イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

OZ[オズ] by 樹なつみ

2022年04月28日 01時09分21秒 | 白泉社

ヨウ・ムトー
22~23歳(推定 / 自己申告によれば22歳) / 178cm、71kg、A型 /モンゴロイド
戦災孤児。アジア系で、おそらくは日本人と思われる。10代の頃から傭兵として経験を積んでいる為、雇われて日の浅いサンレイトでは軍曹だが、ヤンセン傭兵部隊では中尉。評価はランクAで教官も務める。真面目で律儀、自分でした約束は完全に守る。OZへの憧れを抱いていたがゆえにフィリシアの強引な懇願に負け彼女に「雇われて」OZへ向かうことになるが、フィリシア自身が国の重要人物であることに加え除隊を経ずに出発したため、サンレイトからはフィリシアの誘拐犯として、ヤンセンからは脱走兵として追われることになった。
しかし、フィリシアをOZに先行させた後、スカイルズを介して極秘に接触を持ったエプスタイン首相補佐官からOZの正体を知らされショックを受けるも存続を許すことの危険性を説かれ、その破壊を依頼された。フィリシアらと作戦を決行するもネイトを失い、自身もまたリオンに撃たれて重傷を負う。死を覚悟し窮地を救ってくれた19に自らの肉体で良ければ与えると告げて意識を失った。

フィリシア・メリッサ・エプスタイン
2005年生まれの16歳 / 151cm、40kg、B型/ ユダヤ系
生体工学博士で専門は植物細胞学。サンレイト連邦共和国首相補佐官の末娘。世間知らずではあるが、自分の信念だけは曲げない強い意志を持つ。行方不明になっていた兄リオンからOZへの道案内として1019を送り込まれ、彼に導かれて出発する。しかし、OZで再会した兄が狂気の独裁者と化していた現実に直面し、当初はムトーを外に戻そうとするが結局は彼やダントリー博士と協力してリオンと対決する道を選ばざるを得なくなる。
OZの爆破から6年後、事故を偽装したOZの完全破壊を実行すべく当地を再訪し、ムトーの養い親とも言うべきヤンセンのブルックス将軍の協力を得、また19によるとは知る由もないが冬眠カプセルで生きていたムトーに再会し、彼の救出後に計画通りOZを無に帰すことに成功する。

 リオン・コンラート・エプスタイン
1999年生まれの22歳 / 180cm、68kg、AB型 / ユダヤ系
エプスタイン家の長男でヴィアンカ、フィリシアの兄。ロボット工学、バイオテクノロジーなど多分野にわたって才能を発揮する狂気の天才。潔癖症で猜疑心が強い。重症のマザコンと言うよりエディプス・コンプレックスを病んでおり、男性体の19にパメラ・プログラムを組み込んだのは、彼女を他の男に触れさせたくないからだった。物語の始まる5年前に失踪していたが、その間ある目的のためヒューマノイドを開発していた。幼少時から溺愛していた妹・フィリシアをOZへ招き入れる。
実は、ムトー達が相対していたのは生来の姿を模したバイオロイドであり、本物のリオンは自身の脳を10歳の己を模したバイオロイドの肉体に移植し、フィリシアもまた同様にするつもりでいた。無垢な子供のまま永遠に生き続けようという妄想に憑りつかれていたが、爆発の衝撃で狂った1031に頭部を握り潰されて殺害されるという非業の死を遂げた。

ヴィアンカ・マリア・エプスタイン
2004年生まれの17歳 / 162cm、49kg、B型 / ユダヤ系
エプスタイン家の長女ではあるが、天才家系にあって唯一の普通の娘。天才兄妹へのコンプレックスのために素直になれない。父の命令でフィリシア捜索隊に加わり、紆余曲折の末にムトーに恋するが気づいてさえ貰えなかった。
6年後、フィリシアがOZの完全破壊を実行する直前、妹を訪ねて来て父親の秘書のヤザワと結婚する旨を告げた。OVAには未登場。

オーティス・ネイト少尉
1995年生まれの26歳 / 183cm、83kg、O型 / 旧アメリカ・アングロサクソン系
ヤンセン傭兵部隊少尉。冷血のネイトと呼ばれる程の凄腕。教官を務めていた15歳当時のムトーの教え子。1024が「OZ(リオン)」を絶対視する人形だと知りつつも彼女を愛してしまい、ムトー達を逃がすためにも無理心中を遂げ爆死した。

