ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

今年の僕の出資馬

2022年09月20日 | ブログ
未だシークレットスパイスの落選のショックから立ち直れていないが、とりあえず今年の僕の出資馬が確定したので、といっても1頭だけだが、その出資理由や今後の目標などつらつらと。

79. ヒストリックスターの21
(父レイデオロ・友道康夫厩舎・総額8000万円)


大物感があるよね。ハープスターの下、レイデオロの初年度産駒、友道厩舎、8千万円という根付け、そして、それにある種の信頼感を与えている堂々とした馬体。ただ、それは、1月生まれというアドバンテージのおかげもあるけれど。

その馬体だけど、馬体評価はB-。良いところもたくさんあるけれど欠点もあるという馬体で、トータルするとB-という評価になる。それはレイデオロの募集時より低い。ただ、全体としてはレイデオロに似ていることは似ている。父子なので当たり前かもしれないが、それは素直にプラス材料だろう。

もう少し具体的に見ていくと、まず前の造りはいい。頸も力強いし、胸前もちょうどいい感じで堂々としている。肩はやや立ち気味だが、肘付きも肘離れも良好なので特に問題はないだろう。前肢のバランスもいいし、繋ぎも好きな角度。そして、前と後ろをつなぐ背中もピリッとしていていい。この背中は大事で、ここがだらしないと走らない。前に関しては、満点近くを与えてもいいと思う。

問題は後ろ。といってもトモは張りがあって立派だし、ヨロにもいい筋肉がついている。心配なのは後肢。この後肢は、よく言えば長くいい脚を使うタイプ、悪く言えば速い脚が使えなくて切れない、いやもっと悪く言えば鈍足という可能性もある。ここらは走ってみるまで分からない。ただ、アルマドラードに出資した際にも同じような心配を書いて、それが悪い方に的中してしまって、自分の相馬眼は凄いと改めて自画自賛しているのだが、アルマドラードよりはその欠点は小さいので大丈夫だろう(と思っておこう)。

それから、筋肉が少し硬くしなやかさに欠ける。まあ、よく言えば引き締まった力強い筋肉と言えなくもなく、レイデオロもそうだったので心配ないのかもしれないが、とりあえずパワー型だね。前述した後肢と合わせると、悪く出れば一本調子の馬になるかもしれない。おっと、悲観的なことばかり書いているけど、そもそも一か八かの馬なのだから仕方がない。

血統は、まずはレイデオロの種牡馬としての能力が未知だし、レイデオロとこの牝系との相性も分からない。ただ、お母さんからハープスター以降、長い間活躍馬が出ていないというのは不安な点で、まあでも、ハープスターを出したということは、繁殖としてそれだけのポテンシャルを秘めているということで、それもまた一か八かだ。ちなみに、ハープスターとこの馬は似ていない。特に筋肉の質感が全く違う。それはマイナスのような気もするけれど、牡馬と牝馬の違いもあるし、それも一か八かだろう。何だか全て一か八かで片付けようとしているな(笑)。

厩舎は、クラシックを狙うなら文句なしだ。ただ、キャロットというかクラブ馬との相性は良くないし、モノにならないと思ったら放置される。まあ要するに馬次第。この馬に力があれば、仕上げやレース選びは信頼できる厩舎だ。

目標は、ずばり親子三代のダービー制覇。「ダービー馬はダービー馬から」を改めて実証してもらおう。でも、さすがにそれは目標が高すぎるので、現実的な目標としては「クラシック戦線に乗ること」でどうだ?

ていうか、それはもうここ数年の僕の馬選びの大原則。出資馬がクラシック戦線に乗ると本当に楽しい。めちゃくちゃ楽しい。この場合の「乗る」というのは単に出走するという意味ではなく、ある程度の人気を背負うという意味なんだけど、あのワクワク感、ドキドキ感は、一口の楽しさの中でも最上級のものだ。嫌みとか皮肉じゃなくてあれを体験していない人には、ホント体験させてあげたいと思う。

おっと、これだと上から目線の言い方でまた反感を買うな。でも、しつこいけれど本当に楽しいんだよ、出資馬がクラシック戦線の主役の1頭になると。自分自身もまたあれを体験したくて、こうして細々と一口を続けている。だから、ここ数年はそれを目指して出資しているが、とか言いながら、去年はたぶんダート馬のフォトコールの20に出資しちゃってるけど。

ただ、クラシック云々を論ずる前に、この馬は未勝利で終わる可能性もかなりの確率である馬だということは覚悟している。なにしろ一か八かの馬なんだから。でも、いいんだよ。今回は1口しか出資していないから。20万円で夢を買ったと思ったら安いもんだ。ちなみに、この前クルマの底を擦って傷つけた修理代の見積もりが20万円だった。バカ高いな、輸入車のディーラーはやっぱり。

ということで、今年の僕の出資馬はこの1頭のみ。ここ数年は「少数精鋭」を掲げて毎年1~2頭の出資でやっているが、そういう僕にとっては、最優先制度のあるキャロットは全く不満のない有り難いクラブである。

*写真は、キャロットクラブより許可をいただいて使用しています。

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