ないとはいえ、バスが方向を変えるたびに
「ああ、おうちがだんだん遠くなる……」と内心ドキドキしてました。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


目的地はヴィルヌーヴのサンタンドレ要塞。




Fort St,Andre in Villeneuve-lez-Avignon.

動いているバスからなので、写真は上手く撮れなかったけど、
遠くからその佇まいを見た時、ああ、と心をうたれた。
あの場所はきっとわたしの場所になる。

運転手さんは親切で(というよりプロヴァンスの人たちは概ね、とても人当たりがいい!)
わたしが降りるべきバス停をちゃんと教えてくれる。
広場(駐車場?)では骨董市開催中。
しかし目の前に見えている要塞へ行くのに、……道はどっちだ。





こういうの、それはそれは何度も経験してることなんですけれども。
地図上の、点と線で見る限り、とてもシンプルな道筋の場合でも、
こういう広場のような平面が間に入ると、または敷地の広大な美術館なりが目的地だと。
意外にてこずるもんなんですよね。

ガイドブックの地図って「美術館はここです」というのは教えてくれるけど、
入口がどこなのかは教えてくれないじゃないですか。
そうすると、右の道を行けばすぐチケット売り場だったのに、左の道を行ったばかりに
チケット売り場まで敷地を4分の3周することになる、とかそういう話。
この広場だって、多分要塞まで直接上がって行く道があるんだろうけど、
地図にはそんな道は書いてない。普通の道路を回って行くと、すごい遠回りじゃないだろうか。

こういう時のためにツーリスト・インフォメーションはあるのだ。
実はこの広場の片隅に、ヴィルヌーヴのツーリスト・インフォメーションがあるのを
ガイドブックで見て知っていたので、そこに向かう。……だが閉まっている。ええ~。

まあ結局、間もなく見つけたんですけどね。「要塞はこちら」というちっちゃい案内板を。
でも往々にしてこういう案内板は、探してる時には見つからないもんなんです。
今回は(比較的)ラッキーだった。


すみません、少し冗長になりますが、この道を通って行く間に、
ほんのちょっと気に入った写真が撮れたので上げておきます。





















I found this plate on the door of the common house along a narrow street.
Why does the resident put this phrase on the door?


このドアの何が肝かというと、上部についている小さなプレート。
「CARPE DIEM」とは、直訳で「その日を摘め」、意訳で「今を楽しめ」という意味の
ラテン語なのです。
入口にこんな標語を掲げている人物は、一体どんな人なのだろう。
とても気になったのだが、さすがにずっと張りこみするわけにもいかないし、
突撃訪問をするのもまずかろうし、後ろ髪をひかれつつその場所を去る。






10.……え?焼きそば?

2012-06-22 | フランス/France:2012
そして翌日の長距離バスターミナルですが。

これが前日と全く状況が変わっていないの!
昨日の解読の結果、多分オランジュ行きは「9:25……なんだろうなあ……」と思ったので、
9:00過ぎに行ってみたのだが、相変わらず窓口は閉まっているし、
待合室の雰囲気はやはりいかがわしいし、何よりバスの発着が全くないのが変。

日曜の9:00。平日よりはバスの本数も少なかろうが、バスの台数としては20台や30台
停まれるところなんだから、1台や2台は発車前の待機とか、到着とかがあってもいいだろう。
観光客はやはり、勝手がわからず困ってうろうろしている。

いや、これは無理。
もうバスは信用できない。だいたいこの状態で万が一バスが来てそのバスに乗れたとして、
帰りのバスがちゃんと来るのか大変不安じゃないですか。
幸いオランジュは電車でも行ける場所(なので本日の目的地にしておいた)。
今日のオランジュは電車で行って、明日以降の日程は電車で行けるところに練り直そう。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


オランジュ行きの電車は10:19でした。駅の待合室でしばらく待つ。
昨日話した、犬を連れたモンペリエへ行きたいカップルを見かけた。
やはりバスは諦めた口らしい。その方が賢明だと思うよ、うん。

急行に乗ったのであっという間にオランジュ着。
どのくらいあっという間かというと、乗ってたのは15分。
……しかし普通列車だと5駅目なのだが、急行だと1駅目ということが意識になく、
停まった駅のアナウンスをぼーっと聞いて「え!?今オランジュって言った!?」と、がばっと立ちあがる。
その勢いで「ここオランジュ!?」と訊いて、向かいの乗客を慌てさせる。
気合いで、降りる!と決め、降りてみたらオランジュでした。めでたし。



オランジュには何があるかというとですねえ。
古代劇場。






Antique theatre.The World Heritage.

