ポーランド琥珀工芸は最も古い民芸のうちの一つで、ポーランド沿岸地域において中世の時期になされた民族工芸です。何世紀にも渡るグダニスクの琥珀職人の技術は世界でも最も高い水準に達しています。
1477年、カジミエジュ4世はグダニスクに琥珀製作のためのギルド創設を認めました。この琥珀ギルドは、1480年にはスウプスキに、1539年にはエルブロングとクニングスベルグに創設されました。ギルド制度によって認定された職人の数は厳しく決められており、レベルの高い琥珀工芸が代々受け継がれていきました。
ユネスコ世界遺産に指定されているマルボルクの古城には、スタニスフワフ・ポニャトフスキ王のものといわれる、18世紀の木製キャビネットが展示されています。このバロック調キャビネットの琥珀細工は大変美しく、現在までに世界中で作られた琥珀細工の中で、もっとも美しい作品と絶賛されているほどです。