イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

洗い方のキホン

2012年10月08日 09時07分28秒 | テルマエ・ロマエ

第2章 お風呂に入る
P.46~47

洗い方のキホン

ゴシゴシこするのはNG!?正しい洗い方をマスター!

身体の洗い方は心臓から遠い足や手の先からゆっくり心臓に向かって洗うことで血行をよくし、心臓への負担も軽くなるからだ。手の動きは“の”の字を描くように下から上へ優しく洗っていけば、マッサージ効果も高まる。間違っても、石鹸でごしごしこすって肌を痛めないように。また、高齢者や乾燥肌の人はタオル類を使わずに手で洗う方法がおすすめだ。なお、お湯につかって身体が温まると、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるので、入浴後に身体を洗うのがいいだろう。次は正しい洗顔法。まず、お湯の温度は40度前後で洗うこと。ニキビでお悩みなら、もう少し(1~2度)高めのお湯でしっかりと皮脂や汚れを落とそう。カサカサが気になり始めたら、40度以下のぬるま湯で優しく洗い上げるのが理想的。石鹸や洗顔フォームでしっかり泡立てて洗えば、汚れも吸着しやすくなる。洗髪するときは、シャンプーの前にお湯ですすぎ洗いを。シャンプーはよく泡立てて、指の腹で優しくマッサージしよう。濡れた髪の毛はキューティクルが壊れやすいので、手ぐしですっと洗う。泡を流す際も、地肌をよくマッサージしながら洗い流す。リンスやコンディショナーが残ったままだと、毛穴が詰まって薄毛の原因になりやすい。身体も頭も、髪の毛も、“優しく”洗うことが基本だ。理想的な洗い方の流れは入浴前に洗顔、入浴後に洗髪して身体を洗うのが合理的。これは、髪の毛を洗った後に身体を洗うことで、肩や背中などについてしまったシャンプーなども一緒に洗い落とせるから。シャンプーが身体に付着したままだと、背中ニキビの原因にもなってしまうから注意しよう。


湯冷め防止&水分補給 - ウチ風呂の作法 04

2012年09月29日 02時38分27秒 | テルマエ・ロマエ

ウチ風呂の上がり方

湯冷めを防ぎ細胞から健康に

健康維持につながるお風呂の入り方を意識している人が多い一方で、適切なお風呂の上がり方を意識している人はどれくらいいるのだろうか。お風呂上がりに身体のぽかぽかを保ち、湯冷めを防止するために効果的な方法のひとつは、"足先に冷たい水をかける"ことだ。入浴中は、体温の上昇にともなって血管が膨張している。血管の面積が広がっているため、湯船から上がると、体温はあっという間に下がってしまう。ところが、ふくらはぎやつま先に水をかけると、それがきっかけとなって体中の血管がキュッと引き締まり、結果的に熱が放出されにくい状態が生まれるという。冷たい水が辛い季節は、湯船のお湯より温度が低いぬるま湯でも、同様の結果が期待できるようだ。また、水を絞ったタオルを使って身体を拭くのも同様の効果が期待できる。足に水&濡れタオルで身体拭きの合わせ技で、湯冷め知らずを目指そう。ただし、いずれの方法も心臓が弱い人、血圧が高い人は注意が必要。足へのかけ水や濡れタオルの代わりに、「クーラーにあたればいいのでは?」と思う方もいるかもしれない。でもそれはNG。クーラーで身体を冷やすと、発汗が止まってしまうので老廃物の排出が滞る。汗を出して体温をコントロールしようとする人体本来の働きも抑えられてしまい、自律神経が鈍った状態になってしまうのだ。肌についた水滴が蒸発する際は、気化熱によって体温が下がってしまうので、汗と同様に素早く拭き取りたいところ。そこでおすすめなのがバスローブや浴衣。吸水性のいいタオルで水滴を拭き取り、その後は汗がひくまでバスローブ、浴衣を着ていればいい。入浴後の発汗が身体にいいのには、さらなる理由が。発汗中は、HSP70という抗ストレス性のたんぱく質が細胞内で作られる。この物質は、傷ついた細胞を修復してくれる、健康のための力強い味方なのだ。

肌質キープのために化粧水を使おう

お風呂上がりは皮脂膜が薄くなり、肌の水分が蒸発しやすい状態になっている。そのままにしておくと、お肌はかさかさになってしまう。入浴後はまず汗をしっかり拭き取り、できるだけ早く、10分以内に化粧水と乳液を使って、肌を保湿したほうがいいだろう。タイミングとしては、発汗が収まる頃までに済ませること。それより後になると、肌の水分は蒸発し始めているので効果が下がってしまう。化粧水と乳液は、つける前に両手のひらで温めると、肌に浸透しやすくなるといわれている。肌をいたわるように丁寧につけよう。