ちょっと全体像が……。すみません、位置的にあまり広い範囲が撮れなくてさ。










世界遺産です。

ここも風が強くて。
ちょっと移動しただけなのに、もう何となく疲れているのでオーディオガイドを漫然と聴き流す。
「ああ、こんなんではいかん」と思いながらも、それなりに何かをしている気分になってしまって、
満足しちゃうんですよね。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



その後、古代劇場の脇のちっちゃな博物館をさくっと見て。
オランジュにはローマ時代の凱旋門もあり、それも世界遺産なのだが、
駅の反対方向に800メートルくらい歩く気力がなくて、割愛。


さて、お昼ごはんです。




This was my lunch.


実はわたしは、やきそばを食べる気などはさらさらなかったのだが……
普通のカフェ・レストランのテーブルについて、メニューを見てもやはりフランス語のみ、
うーん、結局オススメメニューが一番安全。

という判断のもと、壁の黒板(?)の手書きのお品書きを見てみる。





Je ne comprends pas Francaise.
I was going to have grilled chiken,not fried noodle.
I was surprised when the dish came,
and muttered in my mind "oh,did I request fried noodle?"



この中でなんとなくわかるのは、


=チキングリル

=ビーフ

=グリルドポーク

=ベジタブル

ということはつまり、チキンかビーフかポークか野菜かで選べばいいんでしょ?

そう思ったので、チキングリルを注文し。
てっきり肉の焼いたのが出て来るもんだと思っていたのだが。
お店の人が持って来たのは焼きそば。

……そうか、わたしは焼きそばを注文していたのか……。
知らなかった。どこがやきそばだったんだろうか。横目で黒板をちらちら見ながら、
しかし焼きそばは美味しくいただきました。
いいの。何でも、食べられれば。結果オーライ。

ちなみに今、グーグル先生に黒板のフランス語の意味を訊いてみると、
(シュールさが笑えるのでそのまま掲載)

woks
fines nouilles sautees avec ses legumes croquants aromatises accompagnes au choix de

crevettes decortiquees sautees
filet de poulet grille
viance de boeuf poele
porc grille
vegetarien

中華鍋
カリカリ野菜ソテー細かい麺の選択を伴う風味

皮をむいたエビのソテー
グリルチキンフィレ
ヴィアンス牛肉ストーブ
豚肉グリッド
菜食主義者


なるほど。最初に「中華料理で麺」だと、ちゃんと書いてあったわけね。納得。


お昼ごはんの後、オランジュ駅へ。オランジュは古代劇場を見ただけでいいや。
うーん、貧乏性でがつがつと歩きまくるわたしには珍しく、今回は淡泊だなあ。





9.長距離バスの謎。

2012-06-19 | フランス/France:2012
プティ・パレ美術館を出た後、同じくさっきは見なかった、法王宮の隣の
ノートルダム・デ・ドン大聖堂へ。




Notre dame des Doms cathedral next to Pope palace.


手前の金色の像が乗った建物が大聖堂。





Not so big.



……うーん。大聖堂というほどでかい教会でもない……。
建物自体の大きさが直接呼び名を決めるわけではないんだけれども。
今回の旅行で行った教会は、総じて今まで行ったことのある教会よりもだいぶ規模が小さく、
その建物自体に感動するものは1ヶ所しかなかった。





Statue of Jeannne D'arc.



ここにはなぜかジャンヌダルクの像がある。
あんまり南フランスと縁があった人だとも思えないが?
この像の前に、紙とセロテープで作ったちゃちな説明板が置いてあり、そこにはこんな仏文。

Maquette de l'oeuvre de Louis Botinnely
qui se trouve a Marseille devant l'eglise reformes

グーグル先生に訊いてみた上で(自動翻訳で精度は低い)訳すと、
“ルイス・ボティネリーの作品の模刻。オリジナルはマルセイユの改革教会の前に置かれている”
だと思うが。違ったら教えて下さい。

……でも出来れば、それがなぜここに置かれているのかの説明も欲しいよね。




教会を見た後、次にプチ・トランに乗ろうとする。
プチ・トランというのは、こんなもん。(撮影は昼間。)





Petit-train for tourist.I couldn't get this.

