イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

第3シリーズで最大の作者の失敗 - アラム2号の変遷

2013年07月30日 00時50分56秒 | 高橋美由紀


 「Mission7:episode2」で、立派な父親をガキ丸出しの妄想と不満を吐きやがった。


 「Mission7:episode6」で、特別房の地下牢でリチャードソン所長を突っぱねたアラム2号。モデルは『キルトT(サード)』の第2話の松田龍二=龍王。


 「Mission7:episode9」で、脱獄のために看守に変装させたアラム2号。未だに一緒に暮らせなくても結婚できなくても篠塚の恋人は自身だと錯覚したロクデナシである。


9番目のムサシ レッドスクランブ 第7巻

2013年07月22日 05時20分00秒 | 高橋美由紀

9番目のムサシ
レッドスクランブル

ボニータ・コミックス

第7巻

 今回の表紙は、慎悟メインの「Mission8:episode1」の見開き扉絵だ。当座の主役である暗殺者DIVが慎悟の日常を語る、慎悟メインの筈なのに篠塚は出しゃばりだ。

クズ話「Mission7」ラスト2話と、慎悟の危険な出会いを描く「Mission8」の序盤2話を収録。裏表紙は「Mission8:episode1」の扉絵の前、つまり最初のページのカラー絵で自転車に跨った慎悟である。内容に無関係の絵を掲載するといういい加減さが常だったのに珍しい。


Mission8 - 近況 02

2013年07月22日 05時10分43秒 | 高橋美由紀



「UB」vs.「赤い馬」vs.「T・E・E」の三つ巴、勃発!まるでガチョウと黄金の卵を巡る争いの様相を呈する。

No.55
「UB」の男性メンバー。篠塚(No.9)の留守を預かるイック(No.19)を補佐する。

No.50
No.71
イックの指揮の元、慎悟救出に向かう。


DIV(ディーフォー)
 第3シリーズの「Mission8」で、暗殺組織「赤い馬」の暗殺者。アジア系で、日本人か或いは日本人によく似た民族の出身である。190cm近い高身長、金髪。
シルバー・チェーンに繋いだ銃弾を首に掛けている。組織内では“死神”と称される男で、幼い頃から機械のように命令を遂行するよう育成された。無表情で、およそ感情らしきモノは見受けられず、銃弾を見つめる時だけは僅かにやすらいだ表情になる。慎悟と出逢ったばかりの頃の篠塚に内面が酷似しており、幼い頃から頭角を現したという生い立ちや仕事ぶりもまた彼女に重なる。
テロ組織「KK解放軍」の依頼で取引の邪魔と組織壊滅を図る“謎のアジア人(篠塚)”の殺害を命じられた。しかし、依頼主の「KK」は取引相手と共に滅び依頼だけが残った。情報が殆ど掴めない中で、雑踏に消えゆく後ろ姿の写真一枚で組織の力を最大限に使い辛うじて日本在住の関係者(慎悟)の存在が浮上した。晩春の或る日、食いつめた男を装い山の上の廃村で暮らす慎悟に近づいた。GPSの妨害工作を施した上で彼の生活をつぶさに観察し、篠塚殺害の機会を探る。滞在の延長を申し込むもやんわりと断られたが、慎悟の怪我に乗じて居すわった。元々名が無いこともあり「名無しの権兵衛」を決め込むが、無心に空を見上げる姿が印象的だと思った慎悟により“空”と命名された。単なる手がかりとしか思っていなかった慎悟に心を揺り動かされ、嘗ての篠塚のように何が起きているのか理解できずに自身の内面の変化に戸惑う。
同じ目的で慎悟を狙うテロ組織「T・E・E」の残党に山中で遭遇し、全員を五体バラバラに切断して皆殺しにし、遠く離れた海辺の断崖絶壁の上にある別荘に慎悟を拉致・監禁した。幹部が独断で差し向けたBEVIIの慎悟連行には応じようとせず、いつものように単独での篠塚殺害に固執する。