ルシウス 要注意POINT

水分補給しないとどうなるのだ? by ルシウス

人体は1回の入浴でおよそペットボトル1本分=500mlの水分が失われるといわれている。その水分を補給するために、入浴後は水分を摂ることが大切である。入浴の前と後で体重を量って「500グラム痩せた!」と思う方もいるかもしれない。しかし体重が減ったのは、汗として水分が身体の外に排出されただけのこと。入浴で代謝が高まってダイエット効果が出たわけではないのだ。もしも入浴後に水分が補われなければ、脱水症状になる恐れが生じる。入浴中や入浴後に感じる喉の渇きは脱水症状の兆候にほかならない。症状が進むと、頭痛、めまい、吐き気などが起こる。そうならないためにも、風呂上がりには水分を補給することが重要。また、体内の水分が不足すると、血液の濃度が上がり、いわゆる"ドロドロ血"の状態になってしまう。血液がドロドロになると、血栓ができやすくなり、身体のだるさ、高血圧などのほか、脳卒中や心筋梗塞といった病気の確率も高くなるのだ。頻繁にお風呂に入るからこそ、積もり積もって人の身体に影響が及ぶことが考えられる。風呂上がりには、最低コップ1杯の水分補給を習慣づけてほしい。


バリアフリーのススメ - ルシウス要注意POINT 01

2012年09月29日 02時37分04秒 | テルマエ・ロマエ

ルシウス要注意POINT
P.35

老人でも安心して入浴するには?


温度差をなくすべし
11月から3月にかけての時期は、温度の低い脱衣場と熱いお湯との温度差が大きくなる。その温度差がお年寄りにとっては危険なものになりうる。暖房もない温度の低い状態からいきなり熱いところへ身体を持っていくと、血圧が一気に上昇する。さらにその後、しばらくすると血圧が急降下。この落差が、高齢者や身体の弱い人の心臓には大きな負担となってしまうのだ。お年寄りや身体の弱い方のためにぜひとも、温度のバリアフリーを心がけたいものだ。

食前食後は避ける
入浴の直前・直後の食事は身体に負担になるため、食事と入浴のあいだは30分ほど空けよう。食後すぐの入浴は全身に血が巡ってしまい、消化器官に血液が集まらず消化不良になることも。

一番風呂の落とし穴
さら湯(一番風呂)は、水道水に含まれる塩素が肌を刺激し、血圧を上昇させるともいわれている。お年寄りや身体の弱い人は避けよう。


美容健康入浴法 - ウチ風呂の作法 03

2012年09月29日 02時36分13秒 | テルマエ・ロマエ

第2章 お風呂に入る

美容健康入浴法

風呂入浴で肌が生まれ変わる

前ページで朝シャワーの効果を解説したばかりだが、美容・健康面を考えるとなるべく浴槽入浴をおすすめしたい。なぜなら、浴槽入浴はシャワー浴と比べて肌にもたらす効果が段違いだからだ。東京ガス都市生活研究所が“日頃シャワー入浴で済ませていた人が14日間浴槽入浴したときの肌の変化”を調査したところ、頬のキメが整い、下腿のかさつきが減少するなどの効果が見られた。また、水分量・肌弾力・キメ係数などのデータでも、浴槽入浴をした人は明らかに数値がよくなっている。肌の状態を気にする人はまず浴槽入浴をためしてみよう。


シャワー浴 - ウチ風呂の作法 02

2012年09月29日 02時35分40秒 | テルマエ・ロマエ

第2章 お風呂に入る

P.41
◎目覚めのシャワー
朝が苦手だという人には“朝シャワー”だ。特に、目覚めが悪い人は設定温度43度ほどのシャワーでリフレッシュ。熱めのお湯は交感神経を活発にして、目覚めない身体にエンジンをかけてくれるのだ。シャワーの勢いを強めにすれば、お湯の熱さと水しぶきが身体への刺激になって頭もすっきりするはず。シャワーの刺激効果を得るためには最低でも2分以上は当てよう。

◎二日酔い、体臭予防にも
二日酔いや体臭予防にも朝シャワーが効果的。体臭は寝ている間にかいた大量の汗や皮脂の分泌が原因といわれている。しかし、たった1分の朝シャワーによる臭いの元となる皮脂量の抑制効果は、夕方まで続くこともわかっている。


日米お風呂事情 - ウチ風呂の作法 01

2012年09月29日 02時35分14秒 | テルマエ・ロマエ

第1章 お風呂を知る
P.22~23

お風呂の種類

風呂好き日本人のこだわりで浴槽の形は今も進化中

日本の家庭用浴槽というと、多くの人は膝~腿くらいの高さの長方形の形を思い浮かべるだろう。それは、かつての日本の浴槽と欧米の浴槽を組み合わせた和洋折衷式というものであり、現在、日本で新設される浴槽としては主流のタイプとなっている。かつて日本の浴槽は深くて狭いものが主流だった。これは洗い場で身体を流してから、全身を湯につからせるという日本の入浴文化が現れている。一方、欧米の浴槽は浅くて横に長いものが主流。欧米の風呂場には洗い場がなく、浴槽で身体を洗う。つかるための湯を張ることはなく、身体を洗って溜まったお湯も入浴後には捨ててしまう。入浴において、湯につかるという習慣がほとんどないのだ。欧米ではスペースの問題で浴槽自体がない浴室もある。浴室はあくまで身体を洗うところなので、シャワーだけあれば十分、ということなのだろう。使われているバスタブは足を伸ばせる広いものが多いことからリラックス空間としての概念はあるのだろう。しかし、全身たっぷり湯につかることを好む日本人からすれば、そんなバスタイムはどうも物足りないものではないか。和洋折衷式は、そんな身体を伸ばしてゆったりくつろぎたいという希望と、湯にしっかりつきりたい希望をどちらも叶えられるサイズになっている。近年では円形や扇形など、横にも広がったタイプの浴槽も登場しており、日本人の風呂愛は留まることを知らない。