イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

火輪(1) 広の心に見出せない愛の真実

2007年03月06日 19時22分57秒 | 白泉社

 繰り返し、広(コアン)片恋(片想い)の執着から白真珠の精・白玲を手に入れようと、彼女の夫である叔父・祐を殺した過去が描かれましたが、いつまでも過去の恋に縋りつき祐の愛の形見である白玲の子カイを、顧みようとしなかったが、真実、カイを愛しているなんて信じられる筈がない 自分の許嫁に定められたとはいえ、白玲が愛する祐に婚姻の相手を変更すれば、誰も不幸にならずに済んだのに、祐の兄にして広の父である先の竜王・祥(シアン)には呆れます

 その出自ゆえに白玲を釣る餌に子に恵まれず後継に窮した先の天帝に奪われた、天宮でのカイの様子を知らせる必要がなくなると、天宮に寄りつかなくなったのですから そんながどのような経緯でカイを愛するようになったのか微塵も描かれなくて誰が信じると言うのだろう ここに、河惣益巳先生計画性の無さ浮き彫りにされていますね

 よく、これで傑作とか、大陸英雄伝とか偉そうに宣伝できるのか、理解できません。の養い子であり白玲の姉・花(ユイホワ)の実子リーアンを贔屓しカイを蔑ろにしているくせに、カイリーアン等しく慈しんでいると言ったのには呆れました存在自体が既に罪である己自身を自覚せずに従姉妹姫とラブラブになっているリーアンが許せないし、いい加減な男です

 画像は、レイトンの《Clytie クリュティエ》です。



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