~夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのは いつの日か~
この詞は、作詞した三木露風自身が子どもの頃、子守に背負われて見た風景を書いたといわれています。
「おわれてみたのは…」は、「トンボが追われて」とか「トンボを追いかけて」とかに思いがちですが、漢字を充てると「負われて見たのは…」となり、「背負われて見た…」という意味になるので思い違いをしやすい点です。
もう一つは、童謡の「赤とんぼ」は赤くない…?という指摘です。
14日の読売新聞に、お天気キャスターの森田正光さんが記事を寄せていました。
二番の歌詞で桑の実の収穫に触れています。その収穫はだいたい今頃の時期に行われることが多いようです。桑の実が熟す今頃頃であれば、ウスバキトンボでないと時期的に合わないのです。
童謡「赤とんぼ」の回想シーンは、秋ではなく6月頃で、トンボはそれほど赤くはなかったのではないか、というのが私の持論です。
姉妹ブログ「季節の風物覚え書き」から、「ウスバキトンボ」を紹介します。
.. 写真は地域の小学校で撮影したウスバキトンボです。このトンボは、毎年、東南アジアなどからはるばる海を越えてやって来ます。世代交代をしながら日本列島を北上し、今月下旬あたりから東京都心にも飛んで来ます。見た目がオレンジ色なので、赤トンボの仲間に入れたくなりますが、アキアカネとは別のグループです。ウスバキトンボは寒くなる冬にはヤゴも含めて全て全滅しますが、翌年の春に再び飛んで来ます。