旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

ガイド紹介①~デイブ

2003年06月13日 | 海外ツーリング
 私個人にとって、もっとも自信を持っている企画がオフロードファンライドである。類似の企画は他社でも扱っているかもしれないけれど、少なくとも”旅行会社”に分類される会社が企画しているオフロードツアーとは明らかに一線を画する内容、そしてその内容に沿った運営をこなしてくれる現地ツアー会社のガイドたちを私は非常に誇りに思っています。
 カナダのガイド、デイブ・マーティンデールは私が一番最初に一緒に仕事をするようになったオフロード・ツアーガイド。彼のオーガナイズするツアーを体験に行った私は非常に衝撃を受け、その後同様なスタイルのツアーを各地で見つけ、オフロードファンライドとして構成している。
 デイブとの付き合いはかれこれ9年になる。若い頃はストックカーレースで四輪レースを、その後バイクのクロスカントリーレースに転向。BC州でチャンピオンを争うライダーになったものの、生来の穏健な性格からレースに不向きであると気がついてオフロードツアー会社を設立した経歴の人物である。
 ガイドとしてのデイブは意外とシャイな奴である。全体の運営スケジュールなどを自分がリーダーシップをとって管理しようとしない。ただ、淡々とそこに存在している感じ。まあ、これはデイブが日本語を解さないから発生しているのかもしれないけれど・・・・。いつもファンキーなわけではないので、お客様からはちょっと距離を感じるかもしれません。走りだすと、水没して溺れそうなお客様をそっちのけで川を2往復してみたり、スタックしているお客様の周りで石を巻き上げて走り回ってみたりする、一言で言うと”ハンドルを握ると性格が変わる”タイプかもしれません。
 オフロードライディングスキルアップの準備中、コース構成のやり取りの中でいかにもデイブらしいメールが送られてきた。
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 I was out scouting alone a few days ago, got stuck and swamped my bike in the middle of a huge mud hole, filled the engine full of muddy water, killed the battery, and then spent the next hour getting the bike running again. Pieces of ice were still floating on the water. Lots of fun.
 何日か前に、コースの調査に行ってきた。そのとき、大きなマッド・ホールの真ん中でスタックしてバイクを水浸しにしてしまった。エンジンの中にはたっぷり泥水が入り、バッテリーがだめになり、そこで再始動するのに1時間かかったよ。まだ氷のかけらが水面に浮かんでたんだよ。ホントに楽しかった

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