栄冠ゼミ (著)、330円(税込) 私立校・中高一貫校生の一学期中間テストの勉強の仕方を紹介
今日も含めれば、4月4週間経ち、
残り2日と半日となりましたが、
いかがだったでしょうか。
本来なら、新学年になって4週間、
始業してから3週間と過ごしてきていた
期間・時間だったと思いますが、
今だ、その自覚は持てていないと思います。
忙しい普段の毎日でも、なかなか、
そういった自覚が持つことは難しいですが、
『新学年』としても、イベントや授業が
無かったことが、さらに、そう感じさせて
いるかと思われます。
このまま5月もとなると、なかなか
けじめがつかないかもしれませんが、
改めて、『新学年』になった、
なっている自覚を、意識を、
してみて下さい。
もう皆さんは、新学年生になっています、
いつまでも小学生、中学生、1年生、2年生
ではありません。
先月も書きましたが、周りの大人が
勝手に決めたこと、自分には関係ないこと
ではありません。
高校生ともなれば、もう、“義務教育”では
ありませんので、大学への進学はもちろんのこと、
進級、つまり、『学年が上がる』ことは、
当たり前のように与えられる権利でも、
強制されることでもありません。
全て、自分の意思で、学業の道に進むと、
進級する、したいと、示したことになります。
こう書くと、自分はそんなつもりじゃなかった、
じゃあ、やっぱり止めます、勉強したくないですと
いう方も少なくないでしょうが、それでも、
『学校は辞めたくないです』と
『あわよくば、皆と同じように
進級・進学したいです』などと
言われる・思われる方が多いです。
その答えとして返ってくるのが、
『では勉強して下さい』です。
この押し問答を親御さんや学校・先生と
何度か繰り返しながらも、進級・進学
していくのが多くの学生だと思います。
ただ、昨今はこれをこじらせてしまって、
極端になっていき、勉強はしない・出来ないが、
進級・進学させろと言わんばかりの
言動、態度、姿勢を示す方が増えてきました。
失礼ながら、その傾向がある生徒の
親御さん、ご家庭の方も含めて。
真面目にやってきている方はもちろんのこと、
嫌々でも面倒でも、強制的にやらされてでも、
やっている、やらされている方からすれば、
ふざけるな、甘えるなと言いたいところだと思いますが、
特に私立校・中高一貫校の内部進学生の中には、
潜在的に、あるいは自然的に、そうなっている方は
少なくないです。
選民思想とまでは言いませんが、なぜか、
最終的には(自分だけ、自分の子供だけは)
どうにかなる、と思い込んで、
こじらせている方が多いです。
実際に、何とかなっている、何とかしてきた、
自分が、お子さんが、あるいは、先輩・後輩が、
いる、いたから、そう思えるのかもしれませんが、
今後の高校、大学では、そういった方に、
かなり厳しい審査・評価を下すことが
予想されます。
そうなってからの学業の軌道修正は、
難しいというよりも、不可能に近い
無理が生じると懸念しております。
特に私立校・中高一貫校で落ちこぼれた方が、
取りこぼしてきた『基礎学力』は、
言い方が悪いですが、認知症や学習障害を
抱えた方と似通っており、学び直しを行うには、
かなりの時間を要することになっています。
また、私立校・中高一貫校に入学できた、
あるいは、その学校に通っていることが、
下手にプライドとなっているのか、
小学校、中学校レベルからの学び直しに
拒否感を示す方がおります。
これも残念ながら、親御さん、ご家庭の方もです。
かつては、要領の良さで、そうした小学校・中学校の
基礎の勉強を学び直さなくとも、今やっていることを
今だけ一生懸命頑張って、乗り切ったという方も
おりましたが、今では皆無です。
むしろ、そうした要領の良さを持たない方が、
そうした手段、方法で乗り切ろうとします。
そうすればするほど、転げ落ちていくということを、
現場で見てきている学校・先生はもちろんのこと、
塾などの教育機関はわかっていての指導・忠告を
するのですが、聞き入れてもらえる方は、
少なくなってきています。
今回の事態によって、短縮・濃縮される授業、勉強は、
それをより如実にするものになる危険性があります。
学業の道を進むにおいて、小学校、中学校で
前の学年までに習ったことは、当たり前に
出来ることとして、新たなことを学んでいく
ことになります。
以前にも書きましたが、それが、どこかの
タイミングで、失敗すること、できないこと、
覚えていないことが“許されない”壁となって、
立ち塞がることになります。
『国内』『現役』『偏差値』という条件が付くほど、
その壁は高くなっていくことになります。
限られた学生時代、青春時代をどう過ごし、
その後の進路、人生をどう豊かに過ごすのかという
哲学的なテーマで生きていく考え方も、
否定はしませんが、学業の本質、さらには、
現状の教育機関の進級・進学のシステムを
よく考えた上で、判断・決断していかないと、
今後の格差社会において、悲劇・不幸・地獄の連鎖が、
『予定』されてしまうことになります。
“たかだか”学校の勉強、テスト、成績、
さらには学業の道、進路“ごとき”のこと、
『国内』『現役』『偏差値』にこだわらず、
いつかどこかで、学ぶことの本質、意味に
気付き、興味をもって、豊かな人生を
歩んでくれれば良いというのであれば、
気にすることはありませんが、
そこまで割り切れないようであれば、
最低限のことをしておくことを
オススメします。
私立校・中高一貫校では、その最低限のことを
高いハードルで厳しく求められることになります。
そして、限られた期間・時間、限られた機会の中で、
記録されていくもの、点数・成績によって、
“縛られる”ことになります。
そのことをよく考えて、学年が上がるということ、
高校・大学へと進級・進学していくということ、
改めて、よく考えてみることをオススメします。
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