ポーランドは、世界的な琥珀の名産地として知られています。グダニスク、グディニアなどバルト海沿岸のポモージェ地方、ロシアのカリーニングラード、そしてリトアニアのバルト海沿岸地方は、世界的な琥珀の名産地として知られ、世界で生産される琥珀の8割以上を産出しています。
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琥珀(こはく)とは、コハク杉などの樹液が、長い年月を経て固まり宝石化したものです。琥珀には、古くから身体を癒す不思議な力があると信じられており、 「不死身」「永遠」のシンボルとして大切にされ、ペンダントやイヤリング、ブローチ、ブレスレットなどの装飾品として愛用されてきました。
かつてポーランドには、『シルクロード』ならぬ、『琥珀ロード』がありました。ポーランドが最も繁栄したヤゲウォ王朝の栄光の時代、バルト海沿岸で産出された良質の琥珀は、グダニスク、トルン、ワルシャワ、カジミエジュ、サンドミエジュと南下して、クラクフ・ヴァヴェル城の王族の元へと献上されました。沿道の街をむすぶ道は、『琥珀ロード』と呼ばれ、ヴィスワ川を使った琥珀の貿易で大いにさかえました。
ヴァヴェル城の構内には、その古来よりの伝統を引き継ぐ、琥珀アクセサリーの名門店、「Krol-Jantar(琥珀王)」のアクセサリー工房があります。グダニスクから『琥珀ロード』にそってクラクフまで南下し、ヴァヴェル城のアクセサリー工房で、琥珀原石がアクセサリーへと加工される過程をのぞいてみましょう!
太古の時代からの伝統工芸に触れる、『琥珀ロード』をめぐる旅です。
琥珀だったんですね^^;