ファドリケ・アルバ・バハモンテ
暗殺組織「赤い馬」のボス。部下には“ドン・バハモンテ”と呼ばれる。眼鏡を掛け、称号はないもののスペインの名門貴族を父に持つ庶子。老体に鞭打って組織を指揮してきたが、遂に限界を迎えベッドの生活に。そのため、慎悟の誘拐履歴に名を連ねる巨大組織の名に色めき立つ幹部を抑えることは叶わず、方針重視を時代遅れと蔑む彼らの離反を招いてしまう。

BEVII(ビーイーセブン)
DIVと同じ組織の暗殺者。女性。腕は立つがDIVよりは格段に下がる。不平分子の指示で“金の卵”である慎悟を本部に連行すべくDIVの許に現れた。


〈episode1〉
KK解放軍
プルトニウム取引を篠塚に妨害され、取引先の組織共々に壊滅の危機に追い込まれ、暗殺組織「赤い馬」に元凶のアジア人=篠塚の殺害を依頼した。しかし、結局は間に合わず壊滅してしまう。

〈episode3〉
T・E・E
篠塚が数年前に壊滅させたテロ組織。残党が密かに篠塚に報復を企み、慎悟に辿り着いた。しかし、同じく篠塚を狙うDIVに五体をバラバラに切り刻まれ、計13人全員が惨殺され完全に壊滅した。


Mission8 - 近況 01

2013年07月22日 05時05分51秒 | 高橋美由紀

松本零士作品で、愛と戦いを分かち合うライバル…後に最後の1000年女王とその夫ドクター・バン(雨森始)の娘という設定を与えられたメーテルとエメラルダス。妹のメーテルが愛を、姉のエメラルダスは戦いのフィールドを背負う二卵性双生児の姉妹。そんな彼女らのように一つの運命を二分して生きる慎悟&篠塚は、共に暮らし始めてから3年目の春を迎えた。出逢いから5年の月日を重ねた2人。

山の上の廃村で村ごと「UB」のバックアップにより電気・水道等を整備され、何か必要な物があればイックに連絡し商店の老夫婦を介して仕送りを受けながら、菜園で野菜を育て、半自給生活を営んでいる。毎日、イックに定時連絡を行う。いつ帰るとも知れぬ任務遂行中の篠塚を迎えるため、1日に1度、山の中腹にある無人駅「山の里」に日参する。そんな或る日、テロ組織の依頼で篠塚殺害を企む暗殺組織「赤い馬」の暗殺者DIVが接近して来た。

少々時を遡り、テロ組織「KK解放軍」のプルトニウム取引を察知した篠塚は取引前にプルトニウムを奪取し、取引を持ちかけた組織と「KK」の壊滅を図る。そんな彼女の行動に「KK」も取引を持ち掛けた組織も追いつめられ、暗殺組織「赤い馬」に暗殺を依頼した。しかし、DIVが篠塚殺害の任務に就いた矢先、「KK」と相手組織は壊滅した。更には、独自で篠塚殺害を企む一群が出現。数年前に篠塚が叩き潰したヨーロッパのテロ組織「T・E・E」の残党で、報復を誓い篠塚を捜し続けて慎悟に辿り着いたのだった。それを知ったイックは部下を率いて慎悟救出に急行する!

慎悟の住居:山の上の廃村にある民家の群れの1つ。
篠塚を迎えに通う駅:上寄りの中腹にある無人駅「山の里」。廃線間際で、列車は1日に1本だけ。
仕送り先:麓寄りの小さな商店。
別荘:拉致した慎悟を監禁した別荘。海辺の断崖絶壁の上に建てられており、周囲を森に囲まれ一番近い人里でも車で数時間かかる。


