旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

スーパーカブで旅するタイ北部 Day1=禁酒の街チェンマイ

2013年11月12日 | 旅の風景
 ゴールデンウィークに引き続いて今年2回目の”スーパーカブで旅するタイ北部”。ゴールデンウィークはとても暑い旅となりましたが、今回は季節的には暑さは多分和らいでいるはずです。ちょうど乾季に入るころ。年によってはまだ雨が降る事もあり、年によっては目玉まで乾燥してしまうようなパリパリに乾いた空気の中でのツーリングとなるのが11月。天気については調整のしようがないので、現地へ行ってみて状況に合わせて対応するしかないのですが、どうしてもインターネットの天気予報などを見て心の準備をしたくなってしまいます。出発前にチェックした印象では雨は降りそうにないので一安心。

 前回、チェンマイ空港から市内への交通手段を捕まえるのに少し苦労と気苦労をしたのですが、今回は同じ到着時刻にも関わらずまだチェンマイ空港ターミナル前には多くの交通量があり、ソンテウを待つのに不安に陥るような事もなく、しばらく待ってソンテウを捕まえて旧市街へ向かいます。到着が遅いのでいつも通り既にゲストハウスには連絡を入れてあって、今日の私の任務はソンテウを捕まえればほぼ終了。行先を誘導するために助手席に乗っていると、珍しい女性ドライバーは”明日はどこへ行くの?”とか、”日本へはいつ帰るの?”と、わずかな英語とタイ語でまくしたてます。そして、”日本に帰るために空港へ行くときも電話して!”と名刺を差し出し、熱心に売り込みです。ただ、タイの人はこういう時の力加減がとても上手で不思議と強引な印象は受ける事が少ないのです。私は大事そうに名刺を手帳に仕舞い込んで、”日本へ帰る時は連絡する...かもね”と、語尾を濁しておきました。

 ゲストハウスに到着して部屋へ荷物を置いた後、軽く夕食でも食べてビールで乾杯しに出かけようとする私たちに、ゲストハウスの女主人、ケイさんが”食事に出かけるの?食べ物は大丈夫だけれど、今日はビールはありません。明日、選挙なので、チェンマイ全土でビールもウイスキーも禁止になっています”と衝撃の発表。”一杯やりますか”と出かけようとした私たちは出鼻をくじかれた形ですが、”そんな事を言いながら、外国人相手の店はやってるかも”と淡い期待を胸にとりあえず出かけてみたのですが、バーが立ち並ぶエリアはシャッターが下ろされ、空いているレストランにチラホラいる欧米からの旅行者もソフトドリンクを飲んでいる様子。私がいつもビールを買っている商店も固くシャッターが下ろされていて、本当に徹底してアルコールは排除されている様子。

 少し落胆してゲストハウスへ戻り、各々シャワーを浴びているうちに、いつしか第一日目は第二日目へと日付を変えてしまっていたのでありました。


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2 コメント

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そうなんですか? (しいな)
2013-11-12 20:27:06
ご無沙汰しております。
タイの友人は何人か居ますが
この話は始めて聞きました。
行くときは気を付けていかなきゃ行けませんね。
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何時もという訳ではありません (イーアンドジー)
2013-11-12 21:17:42
選挙でいろいろ騒ぎになった過去を踏まえての事のようで、多分、いつも選挙のたびに禁酒になるという訳では無いと思います。
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