ビル・スカイルズ
ゴールディ共和国の反政府ゲリラ「ゴールディ解放戦線」の司令。自分達の敵であるゴールディ政府の裏にOZの存在を知り、このままでは勝てないとムトー達に協力することを決意した。OZ外部で帰路の確保という形で彼らをサポートした。6年後のOZ完全破壊に際して2年前にサクソニア共和国に改名した故国の将軍になっていた。


ブルックス将軍
最大の傭兵部隊ヤンセンのトップ。フィリシアが完全破壊を胸に秘めてOZを再訪した際、初めて彼女に対面した。ムトーをこよやく愛しており、唯一我が子と呼びたい存在だとフィリシアに告げ、愛する息子の願いを叶えるべくヤンセンの工作部隊を率いて駆けつけたのだった。OVAには未登場。

ルパート・エプスタイン
ユダヤ系
サンレイト連邦共和国首相補佐官。妻パメラとの間にリオン、ヴィアンカ、フィリシアの三子をもうける。第三次世界大戦を生き残った人物であり、OZの秘密を知る人物の一人でもある。狂った独裁者に成り果てたリオンに脅迫されるも世界を守るため、ムトーに息子の暗殺とOZの破壊を依頼した。パメラの魔性に憑りつかれた1人だったが、次第に正気に戻った数少ない生き残り組。矢も盾もたまらず彼女を妻にしたが、結婚後は地獄でしかなく別居してしまう。リオンはそのパメラに容貌ばかりか性情まで瓜二つだったが、娘達は幸いにも母親に似ずに済んでホッと胸を撫で下ろした。


パメラ・エプスタイン
自身が魅了した男達を殺すより残酷に破壊する妖婦。エプスタインに嫁ぎ、リオン、ヴィアンカ、フィリシアを産んだ。麻薬のような女性で、沢山の男性と浮き名を流し弄んで彼らの心と人生を破壊した。飛行機でのパーティーの最中に搭乗機が墜落して死亡し、末期の乳癌を患っていたことから取り巻きを道連れに自殺したものと思われる。38歳。

1019(テン・ナインティーン) - エプスタインMJ3型プロトタイプ
OZへの道案内を務める男性型サイバノイド。通常は19(ナインティーン)と呼ばれる。
エプスタイン兄妹の母・パメラの人格「パメラプログラム」が組み込まれており、19は表層プラグラムでいずれは消滅する予定だった。OZから外界に出た後パメラの人格が顕在化したため、任務遂行中に一行とはぐれた後は廃棄扱いとなった。その後自らの意志でムトーを追いOZへと向かう。しかし、OZに辿り着いた時にはパメラに乗っ取られたと誰もが思ったが、表層プログラムにすぎない19が生き残りパメラは逆に吸収されていたのだった。重傷を負ったムトーを治療して冬眠カプセルに保護し、彼の望むOZの所産の廃棄を実行した。自身もまたOZの所産であるため、全てを終えた後にマシンがする筈のない自殺を遂げた。
ネイトが無い物ねだりのありうべからざることだと断じたが、人間の女性として覚醒しムトーを愛したからこその行動だと思われる。

1024(テン・トウェンティーフォー) - エプスタインMJ3型プロトタイプ
バイオロイドとサイバノイドの中間体。24(トウェンティーフォー)と呼ばれる。女性型で前述の通りパメラプログラムは搭載されていない。19が行方不明になってからは彼女がOZへの案内役となった。より人間に近づく事を欲し、自我の目覚めを望んでいる。また外界や人間との接触等の経験があり、他の中間型に対して優越感を抱いている。19とは正反対にマシンのままで自身の望む「人間としての自我の目覚め」は訪れることはなく、それを誰よりも痛感していたネイトの無理心中により爆破された。

シドニー・ダントリー博士
OZで生き残った科学者の1人。ムトーらと共にリオン打倒とOZの抹消を計画し、リオンを倒したと思ったが実はバイオロイドだったことを、その時になって初めて知り、彼を倒して自身も責任を取って自害することには失敗した。毒薬入りのカプセルを飲み時間が経てば胃酸に溶かされて毒が効いて死に至るというものであり、自身が罪人であることを誰に言われるまでもなく自覚していた。


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