「教育のロゴセラピー5」 勝田茅生著より引用
「もっとたくさんお金があったらずっと幸せになれたのに」と考える人がいるとすれば、その人は仮に巨万の富が転がり込んだとしても、それほど幸せになれないはずです。
お金があればあるで、今度は「もっとハンサムだったら、もっと美人だったら今よりもっとましな相手と結婚できて幸せになれたと思う」と考えるようになるかもしれません。
仮にその人が整形手術を受けて素晴らしい顔立ちになったとしても、今度は別のことに不満の原因を見つけるでしょう。
「もっと素晴らしい教育をうけていたら、私の人生はまったく違っていただろう」という具合に、そのような人は自分に対する不満を周囲の生活条件のせいにしているのです。
「人生を充実した気持ちで送るために必要な基本的な姿勢は何か」という問いに対する答えが、フランクルの学説の核心であると私は考えます。フランクル(「夜と霧」の著者)は自分の治療体験あるいは人生体験から3つのことを発見しました。
1)人間は誰でも「意味への意志」を持っている。
2)この「意味への意志」が充足されるときに、人間ははじめて生きることの充足感を味わうことができる。
3)人生の中ではいつもでも、どんなに辛い状況でも必ず何らかの意味を見つけることができる。
感想;
心配性の方は、Aという心配がなくなると、それまで顔を出さなかったBという心配が出て来ます。Bという心配がなくなると、次はCという心配が出て来るようです。
幸せも同じだということでしょう。先ずは、今を受け容れて、今与えられていることに感謝することが幸せの一歩なのでしょう。
フランクルは気持ちが自分の幸せだけに向かっている場合は、なかなか本当の幸せを感じられない、周りの人の幸せに気持ちが向かっている時に、本当の幸せを感じられると言っています。