ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ホワイトカラー・イグゼンプション

2007年09月12日 01時25分52秒 | 法・制度
「残業代出なかったら、さっさと帰る」舛添厚労相が持論(朝日新聞) - goo ニュース

ウェブで日本のニュースをチェックしていて、久しぶりに一言言いたくなる記事に出会った。ご他聞に漏れず、この記事もマスコミが舛添氏の発言の一部を誇張している可能性もあるが、学者あがりの舛添氏がいかにも言いそうなことだと、納得してしまうところがある。

この記事について書かれたおびただしいブログを読むと、90%以上が舛添氏批判だ。私もその批判は概ね当たっていると思う。個人的な経験を言えば、舛添氏が言うように残業代のために残業している会社員は、現実に存在する。ひどいのになると、仕事を終わって飲んでから会社のタクシーチケットを使うために、深夜残業したと申告する不届者さえいる。だが、圧倒的多数は定時までに仕事が終わらないので、仕方なく残業をしている。割増賃金を支払わなければならないという歯止めがなければ、会社も見てみぬふりをするだけだ。サラリーマンを経験したことがない舛添氏にはこのことがわかっていないようだ。介護の経験はあるようなので、厚生についての知見はあるのかもしれないが、労働の分野では現場の実態をもう少し勉強した方がよい。

ちょうど今、UAEの労働法を研究していて、私の問題意識と重なるところがあった。UAEの労働法については、追々紹介していきたい。

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