このまま夏が終わってしまうのか、(終わってしまってもいっこうにかまわない)というここ数日。
今日は8月。
日頃あまりにもいそがしくて記録できなかったことを 3連休中にアップアップ。
新学期またしても感謝する出会いがございました。
かわいい就学前の子供たち 一年生。そして大学生や社会人…。
特に大学生お二人は中学生のとき ピティナ地区予選通過の実績があり(さすが全国区!)音大への道も考えたが、結局上京して有名大学へ進み趣味としてピアノを続けるというお嬢さん。ピアノに対して真面目で熱いものを持っているのが伝わるピアノを弾く。
上京して数ヶ月のAさんは 大学生活が落ち着くとすぐピアノの先生を捜し、うちが彼女の大学のそばなので一度体験レッスンにいらして「雨だれの前奏曲」を弾いた。
特に私はその曲が好きでもなく、特別な思い入れもなく、テクニックをひけらかす選曲でないことに好感を抱いて横でゆっくり聴かせていただいた。
そして終わったとき、涙がでかかっていたんですね。不覚にも。今までいろんな達者な人たちが腕前を披露してくれましたが、すごい!と驚いたことはあってもさすがに涙したことはありませんでした。
彼女にとってそれは会心の演奏ではなかったらしいけれど、十分彼女のそれまでの思いが私に伝わってしまいました。
その後しばらく彼女が何を求めてピアノを弾いているのか、それには彼女に何が足りないのか、と私の感想をお話して、故郷の先生やおかあさまと相談してうちに毎週レッスンに通うことになりました。8月は帰省し実家で私が出した課題(バッハ平均律とショパンエチュード)を練習してくるそうです。
ほんとうにこれからが楽しみです。音楽を一生の大切なものにできますように。
それは夏に入る前のあるとき 次に何を練習しようか迷っていたある生徒さんに 「ツウにしかわからない音楽には興味がない」と云われたことがあって 少しの間ことばが出なかった。私は彼女も子供たちもいずれ「しぶいねえ。」といわれる曲、ベートーヴェンの後期やシューベルトやハイドンのソナタ…などの良さがわかるようになってほしい。それはもちろん今すぐではなく中年になってからでけっこう。私だって47まできたからこうなったまでで、中学生の時はリストばかり弾いていた。音楽の入り口で止まってほしくないと願っています。それは他人や先生におしつけられるものではなく 自分で選んでいくものなのだ。
我が尊敬する村上春樹さんがこうおっしゃっていて、そのとおり。と思った。
「余白のある音楽は聴き飽きない」
村上春樹 新潮社
ある意味わたしにとっては彼の小説よりも興味のある雑文集、そういえばずっと本屋に行けなかったのだ。春樹友達に教えてもらうまで知りませんでした。
「壁と卵」の新聞の切り抜きをとっておかなくともここに掲載されておりました。
彼の小説でいいたかったことが何なのか ヒントがいっぱいの彼のことば。
ある曲を勉強するとき 楽譜を読んで行き詰まったとき 作曲者の手紙や史実を勉強するのに似ています…。
今日は8月。
日頃あまりにもいそがしくて記録できなかったことを 3連休中にアップアップ。
新学期またしても感謝する出会いがございました。
かわいい就学前の子供たち 一年生。そして大学生や社会人…。
特に大学生お二人は中学生のとき ピティナ地区予選通過の実績があり(さすが全国区!)音大への道も考えたが、結局上京して有名大学へ進み趣味としてピアノを続けるというお嬢さん。ピアノに対して真面目で熱いものを持っているのが伝わるピアノを弾く。
上京して数ヶ月のAさんは 大学生活が落ち着くとすぐピアノの先生を捜し、うちが彼女の大学のそばなので一度体験レッスンにいらして「雨だれの前奏曲」を弾いた。
特に私はその曲が好きでもなく、特別な思い入れもなく、テクニックをひけらかす選曲でないことに好感を抱いて横でゆっくり聴かせていただいた。
そして終わったとき、涙がでかかっていたんですね。不覚にも。今までいろんな達者な人たちが腕前を披露してくれましたが、すごい!と驚いたことはあってもさすがに涙したことはありませんでした。
彼女にとってそれは会心の演奏ではなかったらしいけれど、十分彼女のそれまでの思いが私に伝わってしまいました。
その後しばらく彼女が何を求めてピアノを弾いているのか、それには彼女に何が足りないのか、と私の感想をお話して、故郷の先生やおかあさまと相談してうちに毎週レッスンに通うことになりました。8月は帰省し実家で私が出した課題(バッハ平均律とショパンエチュード)を練習してくるそうです。
ほんとうにこれからが楽しみです。音楽を一生の大切なものにできますように。
それは夏に入る前のあるとき 次に何を練習しようか迷っていたある生徒さんに 「ツウにしかわからない音楽には興味がない」と云われたことがあって 少しの間ことばが出なかった。私は彼女も子供たちもいずれ「しぶいねえ。」といわれる曲、ベートーヴェンの後期やシューベルトやハイドンのソナタ…などの良さがわかるようになってほしい。それはもちろん今すぐではなく中年になってからでけっこう。私だって47まできたからこうなったまでで、中学生の時はリストばかり弾いていた。音楽の入り口で止まってほしくないと願っています。それは他人や先生におしつけられるものではなく 自分で選んでいくものなのだ。
我が尊敬する村上春樹さんがこうおっしゃっていて、そのとおり。と思った。
「余白のある音楽は聴き飽きない」
村上春樹 新潮社
ある意味わたしにとっては彼の小説よりも興味のある雑文集、そういえばずっと本屋に行けなかったのだ。春樹友達に教えてもらうまで知りませんでした。
「壁と卵」の新聞の切り抜きをとっておかなくともここに掲載されておりました。
彼の小説でいいたかったことが何なのか ヒントがいっぱいの彼のことば。
ある曲を勉強するとき 楽譜を読んで行き詰まったとき 作曲者の手紙や史実を勉強するのに似ています…。