世界には様々な民族が存在し、様々な宗教を信仰していますが、多くの人種や民族にまたがってかなり普遍的に存在するものに精霊という存在があります。精霊は仏教やキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの宗教思想とは少し違って、何らかの倫理や道徳の原点となるものではなくて、むしろ人間の力を上回る力に対する純粋な畏れの現れなのだと感じます。
多くの場合、精霊は人間側の都合や普段の行いとはあまり関係なく、機嫌を損 . . . 本文を読む
沢山存在する宗教思想に必ず共通しているのは、人間がいかにすれば幸福な人生を送れるかという事を考えている事ではないかと思うのです。そのために自分がどうあるべきか、どう考えるべきかを追求したのが仏教思想でしょうし、そのためにどういった社会を形成するべきかを追求したのがユダヤ教、キリスト教、イスラム教であると思います。他の宗教に関しては私は残念ながら知識がありませんが、信仰する事で”不幸せ”になる思想で . . . 本文を読む
宗教というのは人によっては敬遠すべきもので、人によってはそれがすべての拠り所であったりもします。日本の場合、どういうわけか宗教には関心がないか、関心がないフリをした方が知識人ぽく見えるという面があって、そのことから漠然と宗教を敬遠する人が多いように感じます。
特に、イスラエルとパレスチナをはじめ、イラクでのシーア派とスンニー派の争いなど”宗教紛争”と呼ばれる紛争を見せつけられると宗教というも . . . 本文を読む
あれは先々週の事だったと思います。私が住むマンションの有志の皆さんが頑張って飾ったイルミネーションの点灯式を兼ねて少し早目にクリスマスが行われていました。折り悪しく私は夕方から少し出かける用事があったので実は何が行われているのか知らなかったのですが、子供達はそのあたり、しっかりしつけができているので、物が貰えそうなところにはちゃんと出席していました。
ヤボ用を済ませて帰ってみると、サンタさん . . . 本文を読む
昨日、ある人と雑談をしていて、ブッダの思想についての話になりました。そう考えると、なかなか高尚な会話を日々しているようにも思えますが、そういうわけではありません。
私自身のご都合主義的仏教解釈では、当たり前からの脱出でも書いたように、ブッダの思想のエッセンスは"あたり前なものは何もない"という事、あるいは 物事には特定の形や絶対的という事が無いという事に集約されていると考えています。
この . . . 本文を読む
多くの宗教思想の中で語られる教えの中に質素倹約をすすめる教えがあります。これはイスラム教の戒律などではかなりハッキリしていますし、旧約聖書や新約聖書の中の話にも強欲を戒める意味が込められていると思われる表現がいくつも見うけられます。ソドムとゴモラの話やバベルの塔の話などはその時代に都市がいかに退廃していたかという事が伺えるようで、現代社会と比較しても興味深いと思えます。
仏教にももちろん質素 . . . 本文を読む
私が高校生の頃に仏教思想に触れて、"これは知ってた方が特だ"と考えた時に自分なりに考えた事があります。これには自分の周囲(身内)の中に多数存在する、俗に言う"ナマグサボウズ"達が大いに影響しているものなのですが、この思想に、おそらく後付けで誰かが利己的な理由で付加した思想がかなり混じっているのではないかという疑惑でした。
そこで考えたのは、思想の中の一番シンプルな部分を抽出するという手段でした。 . . . 本文を読む
物事に対する感じ方というのは人によって千差万別です。他の人から見れば誠に小さな事であっても当人にとっては重大な苦痛を伴う場合もあって、他人とつきあう上では注意しなければならない時もあります。
この事から、感じ方というのはいくつもの選択肢から自分で選択しているという事も言えます。この点を忘れるとたった一つの選択肢を信じて苦しむ事になる事も多々あります。
たとえば最初にあげた話で言えば、他の . . . 本文を読む
世の中の信仰とか宗教に目を向けてみると、人間というのは実に数多くの神様像を生み出したものだと感心と感動を覚えます。
私が最近、気にいっているのは多額の寄進を要求したり、信仰の為のグッズを高額で販売したりしている神様。もう少し若かった頃はこういう神様はインチキだなどと乱暴な理論に走っていたのですが、最近はこういう神様は存在するものと認識しています。なぜならば、多額の寄進をしたりといった行為で . . . 本文を読む
宗教というと死後の世界観を中心に捉えられる事が多いように思いますし、実際、私も長い間、そのように捉えていました。
しかしよく考えてみると、たとえ紀元前500年の頃だとしても、人間にとって死後の世界だけが重大事でしょうか。むしろ、今、目の前にある問題や悩みの方が重大な出来事であったと考える方が自然ではないでしょうか。
私は宗教というのはむしろ現在、現世において人が幸福に暮らしていくための知恵 . . . 本文を読む