旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

秘伝・旅先での洗濯術

2004年10月08日 | 旅行一般
 旅行に行くとなるとパスポートやお金などの基本的なものの他に着替え、洗面道具などなど何かと荷物が増えていきます。特に期間が長くなればなるほど着替えの量は増え続け、大量の荷物は持つのも大変なほどの重量に。何とか荷造りして現地へ飛んだものの、現地で買い込んだお土産で帰る頃には収拾がつかない状態に。そんな経験が皆さんはありませんか?
 今回はそのような悩みから皆さんを解放するための久しぶりに役に立つ具体的なお話です。これは実際に私が採用している方法の一部で、この方法で1年でも2年でも旅行できることを実験済み。但し、採用には勇気がいるかもしれません。なぜならばこの方法を口頭で公開したところ周囲の人間から大いに批判を集めたからです。
 前置きが長くなりましたがそれでは本題に進みましょう。まず、着替えの量を減らすにはどうしたらよいか。そのためにはズバリ“まめに洗濯すればよい”のです。
 これだけの結論だと身も蓋もありません。旅行先で好都合にコインランドリーがあって、そこで洗濯するだけの充分な時間がある事は少ないですし、だいいち洗濯する目的で旅行に行っているわけではないので時間がもったいないでしょう。それから、洗濯したものが次の日の移動までに乾くかどうかも問題。
 まず、大前提として着替えは全て洗濯した後乾きやすいものに厳選する必要があります。例えばカジュアルな服として一般的なジーンズなんかはこの点で失格。おまけにジーンズは荷物としてもかさばるのであくまで綿パンを選択。短パンはこの点ではかなり有利ですが、狂犬病対策としては少し貧弱なので不安です。ただ、メインの綿パンを選択している間の繋ぎとしては暖かい国では短パンも便利。Tシャツや下着は大体乾きますが、ここにもこだわるのであれば”ウイックロン”などの新素材を使った製品を使えば完璧です。シャツ類はウールが良いですね。乾きも早いし暖かいです。ちなみに寒い国へ行くのであればアンダーウェアや靴下もウールが良いかと思います。こういう装備は一般的な衣料としては入手しにくいかもしれませんがアウトドア用品として購入可能です。
【参考】モンベル
 ここまで装備にこだわったら、あとはどれだけ洗濯の頻度を向上させられるかが勝負の分かれ目です。私の場合、選択は”日課”。つまり毎日洗濯なのです。その方法論こそ今回のポイント。但し私の知人からは不評。その方法とは。
 まず、洗濯すべき服を着て、ビニール袋と石鹸を手にシャワールームへ向かいます。シャワールームに到着したらポケットの中のものなど、濡れて困るものをビニール袋へ。次に靴下を脱いで手にはめます。そのままシャワーを出して服を着たまま全身満遍なくシャワーを浴びます。靴下をはめた手に石鹸を持ったら通常通り、但し服を着たまま頭や体に石鹸を塗りつけます。着ていた物全体に石鹸が行渡ったらそこで服を脱ぎ始めるのです。
 服を脱ぎ終わったら足元に固めます。そして靴下に染み込んだ石鹸で再度全身を洗います。その間、足元の石鹸だらけの服を足で踏みしめて更なる洗浄を進めます。最後に靴下を手から外して足元へ。これを踏みながら頭を洗います。
 どうですか。これでシャワーを浴びる時間を有効に洗濯にも利用できるのです。しかも、靴下の活用により、タオルも不要という先進の技術。
 この方法を使って私はウールシャツ1枚、綿パン2枚、Tシャツ2~3枚、トランクス2~3枚、短パン1枚の装備(着ている分も含めて)で東南アジアを2ヶ月旅行した実績があるのです。これで着替えの悩みも解消。このくらいの着替えの量ならデイパックに充分入ります。

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1 コメント

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すごい! (ざうなお)
2004-11-06 12:17:30
なるほど 納得 参考になりました。

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