リック・ミラーは本気で愛したのにブレンダ・コレットという女にとってはお遊びでしかなかったので、死体で発見された方が私としてはスッキリするなぁ、と思ったシーズン4の最終話も間近に迫った「第21話 偶然のSOS」でした。
リックは夫よりも自分の方がブレンダを守れる男だと証明するために彼女を脅してくれと依頼するというアホな行動に出て逮捕され、頼まれたチャーリー・ペルソンもただ車のトランクに閉じ込めて街中を連れ回すだけのつもりが相棒にと誘いをかけたバーテンのジャックが欲を出して大金を手に入れるチャンスだとモノホンの誘拐劇にしてしまい、二転三転する“妻の火遊び”が原因の誘拐事件でした。
夫を含めた4人の男の人生を踏み躙ったも同然のロクデナシの人妻は離婚に発展するかは不明ですが、無事に生還したのが面白くないので夫ミッチェルとの夫婦関係に亀裂
が生じて夫婦としての終焉を迎えて欲しいと心から願わずにはいられません!ミッチェルは会社の上司である最高経営責任者の横領を隠蔽するなど貢献したのに身代金を出してくれない上司にキレて妻を救う為に銃口を向け自分と上司の罪を暴露し刑務所行きは免れないし、リックはアホですが心から愛していたのですから。
ところが、グリッソムは“我々はガラスの家に住んでる。隙を見せるべきじゃない”という嫌みを言う始末!人間なら隙をできても仕方ないということが理解できないワーカホリック(仕事中毒)のオタクでしかない人間モドキに何故、キャサリンが許しを請わねばならないのでしょうね。人との触れ合いを求めたり求められたり、人間同士の関係など自分には関係ないと人間を否定するグリッソムに人間の悩みなんて理解できる筈もなく、偉そうに忠告しないで欲しいわ!
ウルトラ・シリーズで、一心同体と呼ばれる地球人とウルトラ戦士の肉体の共有タイプとは異なり、同じく一心同体と呼ばれていても『ウルトラマン』でのハヤタ・シン(黒部進)にはウルトラマンと一体化していた間の記憶は皆無であり、一方的な寄生というべき珍しいタイプです。
しかも、交通事故を起こして死なせた相手に対する罪滅ぼしで一体化し、地球を守るためではなくてハヤタの愛する地球を守りたいという想いのためにウルトラマンは闘ったのですから。最終回でウルトラマンを迎えに来たゾフィーに、自分の不注意から死なせてしまったハヤタに申し訳ないからとウルトラマンは応じられずにいましたが、ゾフィーがハヤタに代わりの命を与え、漸く安心したウルトラマンを伴ってM78星雲に帰還しました。
そんな“初代マン”と呼ばれるウルトラマンの黒星ともいういうべきエピソードがあります。「第23話 故郷(こきょう)は地球」がそれです!事故によって漂着した或る星の異常な環境(その惑星にとっては普通でも地球人にとっては自分を見捨てた地球への怨嗟を抜きにしても怪獣に変貌するほどに異常だった)で怪獣化したジャミラが、どうして怪獣と化し地球を襲い破壊と殺戮を繰り返した真相を…その元凶が何かを公表してこそ、真の平和に繋がる道が開けるとわからないジャミラの祖国フランスの罪は重い!墓碑銘を見て“犠牲者はいつもこうだ!文句はいつも美しいけれど……!!”とイデ・ミツヒロ(二瓶正也)は静かに怒りの炎を燃やしていました。
ハヤタの肉体に宿るウルトラマンを含めた科特隊日本支部の隊員たちはあっさりとジャミラを忘れました。しかし、一人だけ真にジャミラを想うイデの心にはジャミラの断末魔が響いていたのです!地球のジャミラに対する仕打ちと、怪獣に変わり果てるほどに苛酷な環境を耐えて怨念だけを抱くほどに心を踏み躙られたジャミラを邪魔者扱いして殺したくせに、その死後に腐った根性の偽善者らしく言葉だけは綺麗に飾り立てて何もなかったかのように振る舞う身勝手さに、イデだけは静かに深く怒っています。
科特隊パリ本部からアラン隊員が伝えた命令は“ジャミラの正体を明かすことなく秘密裏に葬り去れ!宇宙から来た一匹の怪獣として葬り去れ!!それが国際平和会議を成功させる、ただ一つの道だ。”と…!おまけに、日本支部の隊長ムラマツ・トシオ(故・小林昭二)も“イデ。お前の気持ちはわかる!だが…ジャミラは今や人類の敵になってしまっているんだ。”などと!!だから、何だ。ジャミラを人類の敵にしたのは他ならぬ地球人類なのに、彼を闇に葬り去れなんて正義の味方の…いいえ、それ以前に人間の言葉ではない。
ドラマの中では明言されていませんが、アラン隊員が“おお!ジャミラ、お前は…!!”と怪獣と化した現在のジャミラを一目見てジャミラだとわかったし、激しく動揺していることから、某国とぼかされているけれどジャミラを見殺しにした祖国とはフランスに他なりません。
因みに、ジャミラの名の由来となったアルジェリアのジャミラ・ブーパシャさんは、ネットを中心に“元は地球人だったが苛酷な環境に耐えるうちに怪獣と化したジャミラの名は、アルジェリアで拷問の末に殺されたジャミラ・ブーパシャに由来する”と広まっていたそうですが、そのジャミラさんは拷問で死んでなんかいません。
誰かしら?拷問で死んだなんてデマを広めたのは…今現在はどうか知りませんが、拷問された時にはちゃんと生きているのは明白だったのに。
