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琥珀アクセサリーの価値の見極め方

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

琥珀を買うときに厄介なのは、本物の琥珀に混じって、偽者も相当流通している点です。例えば、クラクフでは、フロリアンスカ通り、中央広場の織物会館、そして、中央広場からヴァヴェル城へ続くグロツカ通りが、琥珀専門店が並ぶ場所ですが、織物会館の一階に並ぶ店では、売り物に一部偽物が混じっているという話も聞きました。ですので、買うときはよくよくの注意が必要になります。

琥珀の偽物は、コーパル、ガラス、セルロイド、プラスティックなどが出回っています。このうちコーパルとは、琥珀になる一歩手前の半化石の琥珀とも言うべきもので、外見が琥珀に非常によく似ています。しかも琥珀より融点が低いため熱処理して中に虫や蝶などの内包物を詰め込むことが可能とあって、インクルージョンの偽物としてかなりの量が出回っています。インクルージョン・アクセサリーで、値段が割と安いものは、このコーパル製の偽物の可能性が高くなります。

 

本物の琥珀と偽物の琥珀の見極め方はいくつかあります。

本物の琥珀は綿の布でこすると静電気を発する性質があります。琥珀を意味するギリシャ語のelektron が、欧州言語の電気を意味する単語(electricity など)の語源となっていることからもわかるように、琥珀が静電気を発するという性質は古代から知られているものです。琥珀として売られているアクセサリーを、綿の布でこすってみて静電気が発生しなかったら、まず偽者です。

また飽和食塩水に入れて、浮いたら本物、沈んだら偽物です。ただこの方法でも、コーパルだとやはり本物同様海水に浮くので見分けが付きません。また買うときにわかないのが致命的ですが・・

一流の琥珀アクセサリー専門店では、琥珀アクセサリーの購入の際に、「本物の琥珀です」という鑑定書を発行しています。この鑑定書があれば、購入後にもし商品が偽物と判明した場合に、購入代金を返金するシステムです。高価な琥珀アクセサリーを買うときには、心配ならば、このような鑑定書を出してくれるお店で買うのがよいでしょう。


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