イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

エレオノールの乱(1) ケダモノは征服欲と被害妄想の権化

2007年03月02日 06時22分53秒 | 小説

 山藍紫姫子先生『アレキサンドライト』で悪逆非道の限りをシュリルにするラモンを 青い奴だと思って《生暖かい眼》で見てやって下さい”《馬鹿な子供ほど可愛い》なのか弁護していましたが、青い奴で済ませるには過ぎた振る舞いの呆れた奴ですね、ラモンは。卑屈で被害妄想の塊で、何かと言うと“年下の俺のことなど、未だに小馬鹿にしているのだろう”とか“年下の男の方が、味も良かろう”、おまけに“年下の夫も良いものだ” マクシミリアンを意識しての事を除いても、たかが2歳しか違わないのに、シュリルに当り散らしているのを青い奴で済ませないで欲しい。腐っています! ラモンは。

 投票によって国民の代表が決められるという国民議会だそうですが、本当にそうかしら?エレオノール領でのラモンによるギドゥーの離宮という牢獄に幽閉したシュリルに対する仕打ちと、シュリルを慕い喜んで主として迎え入れた領民を蔑ろにしている国民議会の何処が、そう言えるのでしょうか?エレオノール領の事はエレオノール領で解決すべき事で、如何に革命政府の下にあろうとも好き勝手が過ぎると言うものです! 余所者が牛耳って喜ぶ人間はいない。

 シュリルの生活は伝わってこない、自分達が喜んで  迎えた主なのに面会も許されぬばかりか、ラモン  という余所者が部下を使ってシュリルのいる離宮を牛耳っている。そんな状態で不満が募るのは当然です。シュリルが説得しない限り、暴動が起こるのは…そして革命政府が滅ぶのも時間の問題でしょう。



最新の画像もっと見る