旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

毒蛇と石鹸

2008年07月17日 | 旅の風景
その時、私はグァテマラシティで最後の滞在日を持て余していました。特にやる事がない時はやはりメルカド(市場)へ行くのが恒例なのですが、メルカドへ行ってみようかと外に出て、通りかかったソカロ(広場)が随分と盛り上がっておりました。旅行中で曜日の感覚が希薄になっていたのですが、どうやら本日休日。ソカロには所狭しと露店商が店を広げていて、メルカドへ行くより面白そうです。 売られているものはほとんど日用雑 . . . 本文を読む

国境の市場にて

2008年07月16日 | 旅の風景
この話は二十数年前に遡ります。そして、現在の情報としては現実と異なっていることを昨年確認済みなので、旅の情報ではありません。 確か1989年の事だったと思います。タイ北部のチェンコンという町に滞在していました。町はメコン川に沿って広がっており、メコン川を挟んだ向かい側はラオスです。つまりメコン川が国境線となっているわけです。 この町には町の規模としては大きめのバザール(市場)がありました。肉、 . . . 本文を読む

市場の楽しみ

2008年07月15日 | 旅行一般
どこかの町に到着して、特に行く所を思いつかない時や、何となく時間が空いてしまったときに私は鉄道の駅や、バスターミナルといった交通の拠点を訪れるか、あるいは市場を訪れるのが好きでした。いずれの場合も、思いついたら食事や飲み物を手に入れるのに困ることがないという利便性もありますし、駅や市場を行きかう人々の生活感を体感できる事が私にとっては大きな魅力、そして心地よさでもありました。 特に市場は食事をす . . . 本文を読む

郷に入れば郷に従って道路を渡る

2008年07月11日 | 旅行一般
 タイという国は初めての自由旅行の行き先として適した国の一つであると思います。ある程度便利、ある程度情報は整備されていて、ある程度危険なムードもあり、それでいて、基本的に親切な人、あるいは見かたを変えるとおせっかいな人が多いともいえますが、とにかく、そういう要素が丁度良いバランスであると思います。  さて、そんなタイですが、私が昔、やはり初めての一人旅として訪れた際に受けた洗礼は道路を如何にして . . . 本文を読む

貴重品の持ち運び

2008年07月08日 | 旅行一般
 海外旅行に出かけようとすると、普段よりもより多くの貴重品が発生してしまいます。日常生活では必要のない貴重品の筆頭はパスポートでしょうが、そのほかに、日常であれば持ち歩かない金額の現金を持っていたり、トラベラーズチェックやクレジットカードなど、放っておくわけにいかないものが日と揃えあります。  貴重品を安全に持ち歩くため私も様々な工夫を繰り返してきました。非常に長い旅行期間のときはある程度貴重品 . . . 本文を読む

旅の装備とファスナー

2008年07月05日 | 旅のトラブル事例
旅先でのトラブルのうちで、それほど深刻なわけではないけれども不快であり、なおかつ後の深刻なトラブルの原因となるものに、自分の持ち物の破損があります。例えば航空機に預けた受託手荷物のバッグが破損したり、服のボタンが取れてしまったり、ズボンのポケットに穴が開いたりといった事態の話です。 例えばズボンのポケットに穴が空いてしまったとしても、それ自体はたいしたトラブルではありません。しかし、その事に気が . . . 本文を読む

日付と曜日の情報管理

2008年07月03日 | 旅行一般
 旅しているうちに段々おかしくなってしまう感覚の1つが日付の感覚です。帰国日まであと何日か数えていられるうちは良いのですが、長旅になるとそういう数え方も上手くいかなくなります。曜日の感覚も、日常生活では、あと何日で休日か考えたりしているせいか、比較的はっきりしているのですが、旅先では毎日が休日みたいなものですから、長旅になればなるほど自分の感覚の中から欠落していきます。  これらの感覚を維持する . . . 本文を読む

アンティグアのゼンザイ

2008年07月02日 | 旅の風景
中米にはフリホーレスという食べ物があります。いや、食べ物があるというよりも日本人にとっての米のような存在の一つとも言える存在なのであります。 グァテマラの場合、メルカド(市場)でコミーダコンプレタ(定食)を注文すると、鶏肉の入ったスープ、フリホーレス、トルティーヤ(とうもろこしの粉を練って焼いたもの)あたりがセットになって出されます。  このフリホーレス。私には、なかなか馴染む事ができない食べ . . . 本文を読む

グァテマラのスクールバス

2008年07月01日 | 旅の風景
1992年頃の事だと思います。私はグァテマラに1週間程度の予定で滞在していました。実際には当時所属していた会社の”研修”でロサンゼルスへ渡航中だったのですが、脱走してグァテマラへ足を伸ばしていたのです。ちなみにこの脱走は会社の研修の理念上は許されている行為であって、悪さをしていたわけではありません。 特に深く考えてグァテマラへ行ったわけではなく、どちらかというとロサンゼルスからの避難先、つまりロ . . . 本文を読む