ポーランド人には、きれいな青い色=「スラブ民族のきれいな青い瞳」のイメージがあります。「Ładne Słowianskie Oczy」とはブルーやグリーン色の目をほめる言葉です。
ポーランド南部のリゾート地・ザコパネに モルスキエ・オコ(Morskie Oko) という湖があります(写真)。モルスキェ・オコとは、ポーランド語で「海の瞳」と いう意味で、その湖水の色が、まるで青い瞳のように美しいことから「海(色)の瞳」の名前がつきました。湖水の色は、もちろん実際には青一色ではなく、季節・天候・水深などによって、青色や緑色、エメラルドグリーンなど、さまざまな色合いになり、それがまたモルスキエ・オコの魅力といわれています。
しかしポーランド人同士でこのモルスキエ・オコの話題になると、決まって「モルスキエ・オコの湖水の色はともかくとして、青い色の目が好きだ」という話になります。とにかくブルーアイということに関しては、ブロンドの髪同様、相当な性選択があります。
ちなみにポーランド人の目の色のタイプは、ブルー(ブルーグレー):グリーン:ヘイゼル:ブラウン=3:5:1:1くらいです。もちろんこれは私の見た感じなのですが、目の色に関しては政府統計があるはずです。なぜならポーランド人全員が携帯する身分証明書に目の色の欄があるからです。
この目の色のタイプは地域によって差があり、古来プロイセン人が住んでいた北部のバルト海沿岸地域や、東部のベラルーシ近辺はブロンド・ブルーアイの割合が高くなるようです。