ポーランドからの報告

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ウッヂ I

2006年10月13日 | 観光ガイド
ポーランド第二の都市、ウッヂ(Łodź)を訪れました。

ウッヂとは、ポーランド語で小舟という意味。街の名前の由来については、周囲に小川が流れていたから、などと言われていますが、はっきりとしたことはわかっていません。

ウッヂは地理的にポーランドの国土のちょうど中央に位置する街です。街としての歴史は比較的新しく、初めて文献に名前が登場したのは13世紀ですが、産業が発達したのは18世紀に入ってからです。その後、19世紀に繊維工業や織物工業で全盛期を迎え、ワルシャワに次ぐ国内第二の人口を抱える大都市に成長しました。

第二次世界大戦後は、首都ワルシャワの破壊の程度がすさまじかったため、1948年までウッヂが事実上ポーランドの首都として機能しており、そのまま首都をウッジに定めるという計画案もあったほどでした。

    

ウッヂへは、ワルシャワから電車またはバスで2時間です。電車で来る場合、ウッヂ・ファブリチナ駅(写真上)に到着する電車を選ぶと便利です。一方クラクフからの交通の便は悪く、電車・バスともに4-5時間かかりますので、ワルシャワから訪問するのがベターです。

工業都市らしく、ファブリチナ駅に降り立った瞬間から、窓ガラスの割れた工場やら、薄汚いビルやらが目に入ります。ウッヂは観光地ではなく、工業都市なのだと改めて気付かされます。それでもめげずになんとかピョートルコフスカ通りまで歩いてゆくと、目の前にきれいな街並みが広がります。

   
   

ピョートルコフスカ通りは、街の中心を南北に走る大通りで、おしゃれなブティックやレストランのオープンカフェなどが並ぶ、ウッヂのメインストリートです。

このピョートルコフスカ通りを歩いていると、面白い銅像がいくつも並んでいるのが目に入ります。ウッヂ名物のこの銅像は、ピョートルコフスカ通りの通りの両側に、等間隔で並んでいます。中でも一番有名なのが、ウッヂ出身のピアニスト、アルトゥル・ルビンシュタインの像。造りも凝っていて、コインをいれると楽曲が演奏されます。

   

他にも詩人のユリアン・トゥヴィムの像などがあり、ウッヂの街歩きの目玉となっています。

粋なことに、どの銅像も、像の隣に座ると、まるでモニュメントと一体になったかのような構図で記念撮影ができるデザインになっています。というわけで、ウッヂを訪れたら、まずはこの銅像と記念撮影をしてみましょう。


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