プチ・トランと呼ばれていても、別に電車ではないんですけどね。
観光用に普通の道路を走っている。昼間見た時は、わりと観光客ぎっしり。
これに乗ると40分でアヴィニョン市内の見どころを回れるそうだ。
30分毎に出発するというので、18:30のプチ・トランに乗るつもりでいた。
夕暮れの街をのんびり見て回る。いい感じじゃないですか。

……だが出発場所である法王宮の前で、ずっと待っていても来ない。
最終は19:00までと、ガイドブックに書いてあったのだが……
まあいいか。どうしても乗りたいわけでもないし。素直にホテルに帰りましょう。



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ホテルのそばに長距離バスターミナルがある。
ガイドブックによれば、フランスは電車での移動より長距離バスの方が便利らしい。
当然わたしも主な移動手段とするつもりでいた。このホテルを選んだのも、
おそらく何度も乗ることになるのであろう長距離バスに便利だからという理由もある。

……でもねえ。ホテルへ帰る前、翌日の情報収集のためにバスターミナルへ行ったところ、
なんだかとてもアヤシゲなの。荒れすさんだ感じで。
落書きはひどいわ、ゴミは散乱してるわ、照明は暗いわ、ガラスは割れてるわ。
待合室はトイレの臭いが漂い、なにやら侘しげな男たちがたむろしている。
それに加えて、バスの出入りが一台もない。

何なんだろう、ここ。あんまり近づきたくない。
でも世界遺産のポン・デュ・ガールへ行こうと思えば、バス以外では無理なんだ。
まあ普通の観光客らしき人も若干いるし、とにかくバスの発着時刻は調べなきゃいけないんだから……


しかし長距離バスは予想以上に手ごわかったのであった。
窓口は閉まっている。それは時間(土曜日の19:00)を考えれば、まあ仕方ない。
バスの時刻表は出ている。これを見れば明日何時のバスに乗るべきかわかるはず。

――だが、この時刻表が!!
日本のみなさんは、時刻表といったら、おそらく“表”になった見やすいものを想像すると思うが、
文化の違いというのでしょうか、……これって時刻表なんですか?
一体フランス人はこれを見て疑問を感じないのか。

1.5メートル四方くらいの、ガラス張りの掲示板があって、そこに時刻表が貼ってある。
しかしこれがスクラップブック的といいましょうか……どこからどこ行きの時刻表が
空いたところにそれぞれ勝手に貼られている。フォーマットも違えば大きさや字体も違う。
同じルートの平日と週末分が全く違うところにあったりする。
もう廃止になった時刻表が「時間が変わりました」というシールを貼られてそのまま残り、
じゃあ今、活きている時刻表はどれとどれやねん!という状態。

ああ、写真を撮ってくれば、そのわかりにくさが多分わかりやすかったなあ。
その上、こっちはフランス語がわからないでしょ?掲示版の端に略号の仏・英・西・伊など、
6ヶ国語くらいの対訳表があったのは、フランスにしては大金星だが、
ぐちゃぐちゃな配置から、必要な地名を探し、その中の略号を判読し、
「多分これはこういう意味……」と推量する。高度な推理能力を必要とする。

しかしいくら高度な推理能力を発揮したとしても、
……掲示板の一番上に貼ってある時刻表なんて、近眼のわたしには見えないんだ!
どうやらそれがわたしが一番見たいポン・デュ・ガールに行く時刻表らしく、
なんというか目の前にぶらさがる手の届かないバナナを見ているチンパンジーの気分。
どないせいっちゅうねん!

そして、どこからどう見ても悪戦苦闘しているようにしか見えないはずのわたしに
「モンペリエまでどう行ったらいいでしょう?」と訊いて来る観光客もいて。

訊くなよ、わたしに。

と思いながら、「今日はこの時間だから多分あの窓口は閉まっている。
明日は多分開くのではないかと期待する。わたしはそう思うが、でも全く自信がない」と返答する。
――彼らは若い男女のカップルで、でかいシェパードをそれぞれ1頭ずつ連れており、
おにいちゃんの方はピアスをいくつもつけていたりして、こちらは若干びびったが、
話してみれば普通の人。

犬を連れてであれば、旅行のハードルは相当高いだろう。
モンペリエまでは電車だとおそらく接続が悪いんじゃないかな。
彼らは少々途方に暮れていた。


解読の結果、明日行こうと思っていたオランジュは、どうも……9:25が始発らしい。
遅いな。でもまあいいか、急ぐ旅でもないし。そのバスに乗るつもりで明日また来よう。


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ホテルに帰って晩ごはん。今回の旅行の晩ごはんは全てテイクアウトで中食。





My supper and breakfast in next morning.