地球人とは宇宙人との区別をするための便宜上の言葉で、地球も宇宙に浮かぶ惑星であり、その地球に住む地球人とて宇宙人である以上、地球人だ宇宙人だと差別することこそが間違いですから。悪意に満ちたスキャンダルを作って他人を踏み躙るヒルカワ・ミツヒコの言葉に踊らされ、メビウスは地球を守るために闘っているのに、宇宙人だからという理由で排斥しようと考え、メビウスを拘束し幽閉するだけでは飽き足らず、『ウルトラマンマックス』でマックスが見殺しにした相手であり唯一の親友カケルの心に哀しみを刻んでまで自ら殉教者を気取った愚かなネリル星人キーフのように人体実験のモルモットにするつもりだったに違いない日本政府

因みに、メビウスをCREW GUYSの隊員として受け入れていたことを罪悪であるかのように言い立て、彼の引き渡しとサコミズの辞任を要求した日本政府・国家安全保障局(GUYSの人事に介入する権限を持つとされる政府機関)から派遣されたシキ査察官役は、『家栽の人』で家庭裁判所の調査員たちに“ヒラメ”と呼ばれる鳥海和友を演じた斎藤洋介さんでした。懐かしいヒラメちゃんに逢えて嬉しかった!シキ査察官は嫌いだけれど。それとこれは別です

ホレイショの“遺族のためだ!真相を知らせたい。”という気持ちはわかりますが、ノエルを殺さざるをえなかったメリッサの事情はどうでも良いなんて最低ですね。一方的に熱を上げ、ここ1ヶ月の間に107回も電話をかけて、メリッサのルールを無視し心を踏み躙って、何が“ノエルは君を愛してた。”なのよ!笑わせないで。
シーズン4の2部構成になっている後編にあたる「第2話 狂気の仕置人」でジム(ジェイムス)・ブラス警部(CV=麦人)“判事たる者、職員の手本とならねば”は名言だったと思いますが、「青い衝撃」でのコディ・ルイス助教授の授業を連続殺人犯の被害者たちが受講していたことに加え、プロファイリングにピッタリということでハラスメントをしても良いことにはならない。ブラス警部は後で謝罪したのだろうか
それでも、DV(ドメスティック・バイオレンス)の地獄から自分を守ろうとして元凶の父を殺した母ローラと離れ兄とは別居しているらしいけれど、そんなことはいい訳にはならない問題てんこ盛り馬鹿女のサラ・サイドル(CV=浅野まゆみ)が“クズ野郎はどっち!?”と、「狂気の仕置人」で或るスポーツの熱狂的なファン同士の諍いで片方を死なせてしまった青年にそう言った時、あんたよ!と言ってやりたかった。殺すつもりはなくて殴ったらクモ膜下出血でダニエルを死に至らしめた青年も悪いかもしれないけれど、死んだダニエルだって自業自得です。
シーズン5の「第7話 狼少女(Formalities)」で17年という短い人生を終えた2人の高校生、ニコール・ジェンセンと彼女の死の原因であるジャネル・マックリン 今回のサブタイトルは、イソップ童話の1つの『狼少年(正しくは「羊飼いと狼」)』からです。それはニコール・ジェンセンの死の原因となったジャネル・マックリンが嘘を繰り返したからですが、仕事仕事で物を与えても娘を顧みなかった父チャーリー・マックリンの気を引きたかったがためでした。
ニコールの死を招いた狂言誘拐を含め、“私は娘を東部の寄宿学校に入れたのにわざと退学になった、16の時ベントレーを買ってやったら木に突っ込んだ。そんなバカげたことの繰り返しだ!ずっとね。”と、チャーリーはその原因が自分にあることを気づきませんでした。そして、最後には童話のように自分も死んでしまったジャネルは遂に生きて父に顧みられることはありませんでした。
ジャネルの狂言誘拐に犯人役として彼女に協力したため事情聴取を受けたディーンが“父親にほったらかしにされたジャネルがヤク中にならないことを感謝すべきだ。”と言った通りだと私も思います。チャーリーは娘が嘘やバカげたことの繰り返しをしたのは自分がジャネルを顧みなかったからだと気づいていたら、ニコールも死ぬことはなかったかもしれないのです。
シーズン5の「第11話 ホームズ最後の夜」で、最終試験と告げられた事件でアイリーン・アドラーに扮した犯人の工作に騙されながらも、現場に証拠を探しに再び訪れたり、犯人に仕立てられそうになったジョン・H・ワトスンに扮した男の靴に付けられた血が犯行時間より幾らか経過したモノだと見抜いたことにより晴れて現場捜査官となったグレッグ・サンダースの今後の活躍を熱望します。
前シリーズであるシーズン4の「第15話 盛者必衰(Early Rollout)」で、ウォリック・ブラウンが“俺はいつもベッドのそばに着替えを畳んで置いてる。靴、ジャケット、帽子、水のペットボトル、電話の横にはペン、メモ帳、地図。いつ呼び出されても慌てずに済む!常に臨戦態勢にあり、気を緩めない。俺のトランク、見せてやろう!カメラケース、三脚、フィルムは冷蔵庫の中、マーカー関係、予備のキット、補充・殺菌消毒済み足跡採取キット、それに雨具、後はファイル類、書類各種、通報内容、現場状況、捜索承諾書、屋内鳥瞰(ちょうかん)図、屋外鳥瞰図、一事が万事ってことだ。意味、分かるか?”と現場捜査官を熱望するグレッグに説明していました。本当に大変ですね、ゆったりと休む時間は捜査官にはないのでしょうか
しかし、ウォリックの“どうよ俺様を見習えよ
”という声が聞こえてくるのは気のせいではありません、ただの自慢話
にも思える。
