ポーランドからの報告

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琥珀アクセサリーにまつわる伝説

2006年12月19日 | 民芸品・お土産

ヨーロッパでは、古代より琥珀にまつわる様々な伝説が伝わっています。

古代ローマ人は、琥珀のことを「オオヤマネコの尿(lyncurium)」と呼んでいました。一風変わった呼び名ですが、オオヤマネコの尿が金色の化石になるという伝説に由来しています。ローマ時代において、琥珀は宝石としてだけでなく、厄よけの道具として、またその粉末が飲み薬や塗り薬としても使用されていました。

 

古代ギリシャでは、水平線に沈んだ太陽の光が、海の中で固まって琥珀になったと信じられていました。英語で琥珀のことを「アンバー(AMBER)」というのは、ギリシャ語の「アンバール~漂うもの」が語源となっています。そして琥珀には物を引き付ける「摩訶不思議な力」があることが知られており、この「摩訶不思議な力」が不運や不幸を人から引き離し、幸運をもたらすと考えたからです。そのため、琥珀は愛を叶える宝石として愛されてきました。この「摩訶不思議な力」とは、静電気のことです。古代ギリシャ人は、琥珀を綿などの布でこすると、静電気が発することを知っていました。琥珀を意味するギリシャ語の elektron が西欧語の電気(electrum など)の語源となっています。

イギリスでは、結婚10年目の夫婦がお互いに琥珀のアクセサリーを送るという「琥珀婚」の習慣があります。「幸せをよぶ宝石」である琥珀をプレゼントすることにより、お互いに幸せが訪れ、愛が花開くとされていています。


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