ピザとチーズケーキとマカロン。これを晩ごはんと明日の朝食にする。
ちなみに右上の赤いチェックの布は一昨年H田さんが作って下さったカトラリー入れ。
重宝してます(^o^)。





So big!(in Japan,macaron is nearlly quarter compared with this.)

マカロン、巨大でしょ?日本で売っているマカロンはごく小さいので、常々、
けっ、勿体ぶりやがって。と思っていた。
あんな小さくて200円近くするんだから、ぼったくりである。

だが、このくらいの巨大マカロンを食べてみるとですね。
……マカロンはあの小ささでちょうどいいのかも……
けっこう甘いからさ。ぱくぱくっと2口程度でいいですね、一度に食べるのは。
晩ごはんと朝ごはんに分けたとはいえ、これを2回で食べるのは多少の試練でした。







8.プティ・パレ美術館。

2012-06-15 | フランス/France:2012
法王宮がけっこう広かったし、歩きまわってかなり疲れていたので一旦ホテルへ。
この時間ならもう部屋に入って休めるはずだ。現在14:00。

あ、そうだ。ホテルへ帰る途中で目抜き通りの店で買い物をしたんだ。
ドラッグストアとしまむらを足して、それを少しおしゃれにしたような店。
そんなことで、ホテルには15:00着。





Hotel Ibis.





From window.



右の屋根の向こうに小さく法王宮の端っこが見える。


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法王宮の向こう側にプティ・パレ美術館というものがあり、法王宮のあとにすぐそちらへ行けば
ルートとして効率が良かったが、まあ何も体力の限界に挑戦しながら美術館に行くこともないわけで。
特に今回は、スケジュールに余裕がある。
優雅にいきましょう、優雅に。←貧乏性なので根本的に無理っぽい。

16:30にホテルを出て、プティ・パレ美術館へ17:00着。
ルーブルや大英博物館じゃないんだから、さくさくっと1時間で見終わるだろうと踏んでいた。
しかし予想より若干見応えがあり、最後2部屋ほどは見ない状態で18:00の
閉館時間が来てしまった。だが、その見られなかった2部屋が惜しいと思うほどの
品ぞろえではなかった。……結局見応えがあったのか、なかったのか、どっちやねん。

撮って来た写真も少ないから、やっぱりさほどの見応えではなかったようだ。




Petit-Palais museum.











Madonna and Child by Botticelli.

これがこの美術館の最も有名どころ。
ボッティチェリの「聖母子」。



だいたいにおいて、ここの作品は「ほほー、面白いね」どまりで「感動する」といったものはなかった。
だがとても妙に思い、じーっと見ていた一枚がある。





The Annunciation by Bartolomeo caporali.
Question:what is the wrong point in this picture?



問題:この絵にはヘンなところがあるのですが、どこでしょう?





The Angel,well painted.

基本的には水準の高い、いい仕事なのに……



答え:立つとマリアの頭が天井にぶつかる。
Answer:Maria's head will hit against the ceiling,if she stand up.

ひざまずいている状態であれですから、立ったら絶対高さが足りない。
赤い柱とマリアの位置関係もどこか微妙だし。それに何より、





Scribble?Who painted?


この渦巻きは絶対おかしい。どう見ても落描きなんですけど。
ルネサンス美術でこんな描き方はしないよ。ほかのかっちりした描き方と比べてみよ。
これは一体なんなのだ。

作者はBARTOLOMEO CAPORALI。
なんだろう、これは。わたしはこの絵の来歴をぜひ知りたい。



――今ちょっと調べてみたところ、
ウィキペディアには彼の項目がほんの数行。
そして大英博物館のサイトに彼の項目が。
ここで面白いものを発見した。
大英博物館の該当ページにはバルトロメオ・カポラーリと認められた真作は載っていないんだけど、
“彼の作品かと思われる”と書いてある絵が3枚。
そのうちの聖バーソロミューと(多分)洗礼者ヨハネの足元の模様が、
……とてもあの渦巻きの雰囲気と近い。

同じような模様を描こうとした下書きなのか?
またはその模様に触発された、(やはり)落描き?
うわあ、わたしが美術史家ならこういうことを調べて歩いてみたいな。








7.法王宮。

2012-06-12 | フランス/France:2012
昼食の後は、アヴィニョン観光の目玉である法王宮へ。




The Pope palace.


