旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

食ベものと健康管理

2007年05月31日 | 旅行一般
私は食べ物に対するアレルギーや好き嫌いがほとんど無い人間で、その点、海外を旅するにあたって恵まれた肉体を有していると感謝しています。おかげで昆虫の幼虫、ヘビ、トカゲ、ネズミ、蟻などを含めて様々な物を口にしてみることができましたし、昆虫が全般的に意外なほど美味なものである事を発見できたりもしました。ただ、見た目がちょっと恐いので、ある程度のアルコールの導入が事前に必要かもしれません。 さて、そん . . . 本文を読む

クイズです

2007年05月30日 | 旅行一般
数年前、私の周りで衝撃を巻き起こしたクイズをやってみましょう。先に書いておきますが、正しい答えはありません。どう感じるかという事を自分で計ってみるのが目的です。 まず、状況を思い浮かべてみてください。これは実際に私が体験した状況です。 場所はパキスタンの北部。アフガニスタンの国境に近いチトラルという町で、1988年の事。少し重要なので背景を解説しておくと、この頃はまだロシア軍がアフガニスタ . . . 本文を読む

欲と善悪の間で

2007年05月29日 | 旅行一般
中学生の頃、やたらと正義感の強かった頃があって、いろいろな所でモメ事を起こしていた事がありました。私の両親は前にも書いたように、少し荒っぽいところのある人達で、妙なモメ事など起こそうものなら家に帰ると生命の危険があるような家庭だったのですが、それでも、こういうモメ事に関して自分なりの説明をする機会を与えてはくれました。もちろん、自分なりに正義感に狩られてのモメ事なわけですから、自分が何を考えてそう . . . 本文を読む

パニック

2007年05月28日 | 旅行一般
私は電卓をいつも机の上のトレーに放り込んでいるのですが、当然、使う時には手元に引き寄せます。たいていの場合は電話をしながら電卓で航空券代や空港税を足し算するという単純な作業で、通常は一件落着すると元のトレーに戻すわけです。 ところが時には連続してお問いあわせに対応する事もあるのです。そんな時はいつもトレーの中にある電卓が机の上にあるのです。つまりすぐに使える状態でスタンバイしている事になります . . . 本文を読む

得意、不得意

2007年05月26日 | 旅行一般
海外ラリーレイドは人生そのものだと表現する人がいますが、私が1994年、1997年の二度にわたってオーストラリアンサファリラリーをメカニックという立場から観察して知った事は、確かに海外ラリーは人生そのものなのですが、"人生そのもの"という意味を誤解している人も多いという事でした。 海外ラリーが人生なのは、それまでの人生(バイクライフ)が確実に反映される、あるいはそれまでのバイクライフで積んだ経 . . . 本文を読む

ガイドブック再考

2007年05月25日 | 旅行一般
旅行という言葉と旅という言葉には若干違う印象があると思いませんか。先日も友人とここの話題になったのですが、明らかに二人ともニュアンスの違いを感じながらも、それを説明する事はできませんでした。どちらかというと旅行というのは傍観者的に観察するような雰囲気。旅というのはそこに自らも飛び込んでいって体験し感じる事のようなイメージではないかと思いますが的確な表現は見付かりません。 旅というのが感じる事を . . . 本文を読む

マナーからルールへ

2007年05月24日 | その他
かなり前の話となってしまいましたが、ここ千代田区では歩きタバコが禁止される条例が発効しました。条例が発効した頃、この近辺にも多く張られたポスターがありました。確か菊川怜さんがモデルになっていたと思います。私が気になったのは、そこに記されているコピーの"マナーからルールへ"。 いつもこのポスターを見るたびに違和感を感じていたのは、このポスターから伝わってくるイメージが、"今まではマナーでしたが、 . . . 本文を読む

情報が不安を煽る

2007年05月23日 | 海外ツーリング
海外ツーリングに出ようとする時、誰もが経験者の体験談を知りたいと思うものです。私が海外ツーリングに出た頃はインターネットの時代ではなかったので、専ら雑誌や本が情報源でしたが、やはり何冊もの雑誌や本に目を通したものです。今はインターネットという手段もありますから、より多くの体験談を目にする事ができるようになりました。これなら一昔前のように限られた情報だけを元に試行錯誤しながら旅する苦労はだいぶ軽減さ . . . 本文を読む

欲につけこまれないように。

2007年05月22日 | 旅のトラブル事例
長期間の海外ツーリング中、エンジンオイルのチェックを疎かにしたばかりにイランでエンジンを破損した私は、それでも何とかイスタンブールまで辿り着き、そこで腰を据えてエンジンを修理する事にしたのです。部品を日本に注文して送ってもらい、設備のあるバイクショップを紹介してもらって、修理が済むまでしばらくの間、イスタンブールに滞在する事になりました。 イスタンブールは良い意味でも悪い意味でも面白い町でし . . . 本文を読む

感覚

2007年05月21日 | 旅行一般
人間にはスゴい能力を持っている人がたくさんいます。例えば日本酒やワインの聞き酒をする人。こういう人達が"良い"とか"悪い"を判断する事を言語や数値で完全に解明したり、伝達したりする事は不可能なのではないでしょうか。他にも綿花の品質を判定する人、あるいはコンマ数ミリの研削作業を熟す人などなど、様々な能力がある人がいますね。そして、こういった能力が先天的なものだけでなく、訓練によって身につけた人がいる . . . 本文を読む