イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

ペットタクシー 第2巻<完>

2017年11月19日 00時54分34秒 | 双葉社
 ペットタクシー(2) (ジュールコミックス)
 亜月亮
 双葉社

発売日:2017年11月16日

著者:亜月亮
定価:本体 690円(税別)
ISBN:978-4-575-33688-7
判型:B6判
出版社:双葉社
掲載誌:JOURすてきな主婦たち
レーベル:ジュール・コミックス

5 wan◆JOURすてきな主婦たち 2017年1月号
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犬の十戒・猫の十戒
あとがき 海外旅行でどうぶつ発見!?


続・星守る犬

2015年03月09日 11時37分44秒 | 双葉社



発売日:2011年3月20日発行


著者:村上たかし
定価:本体 838円(税別)
ISBN:978-4-575-30300-1
出版社:双葉社
掲載誌:漫画アクション

【双子星】
ふたごぼし。互いに重力で結び合ったふたつの恒星。おおいぬ座のシリウスもこれにあたる。連星とも。

★初出
 双子星……漫画アクション 2009年8月4日号
 一等星……漫画アクション 2009年10月20日号~11月17日号
 星守る犬 / エピローグ単行本描き下ろし

あとがき
『続・星守る犬』を手にとって頂き、誠にありがとうございます。今朝、この本を脱稿したばかりの村上たかしです。今、外は大雪です。今年は本当によく降りました。

前作『星守る犬』は、地味でひっそりとした作品だったにも関わらず、思いがけず、沢山の方から、アンケートはがきや、お手紙・メールを頂戴しました。その一つ一つを何度も読み返しながら、感謝で胸がいっぱいになりました。

今回の続編は、前作『星守る犬』に頂いた二千通りのメッセージに「お返事」を書くつもりで、心をこめて描かせてもらいました。読者の皆様、その節は沢山の温かいメッセージを寄せて頂き、本当にありがとうございました。

また、今回の出版にあたって、多くの方に大変お世話になりました。まず、なんと言っても担当編集者の加納さん、そして箕浦様、染谷様をはじめ、漫画アクション編集部の方々にはいつも支えて頂き、本当にありがとうございました。また、川庄様をはじめとする営業部の皆様方、ライツ事業部など双葉社の各部署の皆様方、ボラーレの星野様にも、大変にお世話になりました。どうもありがとうございました。

そして、いつも熱い想いで本を届けてくださる書店員の方々。本当にありがとうございました!沢山の温かく熱いメッセージを添えて頂き、感激いたしました。

色々と難しいことはよくわかりませんが、最後にひとつだけ。「誰かが自分のことを必要としてくれている」・・・と感じたり、「誰かが自分のことを待ってくれている」・・・と思えることは、きっと何よりも「幸せ」なことなのだと思います。だから人は犬と暮らしたりするのかもしれません。

もうすぐ雪がやみそうです。雲間から、だんだん陽が差してきて、空が少し明るくなってきました。それでは、また。
心からの感謝をこめて。

2011年2月 東広島にて 村上たかし

前作でお父さんと一緒にあの世に旅立ったハッピーには弟犬がおり、死にかけていたのを老婆に拾われチビと命名された。ハッピーがみくに拾われた時、おにいちゃんと必死に呼んだたが、チビの方はダメだとみくは思ってハッピーを連れて行ってしまった。でも結局は持病を持った夫の面倒なんか嫌だと離婚し財産も奪った母親と一緒にお父さんとハッピーを見捨ててしまう。皮肉にも死んでしまうだろうとみくにも周囲にも思われていたチビは長生きする。

老婆とチビの話だけの方が良かったというレビューをamazonで見かけたが、そうかもしれない。お父さんとハッピーがつらい旅を続けている時、それでも親切にしてくれたのに哲男は財布を盗んでしまう。それを知った祖父は叱り、孫と共に北海道から謝罪の旅に出る。


星守る犬

2015年03月09日 11時37分36秒 | 双葉社



発売日:
 2009年7月11日 第1刷発行
 2011年3月15日 第29刷発行

著者:村上たかし
定価:本体 762円(税別)
ISBN:978-4-575-30143-4

【星守る犬】
犬が星を物欲しげに見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを表す。

★初出:漫画アクション2008年8月5日~8月19日号、2009年1月20日~2月3日号
「星守る犬」
「日輪草(ひまわりそう)」

あとがき
拙い作品、最後まで読んで下さってありがとうございました。自分で書いてて何ですが、作中の「お父さん」は、こんな結末を迎えなくちゃならないほど悪人じゃありません。ちょっと不器用だけど、普通に真面目なタイプ。ただ、ほんの少し、家族や社会の変化に対応することを面倒くさがったり、自分を変えることが苦手だったり・・・というだけで、昔なら、いたって平均的ないいお父さんです。しかし、今ではそれが十分「普通の生活」を失う理由になり得るようで、本当につまらないことになってきたなあと思うのです。ちやほやしろとは言いませんが、普通に真面目に生きている人が、理不尽に苦しい立場に追いやられていくような、そんな世の中だけは、勘弁してほしい。と、やるべきことすらちゃんと出来ていないダメな僕は、切に思うのです。

お父さんの旅立ちには、せめてものはなむけに、海辺のごきげんなドライブと素晴らしいパートナーを用意しました。計算やかけひきなしで、こっちが申し訳なくなるくらい、まっすぐに慕ってくれる犬。僕自身も愛犬にどれだけ救われてきたか知れません。

傍らに犬。二人は絶対に幸せだったと思います。負け犬の遠吠えじゃなく。後半の「日輪草」はそんな彼らへの葬儀の章です。奥津の名は墓所や魂の隠れ家を意味する「奥津城(おくつき)」から。今はまだ深い喪失感の中にいる墓守りです。その奥津の中にも、犬から与えられた愛情がくすぶっており、そこから小さな灯がともります。僕は、奥津がまた犬を飼ってくれたらいいなと思っています。

最後になりましたが、今まで一度も描いたことのない「ストーリー物」を描くよう僕にすすめて下さり、作品にぴったりのタイトルまで考えて下さった双葉社の加納さんには、心から感謝しています。また、出版に際しましては、多くの方々に大変お世話になりました。この場をお借りして、皆様に深くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。支えてくれる友人と家族にも、ありがとう。僕も星守る犬です。

2009年夏 村上たかし