実は聖ベネゼ橋へ行く前に法王宮の前は通っており、外観の写真はその時に一通り撮った。
今回の旅行は同じ場所を何度も通ったせいか、外側は前日に撮り、内部に入ったのは
その翌日とか、朝撮って午後見学とか、写真の流れが首尾一貫していない。




















墓石彫刻。まあちょっとコワい……。









Why are you here inside of the palace?

なぜか法王宮の内部に猫が。


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聖ベネゼ橋もそうだったし、ここでもそうだし、今後行く観光地のほとんど全てがそうなのだが、
プロヴァンスでは、観光案内を主に音声ガイドで行っているらしい。
(貸出は無料、というか入場料に含まれている)
10ヶ国語くらいに対応しているようで、その中には日本語も当然あります。
まあそれはアリガタイことなのだが。


音声ガイド。これが便利なようで、それほどいいもんじゃない。

根本的に、音声ガイドってのは確認作業を促進するに過ぎないからね。
説明を聴いて、なるほどと納得し、そして次の説明ポイントへ移る。
それで何がいけないか。――見てないんです。それそのものを。

せっかくその場所に行って、自分の目で見られるのならば、目で見て感じる、あるいは考えることが
一番大事なことだと思うのに――音声ガイドを聴いていると、感じる、考えることまで辿りつかない。
単にルーティンとしての見学(見物)でしかなくなる。網膜に映すだけ。
そしてどうせ覚えていられない知識だけをその場で若干詰め込んで、ちょっとした満足感を得る。
少しお勉強したような。なるほどと感心したような。少しは情動が動いたような気になって、
それで終わってしまうのだ。

なんともったいないことよ。
音声ガイドで得られる知識なんて、別に現地に行かなくてもどこぞで読めば読めるものなんだ。
音声ガイドは冗長(というのが悪く言い過ぎだとするなら詳細に説明を加える)なので
いらん小知識ばかりを並べてしまう。それは親切心ではあるのだけれど、
大きなお世話というべきものだ。


――と、そんなことを言っているわたしでも、まんまと音声ガイドの罠にはまっていた。
だってさ。説明板がフランス語なんですよ。フランス語、読めませんやん。
とすると「この部屋は一体何に使われていたんだろう」とか思えば、やっぱり音声ガイドを
聴きたくなるわけじゃないですか。
で、ついうっかり惰性で最後まで説明を聴いてしまい、終われば「さ、次行こう」となるのですから、
やっぱり音声ガイドは罠ですよ。

まあパンフレットも大なり小なり同じ弊害があるのだけれど、スペースが限られている分まだマシ。
読む方だと、大雑把にざっくり取捨選択することも可能。でも音声による説明だと必要な分だけ
聴くってわけにいかないでしょ。最初から聴いていかないと、何が語られるのかわからないんだから。

フランス人は良いと思ってやっているのだろうが、わたしは出来れば、展示に英語の説明板を
付け加える方向で努力してほしい。タイトル程度でいいからさ。



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建築として、屋上テラスが有名らしい。屋上に出るまでにちょっと裏側のようなところを通る。
探検しているみたいで面白い。ちょっと前に見た「三銃士」の映画を思い出した。
あの映画では、クライマックスシーンで大聖堂の屋根の上でチャンバラ……もとい、
決闘をするんです。















From roof of the palace.

テラスから見た風景。あ、左上にあるのが時計台なのか?
だが、アヴィニョンの橋の上と同じく強風のため、ここも早々に退散。

その後、見終わって法王宮から出たのはいいのだが……
出口はなぜか裏側なので、入口側へ戻るのに道がわからずうろうろした。
法王宮くらいでかい建物の裏となると、どっちへ行ったら表に戻れるのかさっぱりわからない。
裏側は主に路地で道が入り組んでるしさー。表示もないんだよ。ひどくない?
最後まで責任持って入口まで誘導せんかい!!