マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

上場企業の倒産、5年ぶりのゼロに思う

2021-12-30 11:44:59 | 経済
帝国データバンクによれば今年2021年は上場企業の倒産が1件もなくなるようである。
中小企業全体を見回しても倒産件数は5000件台でこれは歴史的に低水準だという。
これだけ聞くと「何と平穏な年だったか」との印象を持ちがちだが実態はそうでもないだろう。
この背景にはコロナ禍に伴う政府の数々の財政的支援がある。
ゼロゼロ融資だの雇用調整金などメニューは多岐にわたるがこれらの手厚い支援策が奏功、何もなければ倒産しているだろうと思われる企業も存続しているように思う。
有名カレーチェーンが各種支援制度で一転増益になるくらいだから中小企業や零細企業などは倒産どころか随分潤っているところもあるのではないか。
過不足のないサポートというのは難しいものだ。
それが結局自然淘汰を妨げているという側面もあるだろう。
「倒産ゼロ」などを是としていてはいけない。
コロナ禍ももう3年目に入ったのだからもっと実態に即した過不足のない事業者支援のあり方を考えていかなくてはいけない。



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