赤い馬

2013年07月22日 04時48分02秒 | 高橋美由紀


 「赤い馬」の本拠地。

第3シリーズの「Mission8」に登場する自称“世界一”の暗殺組織。


浮かぶかのようにカモメと思しき水鳥が舞う空の下、海に浮かぶ小島に築かれた古城(要塞)を本拠地とする。幹部は欧米系・アフリカ系・アジア系と多彩な民族で構成されており、依頼されれば“善悪”“老若男女”の別なく殺害するのがモットーである。

テロ組織「KK解放軍」の依頼で、所属組織不明・国籍不明・性別不明・年齢不明の篠塚抹殺をDIVに命じた。組織の総力を挙げて調査しても雑踏に消えゆく後ろ姿の写真だけ、情報が殆ど掴めないことに只ならぬ敵だと篠塚を認識した。


暗殺組織「赤い馬」の幹部達

2013年07月22日 04時36分04秒 | 高橋美由紀


 根城にしている古城の広間で指示を出す幹部達。欧米系・アジア系・アフリカ系と実に多彩だ。バックの壁にはダヴィッド作「サン=ベルナール峠を越えるナポレオン」が掛けられている。


 現在のボスであるドン・バハモンテと幹部達、アフリカ系のジェイデンとアジア系のヤン。


 説明を担当するフランツ。No.2とNo.3の2人を差し置いて次代のドンに指名された。


「理想」の現実 - 樹なつみ

2013年07月16日 16時03分13秒 | 漫画

プラチナ・キラー
エキセントリック・シティⅡ

ライナー:わっかんないもんだなァ、彼女がターゲットじゃないなんて。
ジャレット:神がどうのとわけがわからんこと言ってたが。あいつ、結局、自分の好みの女を狙ってたんだからな。プラチナ・キラーにとっちゃケイトタイプが理想だったのさ。
ライナー:でも―――好みなんてスキになっちゃえば関係ないですよ、好きになった人のタイプが好みになるんだ。


モコナの願い

2013年07月16日 15時58分54秒 | 漫画

クレフ:私は……『創造主(モコナ)』は『セフィーロ』の『変革』を望んでいたのではないかと思っているのだ。
プレセア:え?
クレフ:……もし、セフィーロに変化を望まないのなら、側に別の摂理形態を持つ国など置かない。『魔法騎士(マジックナイト)』などという存在も異世界の者である必要はないだろう。自分以外のものを見、ふれあい、理解し、よりよい『世界』を作ることを『創造主(モコナ)』は望んでいたのかも知れない……ヒカルが乗っていた『魔神(マシン)』は『レイアース』、『地球』の言葉で『光る大地』という意味だとヒカルたちが教えてくれた。すべての『世界』が『光あふれる』ところであれとの願いが込められていたのかもしれない。
風:では……私たちをもう一度招喚したのはやはり……。
クレフ:『柱』なきセフィーロで異世界の者を招喚できるのは『創造主(モコナ)』だけだろう。もう一度セフィーロにいきたい……そして、この国を変えたいという異世界の少女たちの強い『願い』が『創造主(モコナ)』を動かした……お前たちなら、この世界に『変化』をもたらせると『信じた』のかも知れんな。


新旧の柱 - 魔法騎士(マジックナイト)レイアース2

2013年07月16日 15時58分07秒 | 漫画

モコナ:エメロード姫は『セフィーロ』を、そして、みんなを愛していた。しかし、信じてはいなかったのかもしれない。姫は生命(いのち)をかけて愛するものたちを守ろうとしたが、自らの重責を分かち合い、ともに歩こうとはしなかった。『セフィーロ』は『柱』がすべてを司る世界。『柱』制度を無くす事も姫にはできたのだ、それでもエメロード姫は己の死を選び、この制度の存続を望んだ。一人がすべてを決める『変化のない明日』を……しかしセフィーロの新しい『柱』は『己の死』ではなく『制度の死』を願ったのだ。己を犠牲にせず愛する者をただ庇護するのではなく、喜びも苦しみも分かち合い、背おい合い、共に未来を築いていける『昨日とは違う明日』を。お前たちは愛する者を信じている。